気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

国立劇場歌舞伎初日 「遠山桜天保日記」

2023-01-07 00:04:19 | 芝居
1月3日 今年も国立劇場初日へ


 菊五郎劇団、遠山の金さんのお話。

 劇場はお正月らしい飾りつけで華やか。
ここに来るとお正月気分が盛り上がります。


 3日は特別に曲芸の披露もあります。
実はこの前にロビーで出演者の挨拶もあったのですが、時間を間違え
間に合わず、残念!!

2階への階段で披露。

演目は「遠山桜天保日記」 尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助。

 江戸時代末期に北町奉行を務めた遠山金四郎は、「天保の改革」で危機に陥った芝居町を救うために尽力します。

 ストーリーは省きますが、後半、奉行所の白州で遠山の金さんが裁きを下す場面は菊五郎の貫禄ある姿が美しく、
流石千両役者と、見ていてスカッとします。
その分菊之助の見せ場が少なかったような・・・これは残念でした。

 そして大詰、一転して「河原崎座初芝居の場」となり、役者たちの華やかな踊りが披露されます。
大人気だったのが、
菊之助の息子・尾上丑之助、
寺嶋しのぶの息子・寺嶋眞秀、
中村梅枝の息子・小川大晴、
坂東亀蔵の息子・坂東亀三郎たち4人、9歳から10歳のちびっ子たちの元気の良い踊り。
見ているだけで微笑ましくって、観客も笑顔。応援したくなります。
この子たちがあと数年で浅草の新春歌舞伎に出演するようになるのでしょうね。
歌舞伎の未来を背負う子供達です。
また歌舞伎を見る楽しみが増えました。

国立劇場は秋に閉場し建て替えられます。
そして2029年に再開。これが最後の歌舞伎公演となります。

私うっかりしてました。
着物選びに失敗した事は無かったのですが、今回は大失敗。
今年は何だか明るい気分ではなく、着物や帯は亡くなった叔母や祖母の物に
包まれたい気分でした。それに3階席だし気楽にね。
 それで叔母の地味な小紋と祖母の帯にしたのですが、
初日、加えてこの劇場最後の歌舞伎という事で
訪問着など華やかな着物の方が多かった!!

 昨年よりもずっと着物姿が多く、豪華な雰囲気。
ちょっと着物選びに失敗しました。母の綺麗な訪問着があったのにね。
でもそんなものです。叔母の着物が披露できて良しとしましょう。

 そういえば、劇場入口には華やかに装った役者さんの奥様達が御贔屓さん達に挨拶していました。
シュッと背の高さが目立つ寺嶋しのぶさん、隣には富司純子さん、
そのほか大勢の奥様方、綺麗でした。
眼福とはこういう事を言うのでしょう。

ちなみに2日、初参りに着て行った着物。
帯は祖母の物。短いので作り帯にしました。


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再び「薔薇とサムライ」 

2022-12-29 19:48:59 | 芝居
今年もあと2日。1年が早かった!

コロナに翻弄されつつ、隙間を見て旅行。
京都を中心に関西に3回も行ってしまいました!!
京都、飽きないです。

2月にロシアのウクライナ侵攻が始まり、目を覆う惨状。
21世紀にこんな事がおきて良いものかと驚くばかり。
その後、長期化の様相を呈し解決の糸口すら見つからない。
どのような終結を迎えるのかわからないけれど、
無益な戦争が早く終わるように祈ります。

さて、ブログに書き残した今年の芝居、2つあります。

11月21日 「薔薇とサムライ」2度目



パンフレットより。

若手は今を時めくイケメン神尾楓珠、石田ニコルが初参加。
神尾君はまだ舞台に不慣れで初々しい。石田ニコルは思いがけず歌も上手く、舞台を流れる様に優雅に動く。
(つい薔薇サム初演時に活躍した神田沙也加を思い出してしまう。
長いドレスの裾を翻し歌う姿は忘れがたい。亡くなったのが残念!!)
何回も出演している早乙女友貴は見事な殺陣を披露。
世代交代がテーマとの事でしたが、確かに若手の活躍が目立つ舞台でした。
(古田新太の立ち回り部分は早乙女君がバサバサ斬りまくってました!)

天海祐希さんて観客を夢の世界に連れて行ってくれる素晴らしい方!!
古田新太とのコンビは最高!!
たぶん新感線のこのシリーズに彼女が出演することはもうないでしょう。
今回2度も見られて幸せでした。


12月3日 城北北とぴあにて「おれたちは天使じゃない」 
 イッツフォーリーズ

イッツフォーリーズと言う劇団は1977年に作曲家・いずみたくが創立したミュージカル劇団。

このイッツフォーリーズで1200回も上演されたという伝説的ミュージカルの13年ぶりの再演。
それほど期待してなかったけれど、面白かったし、歌も惹きつけるものがありました。
但し、集団ダンス場面は揃っていなくて残念。
三多摩演劇を見る会の11月公演。
今迄派手なお芝居ばかりが目についていたのだけれど、
地道に日本の演劇界を支えている劇団を見る機会が増え、「三多摩・・・」に入って良かったと思っています。

