幻の大滝と言われる、丹沢の早戸大滝
周辺は、ヤマビルが多いので、紅葉が終わり、霜が降りる寒い日に
なったら行こうと思っていました。
ここ数日、真冬の冷え込みで、十分過ぎるくらい寒くなり
本日、行って見ることにしました。
早戸川林道の魚止橋に車を止めて、
すっかり落葉して冬枯れした道を、落ち葉や霜柱を踏みながら
7時30分出発。
この時期にしては、かなり冷え込んでいます。
もしかしたら、大滝も少し凍結しているかもしれません。
ここからは、、沢を高巻くように水平の道が続きます。
少し、老朽化した木橋もありましたが、少し修復してありました。
しばらく行くと、河原に降り
後は大滝まで、ずっと早戸川の沢沿いを詰めて行くルートです。
何度も右岸、左岸と渡り返し進んでいきます。
要所には、赤テープやケルンが積んであり
迷うようなことは、ありませんでしたが
狭い河原の岩場を、ロープで屁吊ったり、丸木の橋を渡ったり
石づたいに跳び渉ったりと、なかなか体力と神経を使います。
最初の丸太の橋

昨年より、ずいぶん貧弱になりました。
増水の度、流されてしまうので、しかたがありません。
最悪、渡渉もありえますので、サンダルも持ってきましたが
今回は、使わずに澄みました。
この時期の徒渉は、水流に足を入れた瞬間、数秒で足の感覚がなくなり
たいへん辛い渡渉になるので、よかったです。
二つ目の丸太の橋

これが・・・・どうしても渡れません (--;
左右に揺れるのです、ほんの3~4歩なんですが、バランスが
とれません。
横になって、カニ歩きでもだめです。
仕方がないので、上流を石づたいに渡ろうとしますが
コレも厳しい・・・・石の淵が氷でコーティンブされていて
足の置くスペースが、少ないのです。
少し下流に何とか、石づたいに渡れそうな所があったので
石を運び、川幅を少し短くして、何とか渡ることができました。 ホッ!
帰りに反対岸からですと、この丸太橋も、何とか渡れそうでした。
沢は、だんだん狭くなり、渡り返すのは楽になってきましたが
台風の影響でしょうか、かなり荒れてきて、大きな石がゴロゴロ
してきて、倒木も多くなってきました。
だいぶ源流の様子になって来た頃、左手の枝沢の奥壁に
幻の大滝が姿を現しました。

春から秋にかけて木々に葉がついている時期には
ここから大滝の姿を見ることは、できないでしょうね。
滝の左、右岸に道があり、滝の上につながっていました。
急傾斜な道ですが、トラロープもありましたので
ゆっくり登って、滝に近づいていきます。
落差50mの早戸大滝です。
やはり、少し凍結し始めています。
水量が少ないので、少々、ここからは迫力には欠けますが
先ほどの、少し離れた、出合からですと
山深くにある、幻の大滝の雰囲気がありました。
滝つぼに行くような道もありましたが、凍結している所もありそうです
ので、そのまま行き、滝の上に着きました。
皿の案内板がありました。 市原新道と同じです。

今日は、この大滝新道を登り、主脈に出て
白馬尾根を下りる予定です。
左岸に渡ると、急斜面にロープが垂れ下がっています。
ここから登るようですが、急なザレですので
私は、少し右手の尾根から登りました。
かなり急傾斜な所を、稜線へと、登って行きます。
踏跡も、はっきりありませんので、テープを頼りに
とにかく、上へ上へと登ります。
冬枯れした、モノトーンの斜面ですので、随所にある
赤テープが、よく目立ち、迷うような所はありません。
傾斜が、緩くなると、ブナの樹も目立つようになります。
これは、熊の爪跡かな・・・
見上げると熊棚もあり、このあたりは丹沢でも
手付かずの自然が残っている所でしょうか
主脈縦走路に到着。
天気も良く、思っていたより風もありません。
海が、輝いて見え、初島、大島も見えます。
暖かい陽射しの中、蛭ヶ岳方面に行きます。
鬼ヶ岩の手前、柵と柵の隙間が、白馬尾根の入り口です。
鹿柵が、張り巡らされて、今までのような、伸びやかな草原の
雰囲気は、なくなってしまいました。
左手に柵を眺めながら、下って行く感じです。
白馬尾根の入り口から草原までは、軽アイゼンを付けました。
残っている雪が、凍っていて、急な下りでは
アイゼン(4本歯)を付けた方が安心です。
稜線から、1時間くらいで、朝に通った雷平に着きました。
朝、車を止めたところから、大滝までは、2時間30分位でした。