これは私の高校時代の思い出話です。
高校に入学して一月程度が経過した5月初旬だったと思います。
桜も葉桜となり、深緑の季節を迎え始めた頃に、親睦を深める目的で地元の山をハイキングするオリエンテーションが開催されました。
この山登り、クラスごとに分かれて登山をして、最寄りの駅まで行って解散となる流れ。
引率はクラスの担任教員が担当し、隊長よろしくクラスをまとめて山登りをしながら親睦を深めようっというじつに健康的な企画です。
こういう遠足ともなれば、高校生になっても「バナナはおやつに入りますかー?」とか「おやつはいくらまでもっていっていいでしょうか?」なんて質問する者もいます(笑)
さすがに高校の教員ともなると、慣れたもんで「はいはい、アホなことは質問しない」とシャットアウト!!
でもここで、我々はもっと重要なグッズを用意するべきなのでした、そう、地図とコンパスを。
さて、目的地は千葉県市原市南部にある『大福山』
出発地点は小湊鉄道『月崎駅』
大福山を経由して養老渓谷駅まで歩くルートです。
大福山には展望台もあり
晴れていれば見晴らしもいい。
さて、無事に行けるのか?
総勢40名程の男女高校生、いざ月崎駅から大福山へと勇んで歩きだしました。
最初は元気な高校生と教員の我がクラス。
それはまだ道もしっかりしているし人家もまばらとはいえ存在するからです。
やがて山道へと向かうようになると、徐々に口数も減っていきました。
ウネウネと細い山道を延々と歩き、ようやく大福山に到着。
なんとか展望台でランチなどをして、いざ下山です。
ところがここでアクシデントが密かに進行しておりました。
じつは先頭を歩く担任が、数分ごとに立ち止まって地図を見ながら周囲を見回しているのです。
それが道を進むごとに頻度が増加・・・。
さすがに引率される生徒たちも気づきます。
まさか、迷子ってわけではありませんよね??
担任:「どうも迷ったらしい・・・」
えぇー!!!
こんな山の中で??
たまたま担任のそばで歩いていた私、なんと担任から無茶ぶりしてきました。
担任:「そうだ、お前は地元だろ?案内役をやれ」
いやいやいや、地元といっても隣町なんですけどね。しかも初めて来た場所だし・・・。
んなことを言っていても事態は好転などしませんので、とりあえず何ができるか?を考えます。
1992年当時、現在のようにGPSもなければケータイなどもありません(存在しても電波圏外)。とりあえず、人がいる場所まで行かなくてはなりません。
といっても山の中。家なんて存在すらしておりませんので、目をつけたのが田んぼや畑。
深緑の季節になれば、農作業をしてる人もいるだろう・・・という考えです。
しばらくウロウロと歩いていると現れてきました、田んぼと畑!!
しかし、なかなか人には出くわしません。
うーん、考えが甘かったか・・・。
こういう場合、不安げな表情を見せては集団心理として不安からパニックになります。努めて明るく、そしていかにもゴールがあるかのように振舞います。
とにかく一本道、なんとか下っていくと、ようやく農作業をしているおっちゃんを発見。
やった、ようやく地元民に出逢えた(≧◇≦)
ここで観光客と出逢ってもたいした情報は得られませんから、姿恰好を見て、どう見ても農作業をしてる地元のおっちゃんと判断。
担任:「あのぅ、養老渓谷の駅まで行きたいんですけど、道を教えてもらえませんかねぇ?」
恐る恐る伺いを立てる担任、さすがにこういうことは教員という立場上、率先してやります(まー、当たり前といえば当たり前)。
おっちゃん:「渓谷の駅?あー、このまま進んで〇〇の場所を曲がって歩けば行けるよ。」
担任:「どのくらいで行けますかねぇ」
おっちゃん:「そうさなぁ、まーそんなに歩かねーよ。うん、近い近い」
私はどう考えても近いとは思えなかったのですが、これを聞いた担任「そうですか!!」と狂喜乱舞しそうな勢いでクラスの全員に説明。
クラスのメンバーもようやく具体的なゴールがわかって一安心したのか、笑顔を見せるようになりました。
でも、実際はそんなに近くもなかったのですよ(笑)
行けども行けども駅や線路はおろか人家もろくに見えてこない田舎道。
かれこれ1時間以上は歩いたところでようやく駅を発見したのでした。
この時の担任のため息まじりに出た心の言葉がこちら。
田舎の人のすぐってのは、全然すぐじゃないんだなぁ・・・(;゚Д゚)
たぶん、徒歩でなんて行かないんだと思いますよ、地元の人は。基本的に自動車やバイクでの移動なんですから。
担任よ、地元のおっちゃんは何も悪くはないのです、悪いのはしっかりと地図などを用意して位置の把握をしなかった我々なのですから。
こうして、帰りの小湊鉄道に乗車する我々のクラスは、よそのクラスの高校生と較べて疲労度の濃い高校生として帰宅の途についたのでした。
ちなみに私は普段よりも短い帰宅距離だったので、とくに疲れを出さずに帰宅したのでした。
これが、私の印象に残ってる遠足です(笑)
高校に入学して一月程度が経過した5月初旬だったと思います。
桜も葉桜となり、深緑の季節を迎え始めた頃に、親睦を深める目的で地元の山をハイキングするオリエンテーションが開催されました。
この山登り、クラスごとに分かれて登山をして、最寄りの駅まで行って解散となる流れ。
引率はクラスの担任教員が担当し、隊長よろしくクラスをまとめて山登りをしながら親睦を深めようっというじつに健康的な企画です。
こういう遠足ともなれば、高校生になっても「バナナはおやつに入りますかー?」とか「おやつはいくらまでもっていっていいでしょうか?」なんて質問する者もいます(笑)
さすがに高校の教員ともなると、慣れたもんで「はいはい、アホなことは質問しない」とシャットアウト!!
