エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

怒らなくっちゃ

2016-08-24 07:51:54 | 間奏曲

 

 

 
宇宙から地球を眺めてね
  「人間を上下2つに分けるウソ」ほと、恐ろしいものはありません。ご当人は、ミラノコレクションの服を着ているつもりなのに、実際にやっていることは、殺人鬼にも似た、ひどい人権......
 

 

 今朝は、本田哲郎神父様の実践神学を学びたいと思います。『釜ヶ崎と福音』から。

 

 

 

 

 

 「平和を願うはずのキリスト者が怒りで心を乱してどうするのか」…

 痛みの共感と同時に自分の内に怒りが湧き上がってくるのを知るとき、キリストに従おうとする者として、そこに霊性上の深刻な危機を感じるのです。

 …

 (痛みの共感・共有から湧き上がる解放を求める怒り)は、社会的弱者が不当に抑圧されていることへの怒りであり、解放(社会正義の実現)のはたらきに踏み込むための大切なエネルギーとなるものです

 

 

 

 

 したがって、私利私欲、わがままのための怒りは考えものですが、痛みの共感に伴う怒りは、ぜひ、ハッキリと怒っていいものです。いいえ、積極的に、怒らなくっちゃダメでしょ

 

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発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どものセラピーのいろいろ

2016-08-24 07:46:29 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
宇宙から地球を眺めてね
  「人間を上下2つに分けるウソ」ほと、恐ろしいものはありません。ご当人は、ミラノコレクションの服を着ているつもりなのに、実際にやっていることは、殺人鬼にも似た、ひどい人権......
 

 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、そのトラウマ記憶を物語にするセラピーには、様々なものがあるそうです。

 最終章の第7章、p.284の、8行目途中から。

 

 

 

 

 

たとえば、クライアントの中には、やり方がかなり決まっていることを一つ一つ、直線的にやるセラピー(恐怖の階層に従った暴露療法)に反応が良い場合もありますし、たほう、あまり形に囚われない、かなり探索的なセラピー(たとえば、自由連想、経験的なセラピー、催眠)が効くクライアントもいます。言葉を使う程度も様々(物語を書き出すセラピー)、創造力を用いるセラピー(眼を閉じて想像や催眠)、「宣言のし直し」(悲しみ、あるいは、害が少ない形でトラウマ記憶を書き直そうとするセラピー、すなわち、アーンツ,2011; アーンツ、ティセマ、キンヅ,2007; エドワード,2007; グルナート、ウェルズ、スマッカー、クリスチャンセン, 2007; ハックマン, 2011; ホルメス、アーンツ、スマッカー,2000; スマッカー、ダンク, 1999; スマッカー、ダンク、フォア、二―ディリー, 1995; スマッカー、二―ディリー, 1995; ストッパ, 2011; ワートリー、ハックマン, 2011; ウィートリー等, 2007; ウィリド、クラーク, 2011)。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どものセラピーには様々なものがあるみたいですね。

 しかし、ヴァン・デ・コーク教授がすでに指摘しているみたいに、サイコセラピー、薬物療法、ボディーワークの3つの組み合わせが、発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どものセラピーとして有効だ、ということと、今日、ラニウス教授らがここで言っていることに、どのように整合性があるのか、まだ検討する必要がありますね。

 

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対人関係スキルを教えても、ぎこちなさは残る

2016-08-24 02:58:53 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
一本道 or 終身刑 ?
  仕事は、世のため、人のためにしたいものですね。組織のための仕事は、止めましょう。 Young Man Luther 『青年ルター』p.220の第3ラグラフ、下から9......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授によれば、対人関係はスキルとして教えることは出来ません。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.148の、最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 たとえば、コナーがアイコンタクトした後に眼を逸らした時、コナーは、視線を外すだけじゃなくて、顔全体をそむけてしまいます。あるいは、その後視線を戻して、コナーの眼をくるくる回すことは、退屈や嫌味を意図せぬままに示すことでした。しかし、結局は、コナーは人と関われるようにはなりました。もっとも、コナーはロボットみたいに見える場合も多いんですけれどもね。

 

 

 

 

 

 気持ちが分かる、ということがいかに大事で、気持ちが分かるためには、0歳、1歳、2歳の時の経験がいかに大事かが分かる所ですね。対人関係も三つ子の魂百まで何でしょう。対人関係スキルを学んでも、ぎこちなさ、ロボットみたい、は残ってしまいます。

 対人関係の基本は、ふつうは、0歳、1歳、2歳の時の、記憶や意識にの残っていない母親との関係だからですね。

 

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苦難の神義論:苦難がもたらす恵み

2016-08-24 02:13:14 | 間奏曲

 

 

 
「山の日」お休み、大反対!
    「勇気」が湧いてきた!第2の見方 生き直し2013-08-22 01:29:58 | エリクソンの発達臨床心理 能動的再体験が、激しい怒りと......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。ヴァン・デ・コーク教授が、長年(発達)トラウマの治療をしてきたのは、人生を価値あるものにする、悦び、生かされていることの意味、絆の源を探求するためだと言いますね。ヴァン・デ・コーク教授が本物なのは、「何のために生まれて、何をして生きるのか?」ということに答えようとする生き方、最深欲求を大事にしているからですね。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.358の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 社会の変化を促す一番の元は、トラウマのことを個人としてよくよく知ることです。オプラ・ウィンフリーのことが思い出されますし、同様に、マヤ・アンジェロウ、ネルソン・マンデラ、エリー・ヴィーゼルのことも思い出します。明確なヴィジョンを心に描いている人の伝記を読めば、酷い目に遭ったことに上手に折り合いをつけることが、いかに洞察と情熱がもたすのか、皆様もお判りでしょう

 

 

 

 

 

 ネルソン・マンデラ以外の人は、寡聞にして知りませんでしたね。でも、インターネットでそれぞれの人を調べてみれば、いかに大きな苦難を乗り越えてきたのか、そして、その経験を、々に勇気と希望を呼び覚ますことに用いたのかが、ハッキリ解ることでしょう。

 

 

 

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