12月29日 夜黒豆を煮ながら「ショー・マスト・ゴー・オン」の配信を見ました。
主役の鈴木京香がコロナに倒れ、三谷幸喜が代役を務めた回。
彼がどんな主役を演じるのか楽しみでした。
夫の感想・・・・メリハリがなかった!
そうなんです。やはり本当の主役の力は凄い。
代役は表情、動き、声のメリハリがやはり劣っており、本来の面白さが伝わらなかった。
ハッキリ言えば華が無い!!
でも、一度幕が開いたら「ショーは続けなければならない」・・・三谷さんの壮絶な意志を感じました。

12月18、19で山梨の温泉に。
密な予定もなくブラブラと言う感じ。
思い出に残った場所は
甲府駅前でカキを食べて

山梨県立美術館から富士山を見て

サドヤワインの工場見学とフランス料理。



山梨で人気の結婚式場だそうです。

ワインセラー

お洒落なレストラン

華やかなロビー 

栗のクリームスープ、カキのクリーム煮、山梨鳥のコンフェ、
リンゴのパイ包みアイスクリーム添え、
サービスも良く、とても美味しいランチでした。

皆様、今年もあと1日あまり。来年も宜しくお願い致します。

本日の料理
栗きんとん、黒豆、聖護院大根の酢漬け、ごまめ、豚肉の紅茶煮。

明日が料理本番です♬

年末のためコメント欄は閉じます。また来年!!







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12月の舞台・ショウ・マスト・ゴー・オン & しながわ水族館

2022-12-22 15:42:37 | 芝居
皆様、「鎌倉殿の13人」の最終回ご覧になりましたか?

病気か、暗殺か、毒殺か?・・・
この大河ドラマのラストにふさわしいヤマ場を想像逞しくしていたのですが、
まさかあのような壮絶な結末になるとは!!
尼将軍の泣き声がタイトルバックにかぶり、今までにない余韻を残しました。

という事で、大河ドラマ後初の三谷幸喜作・演出の芝居を見てきました。

12月20日 
「ショウ・マスト・ゴー・オン」 世田谷パブリックシアターにて

三谷さんは大河ドラマで陰惨で暗い話を書いていた反動で
「思い切り明るくて楽しくて、笑いに満ち溢れた」芝居を上演してみたくなったそうだ。
それが「ショウ・マスト・ゴー・オン」(クリックで情報)28年前の再演。
始まって3分で笑いの沸点に達する?という。

出演者は
鈴木京香、尾上松也、ウエンツ瑛士、浅野和之、新納慎也、藤本隆宏、
今井明彦、小林隆、シルビア・グラブ、秋本才加、峯村リエ、他3人

珍しく面倒な出演者の名前を書いてみた。
さて、「鎌倉殿・・・・」に出演していたのは何人でしょう?
正解は6人。
(鈴木京香さんを忘れてた!7人でした。)
何だか鎌倉殿撮影中に、舞台出演者をスカウトしたようにも見えますね。
皆さん芸達者。

三谷幸喜の喜劇の特徴は大勢の人々が近づいたり離れたりの群集劇。
一人一人活躍の場があり、今焦点が当たっている場面以外にも後や横で
何かが起こり、次の場面に繋がっていく。
だから目が離せない。
アチコチに伏線がめぐらされ、最後に回収されていく。

ストーリーは、マクベスを上演中にわがままな主演者(尾上松也)が次々問題を起こし、舞台裏では舞台監督(鈴木京香)を中心に必死に舞台を続けようと
奮闘するお話。
更に混乱に拍車をかける脚本家や強面のやくざ、スタッフの父親などが入り乱れシッチャカメッチャカ。

もう最後まで笑いっぱなしの2時間半。
三谷さんの芝居は沢山見ているが、こんなに笑ったのは初めて。
思いがけず最前列で見ることが出来て幸せ。

間近で見る京香さんは華奢で足が細く小さなお尻。でも表情豊かで頼もしい。
ウェンツ瑛士は自然体で見ていて安心。
松也は堂々とした部分と弱い部分の演じ分けがさすが。
浅野和之は他の三谷作品でのようにお笑い担当。登場するだけで笑いが起きる。
役者の個性を際立たせる三谷の脚本は名人芸の域。
天才・三谷幸喜の芝居は面白い!!!


