私はまだ30代半ばですが、小学校時代の校舎は木造校舎でした。
中学校はコンクリート造でしたが、かなりあの当時でも古いものでした。
※画像はあくまでも参考の画像です。
木造校舎ってのは、掃除がなかなか大変なんですよ。
例えばモップがけ1回で終わることも雑巾がけで何回もしなくてはいけません。
冬なんてお湯なんてもんはありませんから、冷たい水での水拭きです。冷たい水も慣れてくると冷たさを感じなくなりますから不思議ですよね。
空調なんてもんもありませんから、夏は窓全開、冬は煙突付きの旧式ストーブでした。
今では考えられないとは思いますけどね。
でも、今ぐらいの時期にお昼休みになると、太陽の日が差して木造の校舎からいい木の香り(使いふるしたいい感じの匂い)がするんですよね。
その匂いに触れながら当時我々でブームになっていた将棋を指していたものです。
あの当時は既にファミコンもあったんですけど、何故か将棋がクラスで流行してました。
不思議ですね。
秋の校舎からの木の薫とともに稲刈り後の田んぼからの薫もありました。
※こちらも参考資料です。
当時はこれが当たり前だと感じておりましたが、今思えば、非常にいい経験だと思います。
まさに私にとってはこれが幼年期の原風景なのです。
今では木造校舎もありませんが・・・。
そうそう、私が通学していた小学校では分校もありました。小学4年生までは本校と分校で分かれております。
私の場合は学区そのものが微妙な位置に居住していたらしく、小学校や中学校の入学段階で色々とトラブルがありました。
ただ、お陰で友達は多かったと思います。
私は本校組だったのですが、比較的分校組とも早くから知り合えてましたし、他学校の児童とも接することができました。
今考えれば、本当にいい経験なのですが、当時はなんで身近にクラスの子がいないのか?と若干寂しい思いもありました。
そんな分校も今は既に廃校してしまいました。
地元の少子高齢化が思いっきり進行しているらしく、地元から出ている私としてはなんとも心苦しい状態ではありますが、寂しい知らせですね。
将来的には戻らなくてはと考えてはおりますが、なんとか残っていてほしいとわがままとは思いつつ思わずにはいられない気持ちです。
また、あの古ぼけた木造校舎の薫と初冬の昼下がりの日差しで日向ぼっこしてみたいと思う24年後の秋でした。