コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

豪雪地のブナの森探索

2016-06-15 19:51:34 | 登山



久しぶりに遠出をして長いコースを歩く予定でしたが
早朝登山口に到着すると雨が降ってきました。というより雨が降っている所にやってきた
という感じかもしれません。天気予報は曇りでしたが山間部の谷間など
この時期の天気予報は難しいですね、昨日までとは少し予報も変わってきました。

上の方は厚い雲が掛かり続けていて、天気が良くなる感じではないので
長いコースを歩くのはやめて、豪雪地のブナの森を2ヵ所歩いてみることにしました。















小雨程度なら森の中は快適です。 大きなブナの樹は雨の滴が葉っぱから樹幹へと
伝って流れていきます。 森の中ではヤグルマソウ、エゾアジサイが咲き始めていました。









アブラツツジからも滴が落ちる。









薄暗い林床を見ているとツルアリドオシの蕾、アケボノシュスランの葉が
点々と見えてきます。豪雪地の森ですが房総の森と共通点があるのが
なんだか不思議です。







林床の植物の種類も豊富で久しぶりに食害とは縁がない森に来た感じです。

静かな森を随分と歩きましたが相変わらず天気は良くならない感じですので
適当な所で切り上げて移動することにします。



        






雨も上がってきました。

湿り気のある法面には夏の花が咲き始めています。

















シモツケソウやキンコウカの花を見ると、夏が来たな~という感じがします。

濡れた岩場には、コアニチドリも咲いています。










渓が深いな・・・・

薄暗い植林帯から5百メートルほど直登してきました。








少し天気も回復するかと思っていましたが、また降りだしてきてしまいました。
結局この日は降ったり止んだりを繰り返す一日でした。

しかし久しぶりに歩く豪雪地の山は興味深々です。
ユキツバキ、ヒメユズリハなど森の中は普段は目にしない植物でいっぱいで
林床をイワウチハ、オオイワカガミなどがびっしりと埋めつくしています。

















これはイワナシですね。

この森は雪解けの時期に歩くと花ロードです。





















ブナ、トチノキが多く雪国のブナの樹皮は白くて目立ちます。

このブナにはヤドリギが多く着生しています。
まだ丸い感じになってなく、着生してこれから成長していく感じです。
目線に近い位置にも多く、よく見るとブナの枝が虫こぶのように膨れています。
ブナの方にも多少のダメージはある感じにみえますが、何とか上手く共生していくので
しょうね。 着生したばかりの枝を引っ張ってみましたが、しっかり食い込んでいて
抜けそうにありませんでした。















薄暗い感じの森でしたが、豪雪地らしいとても良い雰囲気になってきました。
登りも一段落して、山を巻きながら少し細くなった道を奥へと進んでいきます。
陽射しが入る所にはアカモノが群生していました。









だいぶ登ってきました。






途中で引き返す予定ですが時間が許せる限り探索する予定です。
道は渓谷へと続いていますが、注意して行きましょうのレベルではありませんでした。

以前歩いた戸隠西岳のP1尾根を思い出しました。特に雨上りのこの時期に行くのは滑りやす
くて一つのミスも許されない所が多く、気を緩めることができません。

結局時間切れで予定していた地点までは到達できなくて途中で引き返すことになりました。
それにしても人を寄せ付けないような秘境感漂うこの山域にとても魅了されました。
何時かメット持参で再び来てみようかと思います。

全身ドロと汗まみれになり、何とか日没までに戻ってきましたが
ちょっと引き返すのが遅かった感じで、帰り道は長かった・・・・・

直ぐに温泉に入りたかったのですが、あまりにも酷い恰好をしていたので
車に戻り、一度着替えてから行くことにしました。 (-_-;)



森の中では探していた花にも出会う事ができました。
花は終わりかけでしたが、深い山の中で見つけた時の驚きと嬉しさ・・・・・
















6月14日




コメント (6)
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