さて、20日の公演後、関係者にコロナが出て21日、22日、23日は休演となってしまった。
一緒に行った娘と「危なかった!ラッキーだったね!」と幸運を喜んだ。


12月21日 しながわ水族館

 芝居の次の日は休暇をとったというので、20日は娘の住む大森に泊った。

21日はとても寒く、炬燵から出ることが出来ない。
外の方が暖かそうなので外出する事にした。

40分ほど歩いて品川区立しながわ水族館へ。
十数年ぶりだけれど、新しい建物もでき、以前よりずっと活気がある。


フンボルトペンギン。
ガラスケースの中ではなく、屋根のある屋外なので、触れられそうな近さ。


アザラシ館。地下の水槽から、泳ぐ姿が見られる。
間に合わなかったけれどアザラシショーもあるらしい。


イルカショー。
大きな水族館のショーよりずっと小規模なのだけれど、親しみやすくて好き。


サンタお姉さんが水槽の魚を紹介してくれる。
エイの目のように見える2つの穴は鼻だそうだ。




この後1時間半かけて自宅に帰り自転車を飛ばし歯医者へ。
ダラダラした一日を過ごそうと思っていたのに忙しい一日となってしまった。




 






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劇団☆新感線「薔薇とサムライ2」

2022-11-19 18:13:43 | 芝居
 行ってきました「薔薇とサムライ2」!!

前回の「薔薇とサムライ1」の上演は12年前。
私も12歳若かった!!

11月10日 新橋演舞場にて 「薔薇とサムライ2」海賊女王の帰還 

波乱万丈&痛快無比!!
 あのアンヌと五右衛門が帰ってきた!!

こんなキャンプションと共に始まる海賊女王と日本の大泥棒のお話。


主演・天海祐希、古田新太
その他・ 生瀬勝久、石田ニコル、神尾楓珠、早乙女友貴

何処から書いたら良いのだろう。期待にたがわぬ面白さ!!
何を書いてもネタバレになりそうで、今回は行ったという報告だけに。

もう一度見に行く予定。
勘九郎、七之助の平成中村座の歌舞伎にしようか迷ったが、
やはり「薔薇とサムライ2」を2回見に行く事にした。

舞台を2回見て、その後ゲキ×シネも見に行き、娘が買うDVDも見せて貰う。
私の「薔薇サム」熱狂セットだ。
暫く興奮が続く予定。

でも少しだけ感想を。

 天海祐希のアンヌは豪華なコスプレ状態で、次から次と美しい、またはカッコいい衣装をまとう。
特に観客から思わずホゥーとため息が漏れたのは、黒の燕尾服姿。
私は彼女の宝塚時代を知らないが、すらっとした姿を見るだけで至福を感じる。

 早乙女太一の弟・友貴の立ち回りが素晴らしい。
軽いが、芯がしっかりしていて動かない。
兄の太一の立ち回りは新感線で見た限りでは、ひらりひらりと優雅で美しく、踊りを見るようだった。
兄弟の違いがはっきりしていて面白かった。

 古田新太の五右衛門、強いだけじゃない!!
彼の人情溢れる温かさがこの芝居の屋台骨を支えていると思う。


☆☆☆
 次の日セラピーヨガの講座だった。
体を横たえ、呼吸を整え、雑念を追い払い・・・心静かに・・・と言われたけれど
静かにすればするほど 昨日の舞台の興奮がよみがえり楽しくなってしまった💦💦



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8月納涼歌舞伎第2部 & 前進座・東海道四谷怪談

2022-09-17 13:01:20 | 芝居
8月26日 

前進座「東海道四谷怪談」三多摩演劇を見る会定例会。
大宮会館にて

前進座は1931年、満州事変の4か月前に、旧来の歌舞伎に飽き足らない役者中心に結成された。その時代の先進的な劇団であった。
前進座は知っていたが、見るのは初めてなので興味津々。

お岩・河原崎國太郎、民谷伊右衛門・嵐芳三郎という配役。
前進座の歌舞伎を見るのはもちろん初めて.

歌舞伎座で東海道四谷怪談は数回見ているが、
前進座の歌舞伎の世界の濃密さに驚いた。

 歌舞伎座では殆ど上演しない三角屋敷の場や、おんぼう堀の場などがあり、
お岩の妹や周囲の人々の壮絶な生きざまも描かれ、
耐えるしかない時代に生きる女性たちの哀れさが際立っていた。
復讐するには幽霊になるしかないでしょ!!って感じ。
昔の人々はこの壮絶な復讐劇を見て、浮世の憂さを晴らしていたのかも知れない。

8月30日

 歌舞伎座千秋楽。千秋楽と言っても何もない。
(劇団新感線は公演名が入ったお煎餅が投げがあり、とっても楽しみ!)
第3部の弥次喜多は10日に見たが、染五郎、団子の若手に目を奪われてしまい、アイドルの公演に行ったみたいに大興奮だった。
でも歌舞伎らしい、シットリとした幸四郎と勘九郎の世話物も見たくなった。

演目は
「安政奇聞佃夜嵐(あんせいきぶんつくだのよあらし)」
    出演・幸四郎・勘九郎
悪党2人が助け合いながら佃島寄せ場から島抜けするが、実は仲間と思っていた相棒が親の仇だったという話。
仇を探す一途な思いの幸四郎と、極悪非道の勘九郎、それぞれ見せ場があり、
巧みな演者達のお芝居は時に面白く、時にしっとりと情に訴える。
「鎌倉殿」の時政パパの弥十郎、別れた女房の父親役の渡し守で出演していた。
偉そうではない弥十郎を見るのは久し振りで、新鮮だった。

