今年の5月、連休が明けたら行こうと決めていた冨士山
須走口から、登ってきました。
毎年、秋には何度も登っていますが、春は初めてです。
冬の御殿場ルートをピストンする体力は今の私にはありません。
積雪期の富士山に登れるのは、私には今だけだと思います。
富士宮口の五合目までも、車で行けるようになりましたが
夜間交通規制があり、夕方5時30分~翌朝7時30分まで
入ることができませんので、ここ冨士アザミライン五合目がらの
ピストンとなります。
登山口の駐車場には、AM3時過ぎに着きました。
途中のアザミラインを走行中、突然シカの群れが飛び出してきて
急ブレーキに急ハンドル、何とか衝突は避けられましが
もう~衝突するかと思いました。
ABSが作動したようです。
準備をして、4時出発
もう、東の空の色が明るくなり始めています。
月の明かりに、ぼんやりと冨士山が浮かんで見えます。
天気は、良さそうです。
ここ数日、寒気が入っているので、昨日の山頂の最低気温は
約-13度、日中も氷点下でした。
今日は、比較的安定した天気のようですが、山頂付近の風が
20m位の予報と、強いので、服装、装備とも厳冬期のスタイルで行きます。
山での日の出、空の色が、刻々と変わっていき、ほんとうに美しいですね
初めての積雪期の富士山で、少し緊張していましたが
心が和みました。
今回は、ヘルメットを付けることにしました。
昨年の秋に、山頂でお会いした、佐々木さんも付けていたし
少しでも、リスクを減らせればと思いました。
色を、散々迷って、水色にしました、
ん~ まあまあかな・・・・・
ここから見る冨士山は、白く、たおやかな峰という印象ですね
須走ルートは、スタートの標高が、1950mです。
富士宮ルートは、2380mですので、標高差が430mあり
登頂まで、約7時間ですが、夏のコースタイムですので、もう少し
かかるかも・・・・
この時期は、登山者よりも、ボードやスキーのバックカントリーの人
が多いそうですが、今日は、見える範囲では、私だけのようです。
まっすぐ直登しても良さそうですが、デブリのようなものが見えますし
落石なども心配ですので、右手の尾根状のところに取り付いて
登ろうと思います。
たぶん夏のルートと同じかと思います。
標高、2700m位までくると、少し吹き降ろしの風が来るように
なりました。
最初は、ちょっと汗をかいていましたが、丁度、心地よい感じです。
ルート上は、常に傾斜があり、風が強い場合は安心して着替る所が
あまりありません。
山頂を見上げます。
まだまだ、ありますね
傾斜が強くなってきます。
3000mを越えました。
場所によっては、アイゼンの刃が深く食い込まない所があります。
日中にとけて、夜に凍るのを繰り返すのか、表面は、氷の状態です。
見上げても、山頂が近くなってくれません。
空気の薄さで、3分登って1分休憩
吹き降ろす風が、ますます強くなり、余計に体力を使います。
なかなか、近づかなかった八合目の小屋でしょうか
やっと、同じ位の高さまで来ました。
鹿の飛び出しにつづく、今日2回目の冷や汗
雪が積もった鳥居の上が山頂ですが、風が強く、伏せたまま
体を起こすことができません・・・・
それでもシャッターは、押しています (^^
まだ余裕が、あるのは厳冬期のような寒さがないからですね
-5~6℃です。
風が収まる様子がないので、タガースタイル?
アイゼンの前歯を使い、這って山頂へ!
やっと着きました。
感無量です
連休も仕事でしたが、今日の計画の為に
どうも落ち着かない毎日でした。
風が猛烈で、長居は無用です。
雲が出てきました。
天気は、下り坂のようです。
今日の雪質は硬いクラストした状態ですので、尻セードというわけには
いきません。
七合目を過ぎると、気温も上がり、雪も、緩んできて
ザッーと降りることも、できるようになりました。
なんとか下に降りてきました。 無事でなにより (^^
帰りに少し寄り道して、往復 約15キロ
累積高低差 約2300m
距離は、八ヶ岳ですと、美濃戸口~赤岳と同じくらいですが
条件が異なり、高低差もありますので、疲れましたね。
ここ一ヶ月は、本格的に登ってもいませんでしたから
なおさらです。
五合目周辺は、ようやく 雪が消えてきたところです。
目覚めた花でもないかと、道を変えて歩きましたが
まだ、早いようですね。
アザミラインの馬返しあたり、1300m位が
丁度、芽吹きがはじまり、スミレなどが咲いていました。
5月8日