2013/10/2-3 奥只見・袖沢北沢
誰にでもあると思う。
なんとなく、思い巡らすこと。
悲願とか、待望とかそういうことでなく。
例えていうなら・・・。
というのがこのたびの山行。
奥只見から、南会津・丸山岳を目指す。
新潟の天気予報は生憎<晴-雨-曇>
中日の天気がどれ程かによるが降水量は多くない予報。
「雨なら戻ればいいじゃん」計画撤退に躊躇はないから、ここはGO。
レッツトライだ。
南会津に興味を持ちはじめた頃から気になっていたことがあった。
それは、白戸川への尾根越えル-ト、袖沢乗越。
日本登山大系の記録を読むにつれ、想像ばかりが広がった。
想像の世界をこの目で確かめる。
誰にでもあると思う。
そういう思いを巡らすこと。
前夜、シルバ-ラインを潜り抜け、奥只見湖へ。
広大な観光用の駐車場は深い霧に覆われている。
まずは第一関門となるであろう袖沢林道入口を探す。
確かにわかりにくいが、丹念に探せば見つかるだろう。
それ以上に「この先は関係者以外立入を禁ずる」旨の看板と厳重なゲ-トと柵、これが目印。
しかし、これはちょっと入れないかも・・・。
と心配しつつ就寝。
で、翌朝。
獣道(?)を拾って袖沢林道に入る。
途中、工事管理車両と遭遇したが、咎められるようなことはなかった。
あとは林道をボトボト歩き。
奥只見ダムを見上げ、トンネルをくぐると一気に山の雰囲気。
崩壊した林道も徒歩なら問題ない。
橋の崩壊した南沢を越え、袖沢乗越へ続く仕入沢を確認する。
思い描いたそれよりはだいぶ小さな流れだが、コルへの距離は相当ある。
そこからわずかで北沢が出合う。
袖沢に比べて、小さな流れ。
まあ、袖沢本流の流域面積からすれば、比較するレベルが違うか。
河原で装備を付け、出発。
幸い青空が広がる。できるだけ保ってくれればありがたいが・・・。
しばらくは、平凡な河原歩き。
最初のゴルジュが出てきて、腰まで浸かるが、おおむね容易なヘツリで突破できる。
前半の核心、15m3段滝。
左のルンゼを登るという表記もあるが、グズグズで行く気がしない。
手前、右岸を巻くが、ここも決して侮れない。
泥のルンゼを少し登る。ちょっと信頼置けない草だらけ。
次第に立ってきて、小滝状に当たるところで右上。
この右上も足元が悪く、灌木に手が届くまでは緊張を強いられる。
灌木帯へ入れば一安心。
踏み跡を拾って滝上へ至る。
そこからは容易な滝をいくつかこなしていく。
チラホラと幕場適地を見るようになると、3条5m滝。
水流右を容易に登って、幕場を探しながら行く。
1080mあたりの右岸に増水にも耐えうる砂地一畳を見出し、幕とする。
そのころから空は曇り、小雨が落ちてきた。
あとは気晴らしに上流へ行ってみたりしつつ。
この南会津の山懐に抱かれて、それはもう堪能致しました。
残念ながら、それからも霧雨時々小雨の空模様。
焚火は勿論お預けだ。
さらに軽量化のツケでツエルトでは雨が内部に侵入し不快。
食事をとったらシュラフカバ-にくるまってラジオを聴きながら寝るしかない。
どうやら、明日は寒冷前線通過で日本海側から寒気が入るとのこと。
あ-----。
しとしと・・・っと。冷たい雨かあ。
今だって寒いのに・・・。
明日は撤退だろな---。
3段15mの下りがちょっと厄介だな---。
と思いながらいつしか就寝。
夜半何度か、ぽつぽつ来たがそれほどの降りはない。
とはいえ、ツエルトから顔を出して沢の状況を見定めるまではドキドキもの。
目印の石はそのまんま。水量は昨日と変わらない。
しかし、パラパラと小雨。
躊躇なく撤退。
それでも充分、堪能した。そんな思いだ。
時に昨日の足跡と出逢いながら、下降。
3段15mは巻き路を一旦登って灌木帯から懸垂下降。
ゴルジュ帯も昨日の再現とばかりにヘツリ下る。
袖沢と出合い、それを渡ればこの山行もあとはエピロ-グ。
高度を下げると雨も次第に少なくなってきたが、相変わらず上部は厚い雲に覆われている。
丸山岳には2度立った時がある。
残雪の朝日-駒縦走、夏の大幽東ノ沢から。
3度目ならず、改めてこの山域の深さを痛感する。
だからこそ、この山々に惹かれるものがあるのだろう。
すでに木々は彩づきはじめ、幾分強い秋風に落葉がはじまっていた。