「浮世風呂」
     出演・猿之助・團子
三助の男と、女の姿をしたなめくじの軽妙な舞踏。
18歳の團子が女なめくじに挑戦し、まだ色気はないけれど女役の可能性も見せてくれた。
この時はまだ父親の香川照之(市川中車)の醜聞が出ていなかったが、今は気の毒でたまらない。
才能ある團子、歌舞伎界で気丈に頑張って欲しい。



 さて、少しショックなことがあった。
駅で知り合いに会い、手を振ったら素っ気ない対応。
いつもならアラ~と言って明るくお喋りするのに・・・
聞くと、前にバスの中で声かけたり、手を振ったのに私がスルーしたらしい。
実は私は左側が苦手。
左耳が聞こえず、更に左の瞼も落ちてきて見にくい。
左側の気配を全く感じられず、右側と正面の人しか分からなくなっている。
事情を話して謝ったけれど、マズイ!!
他の方にも失礼な事をしているかもしれない。
早急に対策を考えなくちゃ!!













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8月納涼歌舞伎 第3部 弥次喜多リターンズ

2022-08-24 12:04:15 | 芝居
 暑さに弱いので 8月は趣味の集まりも欠席、ずっと閉じこもり生活。

 ボーッと暮らしていると日にちの立つのが早い事!!
あっと言う間に8月後半!!

散歩コースはサルスベリの花が満開。

 散歩以外8月は2回お出かけ。 

8月7日納涼歌舞伎。

中学時代の友人と1月と8月は着物を着て歌舞伎に行くのが毎年の慣例。
写真はないけれど2人とも麻の着物。




猿之助と幸四郎の弥次喜多は今回6回目(令和2年はZOOM配信の図夢歌舞伎)
第2回目だけちょっと浮気して他の演目を見てしまったのが残念。


歌舞伎会の広報誌「ほうおう」より

初演は団子中学1年(市川中車の長男)、染五郎小学校6年生(松本幸四郎の長男)
まだまだ子供で若侍姿が初々しかった。
それが あれよあれよと言う間に背丈が伸び若侍姿が板についてきた。
今は18歳と17歳。
弥次喜多を見る楽しみの一つは、この2人の成長を孫のように見守ることが出来る事!!

 
染五郎は今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演。(ほうおうより)

 そして今回。
主役は勿論猿之助と幸四郎。
実力で裏打ちされた軽妙な演技が素晴らしい。

猿之助、幸四郎の本水使用の大立ち回りあり、猿之助、幸四郎、団子、染五郎の4人の宙乗りあり。
若手はそれぞれ娘役と若侍の一人二役の早変わり。
染五郎はナント金髪のポルトガル宣教師の娘役で息をのむような美しさだった。
「俊寛」や、「オペラ座の怪人」のパロディありのなんでもありのぶっ飛んだ
舞台だった。
若者達の踊り合戦などと言う趣向もあり、この2人の発する初々しさと躍動感に圧倒された。
舞台でイケメンを見るっていいですね。若返ります♬
今迄の弥次喜多の中で一番楽しかった。

もう1回見たかったし、第2部も見たかった。
でも途中から第一部、二部、三部ともコロナで一時休演となり、代役での上演となった。
 コロナ休演があるかもしれないと、8月初めに行ったのは大正解だった。


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「鎌倉殿の13人」巡り & 本・黒部の山賊 & 6月歌舞伎

2022-06-30 18:22:02 | 芝居
 6月なのに連日の猛暑、信じられませんね。
皆様体調を崩されてませんか?

🍉🍉 友人と鎌倉へ 🍉🍉
友人と4月に鎌倉行きを約束していたけれど実家の耐震工事などで延期。
6月23日にやっと行く事が出来ました。

友人の最大のお目当ては・・・大河ドラマ館
鎌倉時代のドロドロの権力闘争を笑いのオブラートで包みながらも、
時に冷酷に、残酷に描く「鎌倉殿の13人」。
天才・三谷幸喜の脚本が冴えわたり、目が離せない大河ドラマです。





 着用した衣装やドラマの解説などがある。
烏帽子をかぶってこんな写真も撮れます♬


この建物は坂倉準三設計のポストモダン建築。
至る所に美しい意匠が見られる。
以前は鎌倉近代美術館という大好きな美術館だったが、
今は鎌倉文華館鶴岡ミュージアムに改装された。

鶴ケ岡八幡宮の茅の輪
紙の人型を持ち、茅の輪くぐりの後小さなお社に人型を奉納する。
コロナ退散を願っての茅の輪らしい。 私達も勿論!!

八幡宮の脇を出るとすぐに中川大志君扮する畠山重忠邸の跡があった。

頼朝の墓

紫陽花の咲く道を通り

階段を登ると頼朝の墓。脇の敷地に頼朝を祀った法華堂があった。
この墓は後の時代に島津家が建てたもの。



今回のドラマの主人公北条義時の墓もあるらしい。
行ってみましょう♪ 
長い長い階段をフウフウ言いながら登ると やぐらが3つ。
(やぐらとは崖に彫った穴を墓にしたもの。鎌倉は土地が狭いのでこんな墓が多い)
残念ながら義時の墓ではなかった。

その後も続々と階段を登ってきた人がいたけれど、皆、「な~~んだ」とガッカリしていた。
ここに義時を祀った法華堂があったらしい。
でも奥の鳥居の奥にある階段に、つい登ってしまいますよね。

ドラマに出てくる大江広元の墓、三浦家、畠山家、大江家のやぐらなどが周辺にあり、ドラマが身近に感じられた。

昼食は雪の下にある鎌倉バーグの店。落ち着いた雰囲気で感じが良い。

最後は宝戒寺。 ここは北条家の屋敷跡に建てられた寺。
この近くには新田義貞に敗北した北条氏870名が自害した寺跡が残っている。

当たり前だけど、鎌倉には「鎌倉殿の13人」を彷彿とさせる場所がたくさんあって飽きない。

🍉🍉 本・「黒部の山賊」アルプスの怪 伊藤正一著 🍉🍉
夫が面白い本を図書館から借りてきた。

著者伊藤正一は大正12年生まれ。8歳の時から北アルプスをくまなく歩く。
戦後三俣山荘、水晶小屋を譲り受け、湯ノ又案宗、雲ノ平山荘を次々建設。
雲ノ平への最短ルート伊藤新道を独力で完成させた。

と言っても山に疎い私、何のことやら?
本に乗ってる地図と首っ引きでこの本を読み、黒部上流の話と分かった。
人を寄せ付けない厳しい自然にさらされた山奥。

「事実は小説より奇なり」と言うけれどまさにソレ。
昭和21年、著者が自分の所有となった三俣山荘(当時は三俣蓮華小屋)の様子を見に行くと、
そこには山賊と呼ばれる親子3人が住み着いていた。
この小屋は登山口から2日以上かかり、アルプスの高峰をいくつも終えなければたどり着けない場所にある。

夜にナタを研ぐ山賊たち。
著者は恐る恐る彼らに接し、小屋を出る時は宿泊料まで払って帰ってきた。
自分の小屋なのに・・・・

この山賊と呼ばれる人達、この本では4人出てくるのだが、いずれも普通の人が4日ほどかかる道のりを1日で歩いてしまうという超人的な猟師たちだ。
生涯に熊100頭とカモシカ300頭とか熊100頭とカモシカ1000頭とったという強者もいる。
イワナ取りの名人は、短時間で80匹ほど釣って来る。
伐採禁止の木を伐り、警察に捕まっても、あまりに高い場所にある木だったので、警察でも事実を確かめることが出来ない。 
で、無実となってしまう事もあった。

前半はこの山賊たちと協力し、山小屋を再建していく話。
後半は山小屋での死と隣り合わせの日々の話。

著者も超人的な体力を持つ人物だが、この人が描写する山賊たちが実に痛快で生き生きしていて、日本の山奥にはこんな人達がいたのかと驚くばかり。
面白い本でした。

🍉🍉 6月歌舞伎第3部「ふるあめりかに袖はぬらさじ」🍉🍉

江戸時代末期、玉三郎は横浜に落ちぶれた年増芸者。
以前吉原で働いていた頃知合った遊女が、思い人と一緒に慣れないのを悲観して自殺してしまう。
時はまさに尊王攘夷の時代。
遊女は外国人を袖にして自殺したと、攘夷派から女神の様に崇められてしまう。
真実を知る玉三郎の芸者も、いつしかある事ない事を語るようになってしまう。

軽妙な中村鴈治郎の廓の亭主と玉三郎の掛け合いに時々笑いが起こる。
世俗に流されつつ生きていく年増芸者の物悲しさが伝わる芝居だった。

3年ぶりに夏着物を着た。 能登上布と叔母から譲り受けた夏帯。

3月からの芝居を載せていないので、後日簡単に追加しますね。


🍉 3月以降の芝居 メモで内容無しなのでスルーしてね。

3月21日 歌舞伎座 「新三国志・関羽編」 猿之助、笑也 
     1等席をとったのに残念。昔のスーパー歌舞伎の迫力が無かった。

4月1日 劇団文化座 『炎の人」三多摩演劇の会 立川市民会館にて
     50年ほど前に滝沢修のゴッホを見ており、色々懐かしかった。
     主役も脇役も力演で、引き込まれた。

5月4日 劇団新感線「神州部無頼帳」 
     福士蒼汰、宮野真守、松雪泰子、高島政宏
     楽しみにしていたのに、耐震工事の真っ最中で、疲れていた。         
     殆ど記憶がない。娘に聞くと普通に面白かった・・・・そうだ。
   
5月27日 俳優座「罠」三多摩演劇を見る会 立川市民会館
     俳優座は洒落た翻訳劇を上演する事が多い。楽しんだ。

このところ「三多摩演劇を見る会」の演劇が結構面白い。

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三鷹跨線橋見学 & 2、3月の芝居

2022-03-24 19:32:16 | 芝居
  今日は24日、一昨日は本当に寒かった。

体が暖かさに慣れ、春仕様になった所での寒さに加え、

電力使用制限のお触れが出て暖房も自由に使えない不便さ。

電力使用率が95パーセント、アッ100パーセント超えた!、107パーセント!
とうなぎ上り。

病院もあるだろうし、急な停電は社会問題となる。

先日の中学女子会のline仲間では「私は炬燵だけ」「ひざ掛けだけ」

「喫茶店に避難した」と現状報告が続く。

1人が「こんな寒さ、ウクライナを思えばへっちゃらよ」と言う。

「そうよね~」と皆シュンとしてしまった。

とりあえず翌日の国会でのゼレンスキー大統領の演説を聞く事にし、

ハッキリと口には出さないけれど、それぞれが援助の方法を探る事になった。


三鷹の跨線橋見学・・・武蔵境駅から三鷹、そして吉祥寺へ(下線クリック)

 武蔵境駅から10分程歩くと線路をまたぐ橋、跨線橋がある。

この跨線橋は約100年前に作られ、三鷹に住んでいた文豪・太宰治も上り下り
したと言う古い古い橋。

一度見たいと思っていたが、昨年撤去が決まり、今年になって一部を残すことが決まった。

行かなくちゃ!壊されちゃう!!という事で17日に見てきた。


わ~~~確かにボロボロ。錆だらけ。

残すより撤去の方が経済効率が良いのはわかる。

撤去も仕方ないかと思うのだけれど、この絶景見て下さい!!

電車が橋の下を通るたびに 揺れる(笑) 楽しい~~~。

甲府行きの「あづさ」なんとカッコよく見えるのでしょう♬♬

子供連れの母親もいましたが、

確かに電車好きの子供なら一日中いても飽きないでしょう。

撤去前に見られて良かった♬

この後三鷹に向けて散策。


ランチは、久しぶりに美味しいラーメンが食べたかったので、

三鷹で一番人気という「文蔵」で。 魚介系のスープで美味しかった。

山本有三記念館(下線クリック)






ここにも一度来てみたかった。細部まで丁寧に作りこまれた洋館だった。

山本有三が戦前の10年間住み、戦後米軍に接収された。

大変気に入っていた住まいだったが、米軍により意にそぐわない改築がなされたため、戦後住む事はなかった。

この家で「路傍の石」が執筆された。

ちなみに夫は田無に生まれ育ったが、自転車でここまで何度か来ており、

「60年ぶりだ!」と懐かしがっていた。山本有三文庫があり本が読めたそうだ。

ジブリ美術館の前を通り、



                

巨人兵も見える。私は2回来たことがあるが、夫は来たことが無いそうだ。

「行きたいな~」と言うので、「今度来ようね~」って。

 

井の頭公園を抜けて吉祥寺駅へ。             


🍓🍓🍓 21日 3月大歌舞伎 第1部 新・三国志 関羽編 🍓🍓🍓


         
猿之助のスーパー歌舞伎。宙乗りと派手な立ち廻りが見どころ。

23年前に先代猿之助の初演を見ており、壮大なスケール感と派手な舞台、
見た事のない立ち廻りに驚かされた。

夢よもう一度と期待し 1等席を張り込んでしまったが・・・・

期待外れだった。

変に理屈っぽく、説明が多く、肝心の闘いの部分はチョロッとで、スケール感が無かった。

前回圧倒された大人数の中国雑技団の一糸乱れぬ殺陣と旗振りは無かった。

コロナで、これは仕方ないと思うが、猿之助一門の人材不足を感じた。

前回の市川右近(当時)、市川段治郎(当時)が舞台狭しと駆けぬけ、良かったな~。笑也も美しかった。

🍓 2月の舞台 🍓


2月19日 三多摩演劇を見る会にて。トムプロジェクトのプロデュース。

柴田理恵は初めて。魅力的、人を引き付ける。

村井国男さん、声が出なくなっていた。 残念!



2月28日仁左衛門の義経千本桜のうち、渡海屋を見に行った。

仁左衛門のこれが最後の渡海屋となる。

筋は省くが、満身創痍で繰り広げる大立ち廻り、碇を担いで入水する場面、

鮮やかに目に焼き付いている。

渡海屋は数回見ているが、仁左衛門の怒りに燃えた姿は美しく今までの中で

最高の渡海屋だった。見られてラッキーだった。

遅いランチ

          




三月歌舞伎に着ていった、年上の友人から頂いた仕付け付きの着物。

コロナで着られなかったが、やっと着ることが出来た。梅尽くし♡♡♡


☆ 明日からコメント欄を閉じますが、訪問して下さると嬉しいです♬











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都立小平霊園散策 & 1月の芝居

2022-02-03 18:49:13 | 芝居
 2月3日、今日は節分。そして義父の命日。

夫と小平霊園へお墓参り。
(小平霊園は昭和23年に開設、広さ65ヘクタール、樹林や並木道が美しい)

周囲を掃除し、お花とお線香をあげ、静かに手を合わせた。

霊園の中は静かでオミクロンの喧騒はどこ吹く風。

最近のざわつく心が静まってくる。来てよかった。

自転車に乗った若い夫婦が、いつも園内を巡っているらしく、「ここキレイになったね~」とか、お墓を見ながらあれこれ談笑。

平和で穏やかな光景に、tonaさんの「有名人お墓巡り」の記事を思い出した。

あれは確か多摩霊園だったかしら。小平霊園にも有名人のお墓があるはず。

ちょっと探してみましょう。

お墓巡りなんて不謹慎? いえいえそんな事は無いのです。

こんな明るい日差しの中で過去の方達の偉業に思い巡らすなんてなかなかできない事。

まずはネットでどんな方が眠っているか検索。・・・・ネット便利!!




