琉球の正史である中山世鑑や中山世譜、球陽などに
瞬天王統に関して生没年、統治年代、王名など
記載され琉球最初の王統であると記録されているが
正史以外に実在性を示す史料がほとんど無いため
伝説上の王統であると言われている
史書は時の政治的背景に影響され
都合よく書かれたものであるから
史実では無いと言うのが一般的な考えである
だが、歴史家の中には舜天が実在したとする説と
否定的に述べるもの
実在性を全く否定することは出来ないと
考える史家もいる
琉球において瞬天や為朝に関する文献は
月船寿桂の幻雲文集(1572年)や
曲亭馬琴の椿説弓張月(1807~1811年)
袋中良定の琉球神道記(1605年)などにある
そして沖縄の至る所に瞬天王統
三人の王一族の墓と拝所が存在している
義本王に入たっては奄美群島に2か所
沖縄本島に8か所ある
崇元寺歴代王の位牌の中に瞬天の位牌も置かれていた
第二尚氏四代尚清王が1543年の碑文記に
「琉球国中山王尚清(1527~1555年)は尊敦(瞬天)よりこのかた
二十一代の王の御位をつぎめしよわちへ」と明記されている
これらの碑や文献などから
瞬天の実在を全く否定する事が出来ないとしている