今の登山コースタイムが、昔と比べると、多少 長くなっている
のは、以前から知っていました。 きっと以前は、若者が中心で
あった登山が、今は、中高年が、中心に変わってきたためだろうと
思っています。 山は、アプローチ以外、昔とほとんど、変わっていな
いはずですから・・・ 昔、というのは、私の20代前後の頃の話でして
昭和52~54年あたり 丁度 当時買った、山渓などのガイドブックが
本棚の奥に、しまってあるので、先週、登った八ヶ岳のコースの地図を
広げて、見比べてみました。
まずは、昔のから・・・・かなり劣化していますので、見づらいです。
天女山~前三ツ頭までのコースタイム・・・・ん~・・
登りが、1時間50分なのは、わかりますが、降りは、40分ですか・・
これは、トレランに、近いコースタイム・・・ 昔の若者は、駆け下って
いたのでしょうか、
こちらが、2000年版の昭文社の山と高原地図です。
天の河原で、区切ってありますので、 登りが、2時間45分
降りが、2時間10分です。
これなら、私も、なっとくできます。それにしても昔の降りのコースタイム
が、異常に速いのには、驚きました。
その先は、あまり変わっていないですね、 きっと 森林限界から
上の稜線のヤセ尾根、ガラ場などは、今ほど、整備されていなくて
かなり、慎重に歩かなければならなかったのかな?
ついでに、蓼科山も見てみます。
こちらは、降りるのが、少し遅いだけですね。
ちょっと、小淵沢あたりを見てみると・・・
中央高速が、西の方は、まだ開通していませんね
真冬に日帰りで、八ヶ岳登山なんて、まず、ありえなかった時代です。
当時、私は、岐阜の実家に住んでいましたので、アプローチ
には、いつも苦労しました。 もちろん電車で行くのですが、登山口
までのバスの出発時間が、いつも新宿からの中央東線の到着に、合わ
せて時間が、決めてあったので、いつも駅で、長く待っていたりしました。
南アルプス南部にいたっては、駅の脇でテントを張らせてもらうことに、
なってしまったり・・・・・ なつかしい思い出です。
昔のガイドブックの表紙の写真・・・
なんか、すごく昔々のようです。
ただ、山を降りて、清里や、帰りの小海線の車内は、若い女性たち
で、すごく混みあっていて、活気がありました。 汗くさい私は、
いつも、申し訳ないように、車内では、すみっこに座っていた記憶が
あります。
地図と南アルプスのガイドブックの郷愁をさそう風景に思わず魅入り、待ち受けにしてしいました。
遠い昔、「山!命だったころ」このような装備で合宿などで山に入っていたなぁ~と。
(南アルプスは怪我で行かれず、がっかりのままですが)
あれから何十年間かの月日が流れ、一昨年あたりから、また少しずつ行きはじめました。
単独で登る決意がまだよみがえって来ない自分にちょっとがっかりのわたしです。
中村さんのように、しばらく山から遠ざかっていた方
結構、多いのでは、ないでしょうか
少しづつ体力を付けて、また 南アルプスに出かけられる日が
くると、いいですね
最近は、一人で長い距離を歩いて、疲れてきて、ぼんやり景色を眺めていると ときどき 昔のなにげない風景や
忘れてしまっていた 子供の頃の出来事など
ふと思い出したりします。 そんな、ひと時が最近 うれしくて・・・
年のせいでしょうか・・
一人歩きも、なれてくると 、自然を身近に感じますし
いろいろ 観察したりすることも 気ままにできたり・・
なかなか、いいもんですよ!
夜は、私もまだ、ちょっと 怖いですが・・
これからも よろしくお願いします