コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

八ヶ岳 ~ 権現岳

2015-12-09 22:49:23 | 登山


12月に入り、ようやく冷え込んで八ヶ岳あたりも冬山の装いになってきたようです。
来週あたりにでも行ってみようと思っていましたが、週間天気予報を見ると来週は再び暖かくなる予報。
この分ですと12月の末にならないと雪もしっかり積もらない感じがしたので
快晴の今日、雲取山へ行く予定を変更して八ヶ岳の権現岳へ行ってみることにしました。

天女山への林道は冬季閉鎖していますので、ゲートの手前に駐車して出発します。
冬用のタイヤに履き替えてきましたが、道路の凍結はありませんでした。
ほぼ同じ時刻に到着した方が暗い中、私より先に出発されました。
私は服装に迷ってしまい20分後に後を追います。



ゲートの脇を通ってすぐに左に天女山へ通じる階段があります。










天女山を過ぎると東の空が少し明るくなってきました。













空も少しづつ明るくなりはじめます。

月と金星







天の河原で朝食を食べながら日の出を待ちます。








以前もここで日の出を待っていたことがありましたが
寒さでじっとしていられなくて歩きまわりながら待っていた記憶があります。
しかし今日は寒いながらもベンチで食べながら待っていられました。

・・・服装、装備 変更しなければ良かったかな・・・・

今日出発する前、天気予報などの情報から風は弱く、日中は暖かくなる予報でしたので
陽当たりの良いここのルートなら雲取山へ行く服装で良いだろうと思いました。
しかし直前になり、やはり森林限界を超える山だし、稜線で風に吹かれたら・・・・・
などと不安になり冬の八ヶ岳へ行く服装、装備に変更することにしました。

結局この後、登りで暑くなり最後は肌着一枚で前三ッ頭まで行く羽目に・・・
手袋は軍手でも十分でした。  
心配性ですのでしょうがないですね、
ピッケルは、お守りとして持って行きます。





北岳、甲斐駒に朝日が当たりはじめる。















甲斐駒は北斜面を見るので山頂周辺には雪がある。









朝日が昇る。












        




前三ツ頭に向います。

枯れ葉を踏みながら高原をゆるゆると登って行きますが
やがて登山道には踏み固められた雪が出てきます。
笹原の急登になると滑るのでチェーンスパイクを付けて登ります。












甲府盆地には朝靄が掛かり、南関東は臼曇りの天気です。

























樹林帯の積雪は膝くらいになってきました。
やっと前三ツ頭に着きます。










前三ツ頭に到着。 
空が青い! 今年も冬山のシーズンになりました。

ここまで来たら後は景色を見ながら三ツ頭までノンビリと行きます。
中央アルプスには、そこそこ雪が積もっています。











編笠山が隣に並んでくると・・・・見えてきました。 赤岳、阿弥陀岳、権現岳   

雄大な景色なんですが、なんだか雪が少ないですね。
晩秋の雰囲気です。










三ツ頭に着きました。










秩父方面












北関東方面もよく見えます。

一番奥の方の白い山々は上越の山並みかな・・・









風が冷たいので、少し下った所で景色を見ながら休憩します。




















せっかくアイゼンを持ってきましたので、ここからチェーンスパイクから10本アイゼンに変えました。
・・・・チェーンスパイクでも問題なく権現岳まで行けそうでした・・





いったん鞍部まで下りて権現岳に向かいます。

三ツ頭を振り返る。

















いつも注意して通過する岩場のトラバース、まだクサリが出ていました。











もう少しです。













山小屋、ギボシが見えてきました。到着です。岩の頂上はパスして
眺めの良い所で休憩します。










































休憩の後、少しキレット方面へ












北アルプス~北信の山々まで見えます。











槍~穂高  鹿島槍~白馬






















ここから見る阿弥陀岳は、ほとんど雪がありませんね、横岳、赤岳の稜線も雪が少ないです。

こちらの山へは、たっぷり雪が積もったら行こうと思っています。













乗鞍の左には加賀の白山。












金峰山には少し雪があります。











ゆっくりできました。

誰もいない静かな山頂で、景色も堪能しました。

そろそろ帰ることにします。














      




















