震澤古鎮は、蘇州の呉江にあります。
呉江といってもかなり南のほうで、
蘇州市内よりも浙江省の嘉興市や湖州に近いです。
2000年の歴史を持つ江南の古鎮のひとつで、
シルクの生産でも有名な場所だったようです。
建物の雰囲気も浙江省で見かけるものに近いように感じます。
蘇州からは地下鉄4号線とバスを乗り継いで2時間ぐらいの距離で、
不便な場所にあるせいか休日でも観光客は少ないです。
古鎮を散歩したり、買い物や食事だけなら入場料は不要です。
古鎮のメイン通りの宝塔街。
通りの全長は368mのこじんまりとした通りです。
建物の多くは2階建てで、これは明清風の建物だそうです。
小さなレストランや土産物屋さん、小吃のお店などが並んでます。
もし師倹堂、慈雲寺塔、博物館などを見学したければ、
宝塔街にある游客中心でチケット(70元)を購入します。
休閑カードがあれば無料ですが、チケットの引き換えは必要です。
ここの游客中心、なんか普通の商店っぽくて、
油断すると見逃してしまうと思います。(私だけ?)
2往復して、地元の人にここだよって指さしてもらってやっと見つけました.
師倹堂は、昔の富豪のお屋敷で重要文化財になっています。
間口は狭いですが、奥行きがものすごくある造りです。
5つの建物が縦に並んでいます。部屋数は147あるそうです。
慈雲禅寺は、もともと宋代に建立された広済寺と言いうお寺で、
慈云寺塔が造られたのは三国時代、塔は5階建てで高さは約38mあります。
水郷の文化や暮らしを紹介する博物館は、
農機具博物館と農家菜文化展覧館の2つの展示エリアに分かれています。
農機具博物館には、古代から近代、現代にかけての
耕作方法についての説明と農機具などの展示があります。
近代~現代の農機具の展示にはヤンマーさんの農機具が。
日本人としてはちょっと誇らしく感じます。
私はもう一つの食文化の展示エリア、農家菜文化展覧館が気に入りました。
ものすごい数の、江南地方の料理の展示や説明があります。
これは、レストランで食事する時にもきっと役立つ情報です。
これを見ているだけでお腹が減ってきます。
でも。。食事をしようと思っても、
古鎮の中に店はあるけどほとんどの店がやる気なしというか、客もなし。
お昼時ならもう少し客がいるのかもしれませんが、扉を開けても誰も出てこなかったり、
店主はいるけど、声をかけてもスマホから顔をあげる気配すらなしという店も。。
ここは、観光客の多い水郷古鎮にはもう飽きた、
ちょっと田舎町の雰囲気を味わいたいという方向けの水郷古鎮です。
蘇州市内から呉江を繋ぐ新しい高架道路ができたので、車を使えば1時間半ほどで着きます。
ただし小さな古鎮なので散歩するだけなら、
わざわざ来ても1時間程度で終わってしまいますので、
お寺や博物館なども見学するか、田舎町の散策もセットで考えた方がよいかもしれません。