でもここで、我々はもっと重要なグッズを用意するべきなのでした、そう、地図とコンパスを。
さて、目的地は千葉県市原市南部にある『大福山』
出発地点は小湊鉄道『月崎駅』
大福山を経由して養老渓谷駅まで歩くルートです。
大福山には展望台もあり
晴れていれば見晴らしもいい。
さて、無事に行けるのか?
総勢40名程の男女高校生、いざ月崎駅から大福山へと勇んで歩きだしました。
最初は元気な高校生と教員の我がクラス。
それはまだ道もしっかりしているし人家もまばらとはいえ存在するからです。
やがて山道へと向かうようになると、徐々に口数も減っていきました。
ウネウネと細い山道を延々と歩き、ようやく大福山に到着。
なんとか展望台でランチなどをして、いざ下山です。
ところがここでアクシデントが密かに進行しておりました。
じつは先頭を歩く担任が、数分ごとに立ち止まって地図を見ながら周囲を見回しているのです。
それが道を進むごとに頻度が増加・・・。
さすがに引率される生徒たちも気づきます。
まさか、迷子ってわけではありませんよね??
担任:「どうも迷ったらしい・・・」
えぇー!!!
こんな山の中で??
たまたま担任のそばで歩いていた私、なんと担任から無茶ぶりしてきました。
担任:「そうだ、お前は地元だろ?案内役をやれ」
いやいやいや、地元といっても隣町なんですけどね。しかも初めて来た場所だし・・・。
んなことを言っていても事態は好転などしませんので、とりあえず何ができるか?を考えます。
1992年当時、現在のようにGPSもなければケータイなどもありません(存在しても電波圏外)。とりあえず、人がいる場所まで行かなくてはなりません。
といっても山の中。家なんて存在すらしておりませんので、目をつけたのが田んぼや畑。
深緑の季節になれば、農作業をしてる人もいるだろう・・・という考えです。
しばらくウロウロと歩いていると現れてきました、田んぼと畑!!
しかし、なかなか人には出くわしません。
うーん、考えが甘かったか・・・。
こういう場合、不安げな表情を見せては集団心理として不安からパニックになります。努めて明るく、そしていかにもゴールがあるかのように振舞います。
とにかく一本道、なんとか下っていくと、ようやく農作業をしているおっちゃんを発見。
やった、ようやく地元民に出逢えた(≧◇≦)
ここで観光客と出逢ってもたいした情報は得られませんから、姿恰好を見て、どう見ても農作業をしてる地元のおっちゃんと判断。
担任:「あのぅ、養老渓谷の駅まで行きたいんですけど、道を教えてもらえませんかねぇ?」
恐る恐る伺いを立てる担任、さすがにこういうことは教員という立場上、率先してやります(まー、当たり前といえば当たり前)。
おっちゃん:「渓谷の駅?あー、このまま進んで〇〇の場所を曲がって歩けば行けるよ。」
担任:「どのくらいで行けますかねぇ」
おっちゃん:「そうさなぁ、まーそんなに歩かねーよ。うん、近い近い」
私はどう考えても近いとは思えなかったのですが、これを聞いた担任「そうですか!!」と狂喜乱舞しそうな勢いでクラスの全員に説明。
クラスのメンバーもようやく具体的なゴールがわかって一安心したのか、笑顔を見せるようになりました。
でも、実際はそんなに近くもなかったのですよ(笑)
行けども行けども駅や線路はおろか人家もろくに見えてこない田舎道。
かれこれ1時間以上は歩いたところでようやく駅を発見したのでした。
この時の担任のため息まじりに出た心の言葉がこちら。
田舎の人のすぐってのは、全然すぐじゃないんだなぁ・・・(;゚Д゚)
たぶん、徒歩でなんて行かないんだと思いますよ、地元の人は。基本的に自動車やバイクでの移動なんですから。
担任よ、地元のおっちゃんは何も悪くはないのです、悪いのはしっかりと地図などを用意して位置の把握をしなかった我々なのですから。
こうして、帰りの小湊鉄道に乗車する我々のクラスは、よそのクラスの高校生と較べて疲労度の濃い高校生として帰宅の途についたのでした。
ちなみに私は普段よりも短い帰宅距離だったので、とくに疲れを出さずに帰宅したのでした。
これが、私の印象に残ってる遠足です(笑)
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