goo blog サービス終了のお知らせ 

コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

カシノキラン

2021-08-04 18:21:01 | 登山



猛暑が続く夏ですが、今年もアルプスは遠くて行けそうにありません。

一泊二日でジャンダルムを歩く健脚者のレポを羨ましく見ても、今の自分には遠い世界ですので

せめて夏に咲くカシノキランでも見ながら周辺を歩こうと暑い房総へ・・・・

少し離れた日陰の駐車スペースを探して車を止めスタート。
止めやすくても日射しの当たる場所ですと、戻ってからが大変です。
一山超えて渓谷へと降りていきます。











毎年カシノキランはヒメハルゼミの合唱を聞きながら大汗かきかき
山間部の尾根を歩いていましたが、今回は渓谷に咲く花を見たくて沢沿いを中心に歩きました。










タマアジサイの蕾も弾けて咲き初めています。

花は涼し気ですが、タマアジサイは湿り気のある道を通行不能な藪にする張本人です。










沢沿いは見た目に涼し気ですが、風がなく蒸し風呂状態。

一度全身が汗で濡れないと落ち着かない感じがします。
それなら最初に水で濡らしてから、よく絞った服を最初から着た方がよいのかな~と
いつも考えながら歩いています。

そろそろ本気で空調服も考えようかな・・・・

汗をぬぐいながら・・・・・・羊歯や苔の緑に救われます。
沢沿いにはハナミョウガ、ツチアケビの果実など・・・



















薄暗い渓谷ですと、花が咲いていてもカシノキランは目に入って来ません。
葉の影に隠れるように咲くので下から見上げながら探していきます。
苔むした樹々から目線を外さないように、じっくりと眺めていくと
レンズの焦点が合うように見えてきます。









































目が慣れてくると、先ほどまでは何も見えなかったはずの樹々にも
不思議なくらいカシノキランの姿が見えてきます。




























細いツルにも多く着いています。

















細いツルにも着生していたかと思うと、それほど苔などが付いていない
大きな樹にも点々と着生していたりします。










この樹はアカメガシワかと思いますが、ぐるり100株くらいは着いています。
カシノキランというだけに樫の木には確かに着生している確率が高いけど
照葉の森全体に占める樫ノ木の割合も多いです。
カエデ、カゴノキ、アカメガシワ・・・・・・条件が良けれどんな樹にも着生しています。





高い位置の枝を見上げて見ると、カエデの葉っぱが茂っているのしか見えませんですが
枝のシルエットが凸凹しているので、双眼鏡で見て確認すると
ワサワサとカシノキランの楽園となっています。
























これだけ着生していれば、カヤランなら何株か落ちていそうですが
カシノキランはしっかり絡んで着生していて
枝が折れない限り、なかなか落ちてこない感じです。


カゴノキに着生している株は赤い模様がなく綺麗なレモンイエローの花です。




















目線の位置にも見つけたので、笑い顔も撮影できました。













沢沿いの林床には、これから咲くナツエビネが花芽を伸ばしています。












・・・・・ヒグラシが鳴く晩夏にもう一度来なければ・・・・

花が咲く頃には、少し秋の気配を感じるようになっていると良いなと思います。






コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする