ノロ (祝女) <4>
聞得大君とは
尚真王の治世に、全国の神女体制を整理し
沖縄の信仰と
統治機構を一体化した全国的な祭政一致を確立した
「ノロ」という呼称はその時に
神職の正式名称として制定されたものだが
祭祀制度そのものはそのとき初めて
制定されたものではなく
以前から各地域に女司祭がおり
各地域の祭祀を行っていたと考えられている
尚真王はすでにあったものを整備し
中央集権的に階層化したのである
ノロにあたる女祭司を総称して便宜上「神女」と通称される
尚真王時代に
全国のノロの頂点として制定されたのが
「鳴響む精高子(とよむせだかこ)」
(名高き霊力溢れる君)の
異名を持つ聞得大君だった
(聞得大君は「最も名高い君」と言う意味)
聞得大君は琉球王国を
守護する国王の「おなり神」であり
王国守護し豊穣をもたらす「おなり神」とされた
事実、初代の聞得大君は
尚真王の妹である