エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ:尾木ママのこころ

2016-08-06 05:49:38 | 間奏曲

 

 

 
ユングが教えてくれる、本当の自分とは?
   丸山眞男教授の「無責任の体系」と、ハンナ・アーレントの「無人支配」  儀式化はドッコイ生きる “陽気で楽しい”があるから2013-08-04 01......
 


 今朝は、尾木ママこと、尾木直樹さんの言葉から。『教師格差 ダメ教師はなぜ増えるのか』より。

 

 

 

 

 

 教育は子どもたちのもの

 

 

 

 

 

 教員の互助会組織となった学校と教育行政に、未来はありませんからね。

 未来があるのは、子どものための “良い教育“ だけ。

 

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発達トラウマ障害(DTD)の子どもには、安心、信頼、希望あるセラピー関係を

2016-08-06 05:05:16 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
過去を宝の山にしましょう! 改訂版
  どこまでも大事なのは、≪いまここ≫です。 Young Man Luther 『青年ルター』p216の最後の目途中から。      ルターは、......
 

 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。 発達トラウマ障害(DTD)の子どものセラピーは、人間らしい優しさが大事

 最終章の第7章、p.280の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 安全と安心の環境を創り出せれば、クライアントが解離やTRASCになりやすい傾向を直接軽減できます。特に、解離は、トラウマを負わされた人が、現実の恐怖から物理的に逃げられない時に、心理的に逃げる必要があることから生じるものですが、怖いことが時間と共に少なくなるとクライアントが感じる関係の中で、だんだん必要がなくなります。このように、セラピーの関係を育むことは、安全、信頼、希望をクライアントが感じられることに始まるものですが、対人関係の環境調整で、解離とTRASCになりがちなクライアントの傾向を強力に軽減できるものだ、と考えられます

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、このように、安全、信頼、希望のあるセラピーの関係を育まない限り、回復はあり得ませんウソとゴマカシの関係では、発達トラウマ障害(DTD)の子どもの症状がひどくなるばかりです。

 

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音楽と運動の教室 :体全体でリズムを感じたい

2016-08-06 04:26:24 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
「良い人生だった」と言える人生
  いろんなものを失いながら、まとまりを付けることには、それなりのエネルギーが必要ですね。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版......
 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。仕事や研究で、赤ちゃんの相手をしないネグレクトがあると、取り返しのつかない汚点を、赤ちゃんに残すことになります。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.144、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 コナーが失くしたものを埋め合わせるために、私どもがコナーの訓練をすることに決めました。その訓練は、音楽と運動の教室で、コナーがビートを意識して刻めるように助け、できれば、コナーが脳で、リズムを全身で感じられるように手助けしよう、というものです。その音楽と運動の教室そのものは、珍しくも何ともありません。幼稚園や保育園の音楽教室で見かけるものみたいなものです。そこでは、子ども達はリズムに合わせて手を打ち鳴らしたり、一緒に歌を歌ったり、パターンのある音楽を繰り返したり、積木や太鼓のような物で拍子を取ったりします。もちろん、音楽と運動の教室の子ども達は、小学生以上です。残念ですが、私どもには、赤ちゃんの頃にネグレクトされて、この教室で学ばなくてはならない患者が他にもたくさんいたのです。

 

 

 

 

 

 アメリカでも、日本でも、赤ちゃんの頃にネグレクトされて、発達トラウマ障害(DTD)になった子どもはごまんといます。音楽と運動の教室で、体全体でリズムを感じられるように訓練することが必要らしいですね。

 

 

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クチナシの香り : 発達トラウマ障害(DTD)の子ども達がする困った行動とメタノイア 

2016-08-06 03:11:55 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
ユングが教えてくれる、本当の自分とは?
   丸山眞男教授の「無責任の体系」と、ハンナ・アーレントの「無人支配」  儀式化はドッコイ生きる “陽気で楽しい”があるから2013-08-04 01......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども公衆衛生上でも、社会福祉の上でも、学校教育の上でも、最大の問題だ、と考えますが、ニッポンでは、まだ、発達トラウマ障害(DTD)の存在すら認識されていないのが、悲しき現状です。残念です。

 ヴァン・デ・コーク教授によれば、アメリカでも、発達トラウマ障害(DTD)の子どもだらけです。日本もアメリカ以上に、発達トラウマ障害(DTD)の子どもだらけ。ヴァン・デ・コーク教授によれば、発達トラウマ障害(DTD)の子どもの教育は、アメリカでも学校文化の変革に役立つらしい。日本では、学校文化の民主化に役立ちます。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.354の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私どもが共に働いている教員達は、虐待されたり、ネグレクトされた子ども達が、みんながしていることが出来ないことは危険だ、極端ないろんな反応は、トラウマストレスのためだ、と言ってもらいたい人が実に多い。校則を守れない子ども達は、「ダメでしょ」と言われても、停学を喰らっても、いうことを聞きません。アメリカの学校で教員たちがよくやる手です。教員たちの目論見が変わるのは、この子ども達がやる、人を不安にさせるいろんな行動は、自分の苦しい思いを、何とか人に分かってもらいたいという気持ちをイライラしながら出したものであったり、何とかして生きたい、という気持ちを見当違いに出したものだったり、ということを理解した時ですね。

 

 

 

 

 

 ですから、大人の、教員の理解する態度が大事になりますね。

 いつでも教壇から見下ろしている、子どもっぽい、自信の乏しい教員では、発達トラウマ障害(DTD)の子どもにも、「正しいことを押し付ける」のが関の山。学校でも、発達トラウマ障害(DTD)の子どもを虐待するのが関の山。

 根源的信頼感を自らに豊かにして、発達トラウマ障害(DTD)の側に立つ、本田哲郎神父様が指摘される、視座の転換、メタノイアが必要です

 

 

メタノイアには、クチナシの香りがあります

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