コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

ツリシュスラン ~ 富士山麓

2021-08-12 17:49:11 | 登山


心配していた台風も去って、早朝に到着する頃には青空が広がってきました。










都心の気温は夜明け前でも車外温度が30度ありましたが、ここ富士山麓は20度を下回っていて
信じられないくらいの気温の差にビックリ。 (*_*)

先週の房総の沢では息苦しさを感じるほどの暑さでしたので、スタートから気分爽快です。
今日は咲きはじめたツリシュスランの花を見ながら、山麓を一日歩こうと思います。
花芽は100株以上はありましたので、どんな花景色が見られるか
とても楽しみです。

今まで何度も歩き回って探しても、ツリシュスランに出会うことは少なく
昨年にようやく目線近くに3株着生していた樹に出会いました。

ツリシュスランは花芽が出ないと見つけ出すことが非常に難しく
裸眼はもちろんですが、双眼鏡で流して見ているだけでは葉だけの株を
見つけ出すことは無理で、花芽が伸びてきてやっと見つけることができます。

そして今年はその花芽がとても多く、今まで見ることが無かった森でも
何ヶ所も花芽が出来て着生しているのを確認していました。


天気は良さそうですが、歩きはじめると時々霧が流れてきて森を包んでいきます。









昨年は3株咲いていた樹ですが、今年は前回数えたら38株くらい・・・・
正確に数えればもう少し多く咲いていると思います。


霧が晴れてきました。


























こんなに咲いている花景色はネットでも見たことがないです。

この花景色、今年だけ限定の景色かもしれない・・・・・・

そんな気もしたので、しばらくの間🍙を食べながら眺め・・・・・
飽きることなく何枚も、いろんな方向から撮影しました。























下の方から咲き初めています。





















・-・-・-・-・-・-・-・




台風の影響で林床には折れた枝や葉などがいっぱい散らかっています。
これはシナノキの花、昨年はブナの青い果実が多く落ちていましたが今年はまったく見ませんでした。

・・・・・・・樹々を見上げながら森の奥へ









標高が上がるとイワギボウシがもう咲き初めています。
苔の緑に薄紫が映えます。










ヒナチドリがまだ咲いている!












枝の隙間から・・・・

















ここも花をいっぱい付けています。

房総に咲くシュスランも今はこんなに寄り添って咲いていません。
苔やノキシノブと一緒に咲く様子は着生ランならではの景色です。

















先週は可愛らしいカシノキランを見たし、樹々を覆うマメヅタランも素晴らしい景色ですが

このツリシュスランの花景色はまたどこか別格な感じがします。

ワビ・サビの・・・・品がある美しさというか・・・・・・

・・・・・あくまでも私的な思いですが・・・・


ここは目線の位置に・・・・










よく見ると細かい毛があります。










少し上の株は、葉や花茎が見えないのでツメレンゲのように見えます。




































最初に花芽を確認した時には見えなかった株も多く
更に目線を上げると枝の上の方にも着生していたり、隠れていたり・・・
予想以上に多くの花を見る事ができました。まだ着生している樹もありますが
これだけ見れれば十分です。ツリシュスラン以外の着生植物もいろいろ見られました。


マツノハマンネングサは丁度咲いていました。










樹に着生するキンレイカ











アオベンケイ











オシャクジデンダ













一度にこれだけ多くの花が咲いたので、来年からしばらくは見られないのではと思います。
他のシュスランの種類はわかりませんが、ベニシュスランもそんな感じです。
株や葉の大きさに似合わない大きく立派な花を付けるので
充電期間が長くなるのも仕方ありませんね。


林道にはナガバノコウヤボウキが咲いていました。
8月中旬だというのに、もう秋雨前線が横たわり
秋が早く来そうな気もします。









コメント (10)
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