午後の陽射しに変わると、三ツ頭からの景色にも影ができて落ち着いた雰囲気に・・・

縦に長い八ヶ岳の山々、ここは位置関係が良いのか北につながる山々が
つながって良く見えて高度感もあり、まさに絶好の展望の山です。

何度も振り返りながら帰ります。



















前三ツ頭に・・・

山々が霞んで見えるのは韮崎あたりかな・・・













高原に下りてきました。

カラマツ林を歩いて車に戻ります。
疲れて足が重くなる時間ですが最後の高原歩きも良い雰囲気で
楽しく歩けて良いコースです。
































12月8日













コメント (2)
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初冬の房総探索 ~ サツマイナモリ・・・

2015-12-02 17:07:49 | 登山



ようやく南関東も朝は冷え込むようになり
房総の山や沢にもヒルがいなくなり探索するのに良い季節になりました。
2週つづけて尾根歩きでしたので、久しぶりに房総の沢探索へ・・・

昨年の今頃、沢の奥深い所でサツマイナモリの花を見ることができたので
今日はやまそだちさんを誘って一緒に見に行こうと思います。

房総も紅葉の季節ですが、カエデなどは照葉の森の中に点在している感じで
紅葉見物といった感じではありません。
しかし里山や渓谷では、いろんな果実を多く見ることができます。

カマツカ、ミヤマガマズミ、サネカズラ、タラノキ・・・





























薄暗い沢沿いなどには万両も多く自生しています。












さらに奥深く進んでいくとハナミョウガの赤い果実が
薄暗い沢の中でよく目立ちます。













両側の斜面からも水が滴りコケやシダに覆われてくると
お目当てのサツマイナモリが現れてきます。










まだ蕾の株が多いです。










上の方の株を見ると蕾も膨らんで花が咲いている株もありました。










一つの株に多くの蕾が付いていますが、花は一度に全部咲くのではなく、
一つ一つ順番に咲くようです。
最初の花が丁度咲き始めた時に遭遇したようです。
周辺にはナツエビネなどもいました。











次に出会った群落は全体に花が咲き始めて、ちょうど良いタイミングです。
昨年よりも花は早く開花したようです。


































この花は先ほどの花とは違うタイプです。
昨年に少し書きましたが2つのタイプの花があり、この花は雄しべの葯が
出ているタイプです。


私は雌しべの薄紫色した柱頭が見える下のタイプが好きです。

















重い三脚を持ってきた、やまそだちさんは三脚を立てて撮影できる場所が中々ありません。
このあと何とか立てる場所が見つかりました。












見たかった花も見られたので、この後は沢を源頭部まで詰て何とか稜線に
這い上がって、尾根沿いに戻ろうと思います。

ということで沢を奥へと向かっていたら・・・・・

この株は!














 モロコシソウだ!

何と花も残っている。









モロコシソウは昨年初めて見つけましたが、場所は植林帯の林縁部でした。
シュスランのように沢沿いの方が多く見つかるのかな・・・・

今度この花に出会ったら、香料にもするらしいですので
葉っぱを揉んで、どんな香がするのか試してみようとか
種はいっぱいできるので、少しだけいただいて自分で育ててみようかな・・・
などど色々考えていたのですが、なぜかスッカリ忘れてしまっていた (-_-;

いきなり見つけたのがうれしかったからかな・・・・次は忘れないようにしよっと。

この先でも、もう一株見つかりました。







      






最後の詰は、支尾根に登って稜線に上がろうとも思いましたが
このまま源流部を詰て、最後は枝に捕まりながら何とか主尾根にたどり着きました。


湿り気の多い法面にシュスランを見つけました。
何時見ても葉は美しいです。










カンアオイは花を付けていますが、
何カンアオイかは2人ともわかりません。










尾根に紅葉したカエデは少ないのですが、
イイギリやリュウキュウマメガキの果実が色を添えます。

















岩尾根を登ったり下りたり・・・・・


















スダジイの巨木も多く、標高こそ低いのですが房総の山は奥深いです。
陽が落ちてきたPM4時、車に戻ることができました。

自分が最初思っていたよりも少々ハードでした。
やまそだちさん、お疲れ様でした。








12月1日







































コメント (6)
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