sak
誰にでもあると思う。
なんとなく、思い巡らすこと。
悲願とか、待望とかそういうことでなく。
例えていうなら・・・。
というのがこのたびの山行。
奥只見から、南会津・丸山岳を目指す。
新潟の天気予報は生憎<晴-雨-曇>
中日の天気がどれ程かによるが降水量は多くない予報。
「雨なら戻ればいいじゃん」計画撤退に躊躇はないから、ここはGO。
レッツトライだ。
南会津に興味を持ちはじめた頃から気になっていたことがあった。
それは、白戸川への尾根越えル-ト、袖沢乗越。
日本登山大系の記録を読むにつれ、想像ばかりが広がった。
想像の世界をこの目で確かめる。
誰にでもあると思う。
そういう思いを巡らすこと。
前夜、シルバ-ラインを潜り抜け、奥只見湖へ。
広大な観光用の駐車場は深い霧に覆われている。
まずは第一関門となるであろう袖沢林道入口を探す。
確かにわかりにくいが、丹念に探せば見つかるだろう。
それ以上に「この先は関係者以外立入を禁ずる」旨の看板と厳重なゲ-トと柵、これが目印。
しかし、これはちょっと入れないかも・・・。
と心配しつつ就寝。
で、翌朝。
獣道(?)を拾って袖沢林道に入る。
途中、工事管理車両と遭遇したが、咎められるようなことはなかった。
あとは林道をボトボト歩き。
奥只見ダムを見上げ、トンネルをくぐると一気に山の雰囲気。
崩壊した林道も徒歩なら問題ない。
橋の崩壊した南沢を越え、袖沢乗越へ続く仕入沢を確認する。
思い描いたそれよりはだいぶ小さな流れだが、コルへの距離は相当ある。
そこからわずかで北沢が出合う。
袖沢に比べて、小さな流れ。
まあ、袖沢本流の流域面積からすれば、比較するレベルが違うか。
河原で装備を付け、出発。
幸い青空が広がる。できるだけ保ってくれればありがたいが・・・。
しばらくは、平凡な河原歩き。
最初のゴルジュが出てきて、腰まで浸かるが、おおむね容易なヘツリで突破できる。
前半の核心、15m3段滝。
左のルンゼを登るという表記もあるが、グズグズで行く気がしない。
手前、右岸を巻くが、ここも決して侮れない。
泥のルンゼを少し登る。ちょっと信頼置けない草だらけ。
次第に立ってきて、小滝状に当たるところで右上。
この右上も足元が悪く、灌木に手が届くまでは緊張を強いられる。
灌木帯へ入れば一安心。
踏み跡を拾って滝上へ至る。
そこからは容易な滝をいくつかこなしていく。
チラホラと幕場適地を見るようになると、3条5m滝。
水流右を容易に登って、幕場を探しながら行く。
1080mあたりの右岸に増水にも耐えうる砂地一畳を見出し、幕とする。
そのころから空は曇り、小雨が落ちてきた。
あとは気晴らしに上流へ行ってみたりしつつ。
この南会津の山懐に抱かれて、それはもう堪能致しました。
残念ながら、それからも霧雨時々小雨の空模様。
焚火は勿論お預けだ。
さらに軽量化のツケでツエルトでは雨が内部に侵入し不快。
食事をとったらシュラフカバ-にくるまってラジオを聴きながら寝るしかない。
どうやら、明日は寒冷前線通過で日本海側から寒気が入るとのこと。
あ-----。
しとしと・・・っと。冷たい雨かあ。
今だって寒いのに・・・。
明日は撤退だろな---。
3段15mの下りがちょっと厄介だな---。
と思いながらいつしか就寝。
夜半何度か、ぽつぽつ来たがそれほどの降りはない。
とはいえ、ツエルトから顔を出して沢の状況を見定めるまではドキドキもの。
目印の石はそのまんま。水量は昨日と変わらない。
しかし、パラパラと小雨。
躊躇なく撤退。
それでも充分、堪能した。そんな思いだ。
時に昨日の足跡と出逢いながら、下降。
3段15mは巻き路を一旦登って灌木帯から懸垂下降。
ゴルジュ帯も昨日の再現とばかりにヘツリ下る。
袖沢と出合い、それを渡ればこの山行もあとはエピロ-グ。
高度を下げると雨も次第に少なくなってきたが、相変わらず上部は厚い雲に覆われている。
丸山岳には2度立った時がある。
残雪の朝日-駒縦走、夏の大幽東ノ沢から。
3度目ならず、改めてこの山域の深さを痛感する。
だからこそ、この山々に惹かれるものがあるのだろう。
すでに木々は彩づきはじめ、幾分強い秋風に落葉がはじまっていた。
sak