エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: 透明な力 再び

2016-08-17 07:24:35 | 間奏曲

 

 

 
社会<組織<自分 or 自分<組織<社会<神 ?
  目標・指針・目的、そして、ヴィジョン 見通しがあれば、毎日がキラキラ、ピチピチ!2013-08-15 02:56:06 | エリクソンの発...>続......
 

 宮澤賢治の詩。

 

 

 

 

 

 雲からも 

 風からも

 透明な力が

 その子どもに

 うつれ

 

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発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どもも、「自己解釈的存在」⁉

2016-08-17 06:47:36 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 

 
悪い良心の餌食になると…。
  ルターは、考えられるすべてをやっても、心からの平安が得られませんでした。当然ですけどね。 Young Man Luther 『青年ルター』p.219の第2パラグラフ......
 

 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どもは、≪私という感じ≫を完全に失っている、と考えて大過ありません。その再生には、関わる大人の根気と、関係に対する誠実さが何よりも求められます

 最終章の第7章、p.283の、9行目途中から。

 

 

 

 

 

 このようなトラウマを負わされた人が次第にできるようになることは、(1)過去を過去とすることが出来て、現在を生きられるようになりますし、時間が続いている感覚もなくさずでいられます、(2)過去、現在、未来のいろんな経験の流れの中に、トラウマを負わされた記憶を、自分自身の声で、物語る物語を育てることができます、(3)≪私という感じ≫を実感のある者として経験できます、その実感のある≪私という感じ≫は、自分が自分を大事にする気持ちによって、育むことができます、(4)自分の気持ちに気付いていて、しかも、自分の気持ちがよく分かっていますし、幸せ、悦び、「やったぁー」って感じなどの肯定的ないろんな感情を持ち合わせるだけの度量があります。

 

 

 

 

 

 現代哲学の知見と一致する所です。コミュニタリアニズムの政治哲学者の、テイラーやマッキンタイヤーらが、人間は自己解釈的存在だ、ということと、発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども等が、トラウマを負わされた記憶を、自分の声で物語る中にキチンと織り込めると癒される、ということは、一致している訳ですね。

 

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ブルース・ペリー教授の「待つ教育」=主権者教育

2016-08-17 01:44:35 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
弱い立場の人を、自分が損しても、大事にするのは、命と命の響き合い
  大人には、「大きな人」に相応しい「人の痛みを自分の痛みとする、大きな優しさ」が必要です。アベシンちゃんのような、人の痛みが分からない人になってはいけませんね。子どもの皆......
 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。関係を取る時には、間合いが大事になります。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.147の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 コナーがくつろいで来たら、好奇心が増してきます。コナーはちょっぴり私に近づいてきます。コナーが更に近づいてきて、まもなく、私のところにやってきて、私の隣に立ちました。終いには、何週間も後ですが、コナーは私に「何してんの?」と訊いてきました。私は「お仕事だよ。コナー君は何をしてるのかな?」と応じました。

 

 

 

 

 

 文字通り、「待つ教育」です。

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもの主権者教育です。

 

 

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学校のパソコンで、ゲームをやろう! 学校ではみんなであそぼ!

2016-08-17 01:24:49 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
社会<組織<自分 or 自分<組織<社会<神 ?
  目標・指針・目的、そして、ヴィジョン 見通しがあれば、毎日がキラキラ、ピチピチ!2013-08-15 02:56:06 | エリクソンの発...>続......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども遊びと微笑みが大事です。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.357の最後の、4行目から。

 

 

 

 

 

 教員たちも、リーダーたちも、ビーチボールを、なるべく長い時間、宙に浮かべておこうとする活動は、集団のみんなを助けることだと分かったら、集中力も、集団のまとまりも、愉しみも増してきます。こういったことは、安上がりな治療です。実際、年上の子ども達向けに、2万円くらいの費用で、パソコン部屋を設ける学校も在ります。そのパソコン部屋では、生徒たちはコンピューター・ゲームをやって、集中することも出来て、心拍変異度(HRV)を上げることもできます。それはちょうど、私どものクリニックでやっているのと同じです。

 

 

 

 

 

 学校のパソコンでは、調べ学習ぐらいやらせないのが、ニッポンの学校の硬直化した姿勢です。

 集団のひとりびとりが、集中することが、安心とくつろぎに結びつくし、、集中力、まとまり、たのしみにもなる。そのことが分かって、アメリカでは、ゲーム用のパソコンを用意する学校も在ると言います。柔軟で、合理的ですね。

 学校では、みんなであそぼ

 

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