古猗園は嘉定区の南翔鎮にある明代に造られた庭園で、
上海五大古典園林のひとつです。
上海五大古典園林とは、日本人にもお馴染みの豫園と、
酔白池、曲水園、秋霞園、ここ古猗園になります。
蘇州の園林と同様、江南の庭園らしい池を中心に配置された、
回廊や橋、明清代の建物などの景色が楽しめます。
明代には猗園と呼ばれていました。
中国最古の詩集、 詩経の中にある一節、緑竹猗猗から名付けられたと言われています。
名前の由来通り庭園には数か所に竹林が造られており、
竹の種類も豊富で80種ほどあるそうです。
竹林があると真夏でも涼しげな感じがします。
時代ごとに何度も持ち主が変わり増改築が繰り返されてきました。
現在の庭園の姿は清代にほぼ完成したようです。
園内は、逸野堂景区、戯鵝池景区、松鶴園景区、青清園景区、
鴛鴦湖景区、南翔壁景区に分かれています。
分かれていると言ってもぶらぶら散策しているだけだと、
どれがどれなのか分かりませんが。。
最近でもまだ増改築されているようで、
古いものから新しいものまで見所はたくさんあります。
古猗園の最寄駅は地下鉄11号線の南翔駅です。
駅から古猗園を通るバスも出ていますが、歩いても15分~20分ぐらいの距離です。
園内では季節に合わせて催し物があるようで、
春は牡丹、夏は蓮、秋は上海民族祭り、冬は新春園遊会と、四季を通じて楽しめます。
今年は鼠年なので、芝生の広場や周辺には、いかにも中国っぽい鼠がいっぱい。。
間違いなく最近造られたと思われる銅像が。
この人は豫園で有名な南翔小龍包の元祖、黄明賢さんです。
ここ南翔は小龍包発祥の地です。
南翔は上海の中では歴史のある街です。
せっかく南翔に来たのなら、お散歩と小籠包を食べて帰るのが定番?です。
古猗園路には元祖をはじめ老舗の小籠包屋さんが並んでいますが、
散歩をかねて南翔老街まで行ってから小籠包を食べることにしました。
南翔老街編に続きます。