ノロ(祝女) <2>
ノロは、世襲制で
ノロ殿内(どぅんち)の家系から出ることになっている
ノロの多くは、王府より任命され
各地域を統治する按司(あじ)の
肉親(妹、姉、妻)と考えられている
これは、沖縄の信仰の背景にある
「おなり神」信仰に由来すると考えられている
新たなノロの就任に当っては
久高島のイザイホーに代表されるように
それぞれの地域で認証儀礼があった
ノロは原則として終生職であるが
三代後(祖母から孫娘)に霊格である霊威(セジ)が
引き継がれると考えられている
ノロには決まった服装はないが
着流しの白装束であることが多い
また草の冠(神カムリ)などの草装も見られる
そうした異形の装束は神が憑依していることを
意味している
また装身具として
勾玉を身に着けることも多く見られる