コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

幻の早戸大滝 ~ 大滝新道 

2012-12-12 20:35:22 | インポート




幻の大滝と言われる、丹沢の早戸大滝
周辺は、ヤマビルが多いので、紅葉が終わり、霜が降りる寒い日に
なったら行こうと思っていました。

ここ数日、真冬の冷え込みで、十分過ぎるくらい寒くなり
本日、行って見ることにしました。

早戸川林道の魚止橋に車を止めて、
すっかり落葉して冬枯れした道を、落ち葉や霜柱を踏みながら
7時30分出発。

この時期にしては、かなり冷え込んでいます。
もしかしたら、大滝も少し凍結しているかもしれません。
















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30分くらいで、造林小屋に。



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ここからは、、沢を高巻くように水平の道が続きます。

少し、老朽化した木橋もありましたが、少し修復してありました。










路肩が崩れている所もあり、注意して行きます。


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しばらく行くと、河原に降り
後は大滝まで、ずっと早戸川の沢沿いを詰めて行くルートです。

何度も右岸、左岸と渡り返し進んでいきます。
要所には、赤テープやケルンが積んであり
迷うようなことは、ありませんでしたが

狭い河原の岩場を、ロープで屁吊ったり、丸木の橋を渡ったり
石づたいに跳び渉ったりと、なかなか体力と神経を使います。


最初の丸太の橋


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昨年より、ずいぶん貧弱になりました。
増水の度、流されてしまうので、しかたがありません。

最悪、渡渉もありえますので、サンダルも持ってきましたが
今回は、使わずに澄みました。

この時期の徒渉は、水流に足を入れた瞬間、数秒で足の感覚がなくなり
たいへん辛い渡渉になるので、よかったです。












二つ目の丸太の橋


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これが・・・・どうしても渡れません (--;

左右に揺れるのです、ほんの3~4歩なんですが、バランスが
とれません。
横になって、カニ歩きでもだめです。
仕方がないので、上流を石づたいに渡ろうとしますが
コレも厳しい・・・・石の淵が氷でコーティンブされていて
足の置くスペースが、少ないのです。

少し下流に何とか、石づたいに渡れそうな所があったので
石を運び、川幅を少し短くして、何とか渡ることができました。 ホッ!

帰りに反対岸からですと、この丸太橋も、何とか渡れそうでした。














雷平を過ぎ、白馬尾根の取り付きを通り
さらに、上流へと進みます。

このコースは、山の北面にあたりますので
陽射しもなく、ほんとうに冷えています。

法面の水が滴るようなところには、ツララができていて綺麗です。



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沢は、だんだん狭くなり、渡り返すのは楽になってきましたが

台風の影響でしょうか、かなり荒れてきて、大きな石がゴロゴロ

してきて、倒木も多くなってきました。

だいぶ源流の様子になって来た頃、左手の枝沢の奥壁に

幻の大滝が姿を現しました。





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春から秋にかけて木々に葉がついている時期には
ここから大滝の姿を見ることは、できないでしょうね。

滝の左、右岸に道があり、滝の上につながっていました。
急傾斜な道ですが、トラロープもありましたので
ゆっくり登って、滝に近づいていきます。









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落差50mの早戸大滝です。

やはり、少し凍結し始めています。
水量が少ないので、少々、ここからは迫力には欠けますが
先ほどの、少し離れた、出合からですと
山深くにある、幻の大滝の雰囲気がありました。

滝つぼに行くような道もありましたが、凍結している所もありそうです
ので、そのまま行き、滝の上に着きました。














滝の上からです。



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皿の案内板がありました。 市原新道と同じです。



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今日は、この大滝新道を登り、主脈に出て
白馬尾根を下りる予定です。

左岸に渡ると、急斜面にロープが垂れ下がっています。
ここから登るようですが、急なザレですので
私は、少し右手の尾根から登りました。







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かなり急傾斜な所を、稜線へと、登って行きます。
踏跡も、はっきりありませんので、テープを頼りに
とにかく、上へ上へと登ります。

冬枯れした、モノトーンの斜面ですので、随所にある
赤テープが、よく目立ち、迷うような所はありません。









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傾斜が、緩くなると、ブナの樹も目立つようになります。

これは、熊の爪跡かな・・・
見上げると熊棚もあり、このあたりは丹沢でも
手付かずの自然が残っている所でしょうか









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鹿柵が現われると、尾根に沿って少し右に進むようになり
左に丹沢山。右に白馬尾根みながら
主脈の縦走路に向かいます。



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主脈縦走路に到着。

天気も良く、思っていたより風もありません。
海が、輝いて見え、初島、大島も見えます。

暖かい陽射しの中、蛭ヶ岳方面に行きます。











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丹沢山から蛭ヶ岳にかけての稜線歩きは
丹沢の中でも、特に好きな道です。

笹原の中、天空を歩いているような感じが大好きです。



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鬼ヶ岩の手前、柵と柵の隙間が、白馬尾根の入り口です。

鹿柵が、張り巡らされて、今までのような、伸びやかな草原の
雰囲気は、なくなってしまいました。

左手に柵を眺めながら、下って行く感じです。














Photo_14







白馬尾根の入り口から草原までは、軽アイゼンを付けました。

残っている雪が、凍っていて、急な下りでは
アイゼン(4本歯)を付けた方が安心です。








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稜線から、1時間くらいで、朝に通った雷平に着きました。

朝、車を止めたところから、大滝までは、2時間30分位でした。












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コメント (2)
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