蓮花島は陽澄湖にある島です。
地図を見ると、実際には半島で陸続きになっているみたいです。
市内からは、蘇州北バスターミナル始発の87路で行けます。
陽澄湖旅遊集散中心で下車です。
バスで1時間半ぐらいかかりますので、
確実に座れる始発駅から乗る方がいいかもしれません。
秋の陽澄湖と言えば、上海蟹(大閘蟹)。
特に10月~11月は蟹を食べに来る人たちで賑わいます。
島に行くには、陽澄湖旅遊集散中心の蓮花島埠頭から船に乗ります。
船はおよそ30分間隔で運航されています。
料金は、往復で40元(往路25元、復路15元)、子供は半額です。
船には空調も付いていて、混んでなければ快適です。
乗船時間は10~15分ほど。
島のレストランを予約していれば、小さな船で無料送迎してくれます。
島自体には、めぼしい観光名所があるわけでもありません。
でも、船で渡るという行為で、ちょっとした旅行気分が味わえます。
湖岸には遊歩道も整備されて、きれいな公園になっています。
島の名前通り蓮がいっぱい。
花が咲く頃に訪れるのも良さそうです。
広い芝生の広場には、ランドアート展なるものをやっていて、
いろんなオブジェが配置されていました。
自由に触れることができるので、子供たちの遊び道具になっています。
レンタル自転車もあります。
蟹のシーズンは、歩行者が多すぎて使い勝手が悪いかと。。
所々に、昔の足踏み水車などの農工具が置いてあって、
ちょっとした、体験ができるようになってます。
また、清代の科挙試験で、全ての科目に主席合格した蘇州の超エリート、
銭棨の住居を復元した三元府もあります。
三元とは、郷試、会試、殿試の3つの試験をすべて主席合格した者を指し、
中国の長い歴史の中で、13人だけだそうです。
遊歩道に沿って、新しいレストランがたくさんできていました。
でも、ここで食べるより村の中の農家料理レストランで
食べた方がいい雰囲気を味わえるんじゃないかと思います。
元々この島は、蟹の養殖や魚業で生計を立てていた小さな漁村でした。
遊歩道から少し外れて中に入っていくと、昔ながらの村がそのまま残っています。
今は、蟹と農家料理のレストランがずらりと並んでいます。
水揚げされたばかりの蟹が味わえるので大人気です。
私自身は、良い上海蟹を安く手に入れるルートがあるので、
わざわざ高いお金を払って、ここで蟹を食べることはありませんが、
こういう場所で、大勢で賑やかに季節のものを食すのは、
きっと楽しいだろうと思います。