エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

教育をずっとしてない、ニッポンの学校

2016-08-28 22:15:38 | 間奏曲

 

 

 
禅とエリクソン
    道 アイデンティティ  無知の知こそ、あらゆる賢さの基です。 p69下から2行目途中から。   &a...>続きを読む  今......
 

 

 

 今宵は、林竹二の言葉から。「学校は子どもたちの生きられない場所になってしまった」 『運命としての学校』(1983)から。

 

 

 

 

 

 第一に、学校というものは子どものためにあるもので、教師のためにあるものではないということ。語を換えていえば、子どもの教育のために設けられたもので、教育の職場として設けられたものではないということである。…

生命への畏敬を欠けば、教育は成立しない。日本の学校教育の致命的な欠陥は、生命への畏敬の念を欠いていることであろう。

 

 

 

 

 

 いまから30年以上前に、このように指摘をされていることに、愕然とします。30年以上前から、日本の学校では、教育はしてないんであって、それは今に始まったことじゃないことが解かりましたね。

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すべては、クライアントが内省するため

2016-08-28 20:41:30 | 間奏曲

 

 

 
あしあと・・・
  自分の「未解決の個人的課題」は平凡な日常生活を送っていても、なかなか気づけるものではありません。「困ったなぁ」、「あいつはとにかく許せない」などと感じるような場面に出く......
 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、大人、親しい関係が怖いのは、悲しい関係を思い出すから。

 最終章の第7章、p.285の、7行目途中から。

 

 

 

 

 

しかし、サイコセラピーを続けている間、スージーは親しい関係が怖い、ということを克服しましたし、私がこの本を書いている時、スージーは熱心にパートナーを探しています。このような区別は、発達トラウマ障害(DTD)を生きて来た人達が、自分自身を見出した関係が新たになる心構えが、スージーにできたことを示してんですね。 クライアントが、新しい関係に心の準備ができていること、あるいは、新しい関係を望んでいることは、セラピストが一番大切に、一番共感をもって、一番大切にしなくちゃいけないことです

 

 

 

 

 

 サイコセラピーは、自分の気持ちを表現し、それを受け止めてもらうことで、内省する、ということが基本形です。

 サイコセラピーは、クライアントが内省するお手伝い以上のことは出来ないんです。

 クライアントでも、どなたでも、本当の自分との出会いは、内省以外に方法がないからです。

 

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発達トラウマ障害(DTD)の子どもに一番必要なのは、「遊び」

2016-08-28 01:36:27 | 間奏曲

 

 

 
女子高生の売春には、大きな磁場が働いている!
  心大らかに、朗らかに、ユーモアセンスのある大人になりたいものですね。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p70の第4パ......
 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。コナーは身なりも「過激」でした。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.149の第3パラグラフから。

 

 

 

 たとえば、コナーは、ボタンをカラーのところまで留めて、シャツを着たものです。ある日、私は一番上のボタン蓮ばしたら、と言いました。コナーは、まるで私が気が狂っているみたいに、にらみつけて、「どういう意味?」と訊きました。「うん、ボタンを全部止める必要はないんだよ」と応えました。

 

 

 

 

 ボタンは留めるもの。そのように了解すると、ボタンは全部止めなくてはならないものになっとしまう…。コナーには「遊び」がありません。関わって来た大人に「遊び」がなかったからです。

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもに関わる時に一番必要なのは、いつでも、この「遊び」です。

 

 

 

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発達トラウマ障害(DTD)の人は、肝心な時に、辛い思いをしがち

2016-08-28 01:10:15 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
禅とエリクソン
    道 アイデンティティ  無知の知こそ、あらゆる賢さの基です。 p69下から2行目途中から。   &a...>続きを読む  今......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。多くを語っているようで、肝心なことは話していない、ということが実によくあるパターンです。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.125。第8章。第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 8月のとある土曜日の晩に、テニスとピザの後、マリリンはマイケルを自分のアパートに誘いました。マリリンは、2人になったとたんに「緊張して、信じられない」と感じたと記しています。マリリンは「ゆっくりしてね」とマイケルに頼んだことは覚えているけれども、その後に何があったのかほとんど何にも記憶がありません。

 

 

 

 

 

 パニックでしょうね。何が何だか、記憶にも残らない程。マリリンも、発達トラウマ障害(DTD)のために、肝心な時に、辛い思いをしなくてはなりませんでしたね。

 

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