可園は、滄浪亭の北隣にある庭園で、入り口も対面にあります。
もともとは、滄浪亭の一部でした。
最初に造られたのは、拙政園よりも500年以上前だそうです。
他の蘇州の庭園と同じように、私邸として造られたもので、
時代によって持ち主が変わっています。
歴史のある庭園ですが、戦乱などにより、幾度か荒廃した時期もあり、
今の庭園は、清代末期のものがベースになっているようです。
現在は、大規模な修復と復元が行われ、2015年10月から公開されています。
復元された庭園は5000平方メートルぐらいとのことで、
元々の面積のほんの一部らしいです。
庭園に入ってすぐにあるのが挹清池。
正面に見えるのが挹清堂です。
他にも池を中心に、入口亭堂、坐春舮、学古堂などがあります。
元々、梅園としても有名だったそうで、
新しく梅の木も植えられています。
また、桃や杏などの果樹も植えられています。
殆どの建物が新しく復元されたものなので、
庭園の歴史を調べてから訪れないと、
単に新しくできた有料の公園に来た気になってしまいます。
でも、とても綺麗な庭園なので、滄浪亭を訪れる際には、
可園も覗いてみてもよいと思います。
セットでチケットを買うと安いみたいです。
園林カードも使えます。