反戦文学の名作として後に映画化された「二十四の瞳」の作者・壺井栄(1899~1967)と夫の詩人・坪井繁治の墓。
最近改装されたのか、非常にシンプル。

こちらのアートな墓はフジテレビ創業者の鹿内家のもの。
石の彫刻が異彩を放ち、この墓地内では別格。

銅像が建っている墓もある。 マルキン自転車創業家の墓。

昔昔、マルキン自転車ホイのホイのホイ~♪♪と言うコマーシャルソングがありましたね~~(古い!!)

調べてみるとマルキン自転車、まだ現存していて、社歴90年だそう。
自転車の老舗企業です。

そしてこちらは民芸運動の主唱者で、美術評論家、思想家の柳宗悦(1889~1961)の墓。
民芸運動の父と呼ばれ、浜田庄司、河井寛次郎、バーナードリーチらと交流を持ち昭和11年に日本民藝館を創設した。

墓誌には息子の工業デザイナー柳宗理(1915~2011)の名前も刻まれている。(下線クリックでデザイン集が出る・秤などは昔どこの店でも使われていて懐かしい)
バタフライチェア、鍋、ざるを持っているが、どれも非常に使いやすい。

青空の下に白梅が満開。

野口雨情(1882~1945)は詩人で、童謡作詞家。
赤とんぼ、十五夜お月さん、七つの子、赤い靴、シャボン玉などなど、
有名な童謡がズラリ。
私たちの世代には郷愁を誘われる曲ばかり!!懐かしい♬。

こちらも改葬されたようで、シンプル。手前に古い灯籠が残っている。

1時間に満たないお墓巡りでしたが、ぽかぽか陽気の中、思いがけず楽しかったです。

🍎🍎🍎

先週、近所にやってきたダイサギ。住宅地の中を悠々歩いてました。

🍎🍎🍎 一月の歌舞伎

国立劇場と歌舞伎座はコロナ対策がしっかりしているので、12月に予約をしていた。

1月3日 国立劇場にて
菊五郎劇団の「南総里見八犬伝」 毎年1月の国立劇場は派手で華やか。

内容、舞台装置、衣装、そして大立ち回り。

今回は女形・時蔵の立ち回りを始めて見たが華やかでダイナミックで目を見張った。

1月6日 歌舞伎座第3部


何といっても猿之助の源九郎狐が素晴らしい。

猿之助で見たのは3回目。
親が鼓の皮とされてしまったが、それでも親を慕う子狐。情が伝わる。
最後の宙吊りの場面の観客一体となった高揚感が忘れられない。

1月27日 歌舞伎座千秋楽。 第一部 毎年一緒に行く友人と同行。


源氏の味方、一條大蔵卿が平家を欺くため阿保のふりをする話。

阿呆のふりをしている時と本心を見せるキリっとした姿との落差が見もの。
先代勘三郎が亡くなった後も、息子の勘九郎が追悼公演で演じたが、
まだまだ固かった。

今回随分と伸びやかに演じていて安心して見ていられた。
素人が生意気いうけれど、随分精進されたと思う。

元禄花見踊りでは中村獅童の4歳の息子、小川陽喜君が初お目見え。
奴の衣装に細~い足を出し、大人顔負けの見栄を切るのがなんとも可愛い。
お客さん拍手拍手♬(今掛け声はご法度!)


千秋楽の垂れ幕です。

流石にこの頃はオミクロン患者の人数が増え、でも切符は買ってあるので
ハラハラしながらの外出でした。

これが電車に乗った最後のお出かけ。しばらく籠もります。


帯は祖母の物。初めて締めたけれど、友人からの評判も良く、ホッとした。










コメント (6)
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エビせんの嫌いな犬・今年の芝居のメモ

2021-12-31 00:50:17 | 芝居
  静かな年末です。

 
 でも25日は若手の弦楽四重奏を聞くために隣の市にお出かけ。

途中、駅前にテレビのコマーシャルに出てくるような白い犬がベンチの前にチョコンとお座りしている。賢そう!

