エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: 授業の出発点

2016-08-29 07:24:19 | 間奏曲

 

 
自由自在に、いまを生きる
  「あしあと」の詩はいかがでしたか? ビーチのお土産にどうぞ。 Young Man Luther 『青年ルター』p.221の第4パラグラフから。   ......
 

 今日も、林竹二の言葉から。「教師には2つの源流がある」 『運命としての学校』(1983)から。

 

 

 

 

 

 授業の中でも、教師というものの存在には、子どもの心を開かせないものがある。これは教師個々の責任ではないかもしれない。制度的、大勢的に、やはり、教師は、一種の権力者的位置に立たされているものでしょう。たとえば評価という問題がある。さらに一定の教えるべきことが与えられている。そして、前に坐っている1個の人間としての子どもでなく、その教えるべきこと授業の出発点になっている。そのために教師は子どもが持っているものを授業の中で引きだすことかできないということにもなるこれは大変悲しいし不幸なことだと思います。

 

 

 

 

 教育の皆さん、あなたの授業の出発点は、子ども? それとも、「指導」案?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

発達トラウマ障害(DTD)の集団療法も、いろいろある

2016-08-29 06:53:29 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
敵意という壁の乗り越え方
  無謀なセックス、早すぎるセックスは、その子の家族の中に、、isolation アイソレーション 「異性や異世代や異なる立場の人とやり取りせず、コントロールしようとしたり......
 

 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、大人、内省が進めば、親しい関係も怖くなくなります。

 最終章の第7章、p.285の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 今の家族、友達、親しい関係(すなわち、社会的な「ミクロシステム」です)が果たす役割を超えて、社会生態学モデルには、潜在的な影響力がありまして、エクソシステム(いろんな地域社会)とマクロシステム(社会や文化)は、トラウマを表に出すことを促し、トラウマからの回復も促すのに役立ちます(ベルシー,1980; シチェッチとリンチ,1993; シチェッチとトッチ, 2005; カーバーリノ, 1977; ハーヴィー, 1996, 2007 ; ゼリンスキーとブラッドショー, 2006 )。一例としては、心理的なトラウマを治療するグループ・セラピーが、治療の大事な部分になりえます。マンデルソンと同僚たち(2011)は、『トラウマ回復グループ』の著者たちですが、トラウマ治療のグルーブセラピーの治療について、以下のように、記しています。

 

 

 

 

 

 発達トラウマのグルーブ治療、演劇トラウマ療法以外にも、いろいろあるんですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

発達トラウマ障害(DTD)の子どもも、大人も、心は0歳

2016-08-29 06:10:44 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
「第三の道」の不思議
   少数意見がなぜ大事なのか? 世界にいっそうの自由をもたらす<新しいヴィジョン> 身代わりとしての患者2013-08-28 02:00:39 |&n......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。コナーは身なりも「遊びがない」状況でした。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.149の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 「でもさ、ボタンがあるじゃん」。コナーは、?って顔で、言いました。

 そこで私は、ハサミを取り出して、ボタンを外しました。(母親の)ジェーンは気に入らずに、「いつから、セラピーでハサミを使うようになったんですか?」と私に電話を掛けてきて、言ってました。それでも、コナーが成長し続けていましたから、ジェーンも矛を収めました。コナーは私どもの治療プログラムで、別の少年と友達になりました。その子は十代の子で、ネグレクトで悩まされていて、情緒的な発達で、コナーと同じくらいの子どもでした。この2人は、音楽と運動のクラスで一緒だったんです

 

 

 

 

 ブルース・ペリー教授は、キチンと子どもたちの情緒的な発達を評価して、子ども等に接しているところが、プロですね。発達トラウマ障害(DTD)の子どもも、大人も、情緒的には、0歳、赤ちゃんだ、ということをきちんと評価しないと、関わり方が間違う元凶になります

 いま日本の学校で、勉強の進度の評価はしても、情緒的な発達段階をきちんと評価しているケースは、非常に稀でしょうね。勉強を教えることがまだ学校の役目だと誤解しているからですね。ユングが言っているように、お勉強も学校の役目ですが、半分以下の役割にしかすぎません

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無意識にある激しい怒りは、勝手に動き出す

2016-08-29 05:43:32 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
自由自在に、いまを生きる
  「あしあと」の詩はいかがでしたか? ビーチのお土産にどうぞ。 Young Man Luther 『青年ルター』p.221の第4パラグラフから。   ......
 


 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。肝心な時に、辛い思いをしがちです。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.125。第8章。下から4行目途中から。

 

 

 

 

 

 2・3杯ワインを飲んで、「法と秩序」を取り戻した後、マリリンとマイケルは、マリリンのベッドの枕のあたりで、一緒に休みました。朝方の2時頃、マイケルは眼が覚ましました。マリリンは、マイケルの身体が自分の身体に触れていることが解かると、両手の拳でマイケルを殴りつけて、引っ掻き、噛みつき、「人でなし、人でなし」叫び出しました。マイケルは跳び起きて、荷物をわしづかみにして、逃げ出しました。マイケルが出て行ったあと、マリリンは自分のベッドに何時間も座ったまま、自分の身に起きたことに呆然としていました。マリリンは、ひどく恥ずかしくなって、自分がしたことで自分が大嫌いになりました。それで、マリリンは、男が怖いこと、何故か分からない内に怒りをぶつけてしまうことを直したいと、私のところに来てくれました。

 

 

 

 

 

 無意識に押し込まれている激しい怒りが、まるで、別の生き物みたいに、マリリン本人とは別人格があるみたいに、勝手に動き出すかが、上手に示されているところですね。

 無意識にある激怒を、治療しなくっちゃね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする