昔同じマンションに住んでいた文庫の仲間の一人が、
「ダイシン百貨店に行きたい!」 と言い始めました。
ダイシン百貨店は時々テレビにも取り上げられる、地域密着型の百貨店。
全国で無名、東京でも無名、けれど大田区の一部の地域では絶大な人気を誇る百貨店です
数か月前に、北野武とYOKIOがこの百貨店を面白おかしく紹介し、興味を持ってくれたようです。
→ 私の過去記事
ではついでに、ダイシン百貨店のある大森のツァーを企画しましょう・・・・と参加者を募ったらいつもの仲間全員参加。
当日6日、風邪で一人が欠席したけどちょっとした団体さんになってしまったわ。
生まれ故郷・大森への愛に燃える私は、プリントの資料まで作って、案内。
気分はツァーコンダクターよ。
大森駅 京浜東北線の大森駅に降りる。
私のツァーはここから始まりました
この大森駅、非常に古く、明治9年に開業。
新橋横浜間の鉄道開業が明治5年なので、日本の鉄道開始の4年後にできたという事ですね。
ちなみに、上野駅は明治16年、東京駅は大正3年に開業です。
乗り換えの線もなく、一見普通の駅です。
ところが今回調べてみたら・・・・・ナント日本一・・・・・いやいや世界一なんです。
それは一日の乗降客数。
乗り換えのない単独の駅として世界一の数を誇ります。一日9万人以上
道理でね~~、子供の頃からホームが一つしかないのに、いつもたくさん乗って、降りるなぁ~と うすうす感じてました。
ホームに石碑があります。
明治時代、列車に乗ったモース博士が、線路際に貝塚があるのを発見しました。
大森駅は第2次世界大戦で焼け残り、古い柱と屋根を支える梁が一部残っています。
この柱と梁、古いレールを再利用したもの。 よく見るとレールの形をしています。
柱はレール2本貼り合わせていますね~。
多分、大正末期か、昭和の初めの建築物?
レール自体はもっと古いのかしら?
以前から、古い鉄骨がいつの頃の物か気になっていたのですが、
今回、いろいろと解って、スッキリ
屋根の下についている半円の軒の装飾は、大正13年の改修の時の物。
まだ現役で残っているなんてすごい
大森駅再発見 ホームで、皆に説明してしまったわ。
時々 「何してんだろう?」という目を向けられたけど、気にしない。
ヒマそうなおばあちゃんが、一緒に聞いてくれて、嬉しかったです
大森貝塚
大森駅のすぐそばの線路際にある大森貝塚の碑。
NTTのビルの脇の狭い道を入ります。
狭いのでぎゅうぎゅうになって撮った写真。
さて、もう一つ、こちらは公園の中に大森貝塚の碑があります。
先ほどの碑は大田区、こちらは品川区です。
どちらが正しい大森貝塚か不明だったのですが、
近年掘り返してみた所、品川区の碑のそばから貝が出土したそう。
こちらが、正しい貝塚だったようです。
子供の頃から、大森貝塚は大田区側が絶対と思っていて、品川区が正しいと知った時は少しショックでしたが・・・・
まぁ仕方ないわね。
丸屋根の下に、貝の地層の展示。
この日は快晴。
次の日から雨模様で寒くなりました。
マイナーなミニ旅、後半に続きます。