隣には犬と肩組むようにして奥様、そしてベンチには中年のご主人が「食べな」と言って何か差し出しているが、犬は正面を向き端然と座ったまま。

よく見ると小さなエビせん。「食べな」「食べな」と言っても身動きもしない。

最後に仕方なく、本当に仕方なくという感じで口を開いた。
でも口を動かすわけでもなく、口を閉じまた端然と座っていた。

考えるに、この犬絶対にエビせんが嫌い!
人間には「止められない止まらない」かもしれないけど、この犬には迷惑至極。
証拠に全く口を動かさない。もっと欲しいという態度も絶対に見せない。

「なんでこんなものくれるんだ?でもご主人好きだし仕方ないか~」と言う雰囲気。
なんとオットリした優しいワンちゃんでしょう。
犬の気持ちを考えながら歩いていると何だか可笑しくなってきた。
こんな犬なら飼ってもいいかと少しだけ心が動いた。


数日前の青空。(ちなみに三角屋根の家は我が家ではありません)
吸い込まれそうな深い青色が印象的。見とれてしまった。

🍎🍏🍏
    
人間国宝・中村吉右衛門が11月28日に77歳で亡くなった。

この本では吉右衛門がインタビューに答えながら、小さい頃の思い出、ジャズ好きだった学生時代、歌舞伎との向き合い方、印象派の絵画、歌舞伎の先輩、師匠、仲間等について肩ひじ張らず語っている。

 面白かったのは若い頃ジャズが好きで、演奏している写真が雑誌に載った時の世間の反応。
歌舞伎役者が西洋かぶれの音楽に傾倒しているようでは、これからの歌舞伎はもう将来が無いと識者から批判された。

だが彼は「歌舞伎は時代により変化していくもの、新しい時代を知らない歌舞伎役者こそ歌舞伎を衰退させる」と言い、生涯その姿勢を貫いた。(図書館の本なのでもう前に返却してしまったので言葉は違うかも知れない)

そして人間国宝になった。
人情の機微と、人間の誇り、気高さ、おおらかさ、そして愚かさ、現代にも通じる魅力的な表現が魅力の役者になった。

 私が一番惹かれる歌舞伎役者が吉右衛門だった。
亡くなってから彼の代表作がいくつか挙げられていたが、ほとんど見ていた。

 私が初めて娘を連れて行ったのは吉右衛門の「松浦の太鼓」。
忠臣蔵の討ち入りを今か今かと待つお殿様を軽妙に演じ、二人で笑った。

 熊谷陣屋では我が子の首を愛おしそうに抱く姿が忘れられない。

昨年の11月国立劇場で最後の「俊寛」を見た。
その前から弱くなった気がしていて、これが見られるのも最後かと勝手の思っていたが本当に亡くなってしまい残念で仕方がない。

 今沢山の若手が出てきていますが、彼の心と技を継ぐような方が数多く出てきて欲しいと思う。

今日はオリンピックなど、今年の思い出を軽く書こうと思ったけれど、吉右衛門で終わってしまった。


🍏🍏🍎 最後にまだ報告してなかった今年後半の芝居。

 都心に出るのが怖くて、近くで見られる演劇を見る会に入ったが、
予定も演目も自由にならず不便。
すぐに辞めるとは言わないけれど、とりあえず様子を見てます。

9月24日
 「花火鳴らそかひらひら降ろか」 秋島市民会館 劇団銅鑼 演劇を見る会にて鑑賞。

10月30日 劇団新感線 
ひたすらこの公演を待っていた。

中村倫也君、動きがスピーディで殺陣の多い新感線に合わない気がしていたが
意外と良かった。
平安朝の衣装を着ると、本人の意図する所ではないと思いうが、かわいらしかった。
相変わらず、周囲が豪華。ヒロインは吉岡里帆(狐姿がピッタリ!)、敵は向井理、竜星涼や浅利陽介も出演していて相変わらず派手な音響と豪華な舞台だった。快感!!

11月20日 「マクベス」 劇団東演 演劇を見る会
 ロシア人のワレリー・ベリャーコビッチ演出

マクベスからヒントを得た舞台は劇団新感線で5回も見ているので(題名はメタルマクベス)ちゃんとしたマクベスの内容もよく分かり、面白かった。
但し前衛的でかつスピード感がある舞台でだったので、高齢者の多い演劇を見る会会員たちは狐につままれたようでもあった。

演劇を見る会でもこんな作品を選ぶのね。
会員を辞めようかと思ったけどもう少し様子を見ようと思った。

11月21日 国立劇場「一ノ谷ふたば軍記」

  友人から思いがけず招待状を頂き、歌舞伎好きの友と出かけた。

 通称「熊谷陣屋」熊谷次郎直実は中村芝翫。堂々としたセリフ回しが気持ちよい。
途中必ず退屈する所があるのだけれど(セリフが良くわからないので)
本当に良く出来た歌舞伎だと思う。

さて、来年は自由に動き回り、お芝居も自由に行くことが出来るでしょうか?
先行きわかりませんね~。
とりあえずお正月歌舞伎は行きたいと思っています。

もう大みそかとなってしまいました。
煮豆と酢の物は作りましたが、今日は煮物など頑張ります。

今年も拙いブログを見て下さってありがとうございました。

皆さま良いお年をお迎えください!!
















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