あなたは「捨て身」になれるかな? 命と時間特に大人になる時期は、それまで人生で培って来たものが、大事になります。謙虚を装っても、バカ丸出しの、チッチャナ「大人」もいれば、野村實先生先生のように慎み深いのに、人格......
Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること 意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)の子どもで、TRASCがあつてもなくても、早期治療するの限ります。
最終章の第7章、p.282の、ブランクの後から。
≪本当の自分≫の再生 : 物語を作ること、深く悲しむこと、人生の意味を創り出すこと
トラウマ・セラピーの焦点は、クライアントが過去を過去とすることができるように支援します。それは、粘り強さを育む、まとまりのある人生の物語を創り出して、トラウマを負わされた人生経験を深く悲しむことによって、可能になります。第三章と、第四章で申し上げましたように、トラウマを負わされた記憶は、思い出すと言うよりも、時間と無関係にバラバラな感覚が蘇ってくるものとして経験されることがほとんどですからね。さらには、トラウマを負わされた人はひとりびとり、トラウマを負わされた記憶を言葉にすることができませんし、言葉にならない恐怖に囚われて、しかも、その恐怖を人に伝えることもできずにいますから、いつまでも、孤独と淋しさを感じ続けることのなる訳です。
さすが、ラニウス教授らも臨床が深い。発達トラウマ障害(DTD)の人たちの気持ちを見事に言い表わした言葉です。
発達トラウマ障害(DTD)の場合、虐待をまず考えますでしょ。でも、私は、発達トラウマ障害(DTD)の基本形はネグレクトだ、と確信しています。ですから、発達トラウマ障害(DTD)の人の一番根っこの気持ちは、一人ぼっち、です。
言うに言われぬ淋しさ、とでも言いましょうか。