プーリィ(豊年祭)<2>
二日目は、ムラプーリィ(村の豊年祭)
エンヌヨーニゲー(来年の世願い)
またはクナシューヌニゲー(来夏世の願いと言われる行事を
新川・石垣・大川・登野城、四つのムラが
合同で開催される事からムラプーリィと言う
この日は新川ムラにあるマイツバ(真乙姥)オンに
各ムラ大勢の人が集まり、来年の豊作を祈願する
このマイツバ(真乙姥)は有名なツカサ(司)で
1500年オヤケアカハチの乱で琉球王府軍に味方し
勝利に導いた功績により、神として祀られており
その遺徳をしのんで、ムラプーリィの祭場になっている
午後、各ムラのオン(御嶽)の旗頭を先頭にマイツバオンに集合する
各ムラを象徴する、二本の旗頭もある
また新興ムラや団体なども参加し、合計十五本の旗頭が並ぶ
最初に旗頭を先頭に、各ムラの伝統芸能が奉納される
最初に巻踊から始まり数多くの芸能やツナスミなどが奉納
そして五穀の種子、授かりの儀式が行われる
東から板舞台に乗って神が登場し
西から板舞台に乗った、マイツバオンのツカサ(神女)に
五穀(稲、粟、麦、大麦、甘藷)の種子を授ける
模擬的な儀式である
次に女性のみで行われる「アヒャー綱」の儀式が行われる
ツカサから授かった、プル棒で雌・雄の綱穴に通し結合させる
綱を囲んだ大勢の女性達が、サァーサァーサァーと掛け声を上げ
ガーリー(歓喜の舞)で盛り上げる、これも模擬的な綱引きである
プーリィの最後に東西に登野城ムラと石垣むら
大川ムラと新川ムラに別れて大綱引きをする
終ったら引き継を縁起物として持って帰る
石垣島のプーリィはオンプーリィとムラプーリィとも
オン(御嶽)と島の人々の信仰と繋がりが強く
現在でも伝統は引き継がれ守り行われている
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