コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

霧雨の(ヒルだらけ)房総丘陵 ~ ナツエビネ

2021-08-20 18:33:55 | 登山

天気は何処もよくない予報でしたが
房総方面は雨量も1mm程度でしたので、ナツエビネが咲きはじめた房総丘陵へ。

あえて山深い自生地を目指します。










スタートからヤマビルが多く、常に足元を気にしながら行きます。










小雨程度なら照葉の森は天然のアーケードですので
濡れることもありません。

林床の花は食害もあって何もなく、以前はコクラン、コバノギボウシ、ウバウリなど
それなりに咲いていましたが、今はシュウブンソウだけが目立ちます。










岩場を回り込む時、上を方を見るとムギランが多く着生していました。
















遠目ながらバルブがあるのが何となくわかります。

冬になったら斜面を回り込んで、他にも何かいないか確認してみます。

花はないのですが、雨に濡れた羊歯や苔が新緑のように輝いて美しいです。
眺めているだけで心安らぐ風景ですが、ヒルがいるのでどうしても落ち着かないです。



















泥だらけになって到着したナツエビネの自生地。

苔むした倒木に何株も着生していて、お気に入りの花風景なのですが
何度見回しても、花芽は黒く枯れていて一株も花を咲かせていませんでした。














気候変動による寄生バエの影響でしょうか・・・・

途中の稜線でもコナラなどのナラ枯れが目だっていました。
風の通らない沢沿いの自生地は特に影響を受ける印象です。





・-・-・-・-・-・-・-・-・-





奥まった林道沿いにもナツエビネはいますので
帰りに寄り道して撮影してきました。
















風通しの良い林床では綺麗に咲いていました。

食害で花芽を食べられない限り、毎年こんな感じに開花します。





















いつ見ても野生のランとは思えない美しさ・・・・・

それだけに、毎年苦労して山奥へと足を運ぶことが多いのですが
咲かない年が多くなってきました。


ここは車を置いた場所からも見える斜面に咲いているので、
油断してロングスパッツを付けないで撮影していたら
ほんのわずかな時間で3か所もヒルにやられてしまった・・・・( 泣 )

前回のカシノキランの時も帰りに寄った所で4か所・・・・・
この時はしっかり吸血されたので、なかなか血が止まらなくて困った・・・・( 大泣 ) 
以前はヒルがいない場所だったので、ここでも油断してしまいました。
ヒルがいるいないに関係なく、濡れた場所では
最低限ロングスパッツを付けるのが鉄則です。
もう一度、自分に言い聞かせなければ・・・・


もう冬以外に房総丘陵を安心して歩くことができる所は皆無に近い状態に
なってしまいました。今の所、鹿野山周辺、南房総の一部くらいです。
そういった場所も時間の問題だと思います。





ちなみに、ヒルに吸血されると帰ってからシャワーで
荒いながしている時もまた血が流れてきますが、翌日の症状は少し痒い程度ですので
ステロイドを2~3日ほど塗って終わりです。

ただ跡はしばらく消えないで残ります。・・・・・1~2週間くらい・・・・

・・・・・吸血された翌日は、こんな感じ・・・・・周りが真っ赤になります。
少し痒いのですが、何か用事をしていると忘れてしまう程度です。









毛虫の毛、ブヨ、何か不明な虫・・・・・
毎年、初夏~初秋にかけて被害に合っていますが
そういった場所を趣味で探索しているので半分諦めています。

特にブヨは毒を入れるので、後で腫れて痒みも酷いので、今年はイカリシン15%の
虫除けスプレーを使用してみましたが、効果の程はよくわかりませんです。

それに比べて、ヤマビルの症状は軽いですので、それほど神経質になることは
ないのですが、見た目気持ちが悪く血が止まらないので厄介です。

今年の夏は雨が多いので要注意です。





コメント (5)
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