龍脊の棚田や陽朔の山水などを楽しんだ後、
桂林市街に戻って市内の公園や名所、観光施設などを巡ってきました。
象山景区は漓江と桃花江の合流する場所にあります。
見所は字の如く像が花で川の水を飲んでいるように見える岩山、象鼻山です。
観光案内には必ず登場する桂林の名所です。
高さ55mの象鼻山に開いた洞窟は水月洞、頂上には明代に建てられた普賢塔があります。
こちら向きだと午前中はちょうど逆光になっているので午後に来る方が良かったかも。
象鼻山以外の見所は。。ない(かもしれません)。
桂林市民は入園無料ですが、観光客の入園料は55元と観光客には少々お高い公園です。
桂林では観光地の入園料やその他もろもろ、市民と観光客で値段を変えているようです。
桂林市街の中心部にある独秀峰王城景区。
ここには靖江王府と城の敷地内に独秀峰という岩山があります。
靖江王城は明代に造られたこの地域の支配者の王府です。
城の完成までに20年の歳月を費やし、完成後から200年以上の間、
14代にわたって王宮として使われていたそうです。
城の周囲は1783mで、高さ8m近い城壁で囲まれており、
東西南北にそれぞれ大きな立派な門が配置されています。
明清代の桂林は広西の行政を司る場所でした。
広西チワン族自治区は中華民国の時代には広西省という行政区で、
靖江王府は広西省の役所として使われていたそうです。
王府の中では、ガイドさんが建物、歴史や文化などの説明をしてくれます。
靖江王城の敷地内には独秀峰という大きな岩山があります。
高さは66m、平坦な地面から切り立つような岩山は”南天一柱”とも呼ばれています。
岩山のあちこちに石刻が彫られています。
独秀峰西側にある太平岩という洞窟には歴代の王が書いたとされる詩などが多く残されており、
国の重要文化財にも指定されています。
独秀峰の頂上からは桂林市内を見渡せます。
七星岩、伏波山、畳彩山、宝積山、老人山など、桂林市街地を囲む岩山の姿も楽しむことができます。
靖江王城では、福の字の版画を作ったりお遊びで科挙試験の体験ができます。
版画のお持ち帰りや、科挙試験のテスト用紙のお待ち帰りは別料金です。。
この地から輩出された進士と呼ばれる科挙試験の合格者が500名、
さらに首席合格者に与えられる状元の称号を持つ者が4名いるそうです。
清代の中国南方地方では、科挙試験を受ける者は貢院と呼ばれる一人ずつ入る小さな部屋で、
試験を受けたり、食事や睡眠をとったりしていたそうです。
科挙試験の体験では貢院に入って試験問題に筆で回答を書き入れたりします。
成績が優秀な人(字の綺麗な人?)は民族衣装を着て表彰されてお土産ももらえます。
独秀峰王城景区を出て正陽歩行街へ。
この辺りや東西巷は観光客の多い繁華街だそうです。
さすがに平日の昼間はそんなに人出はありませんが夜になるともっと賑やかでした。
独秀峰や靖江王城なども見渡せる見晴らしの良いカフェへ。
アフタヌーンティ(中国語で下午茶)のセットで一休み。
日が暮れる少し前に桂林両江四湖のひとつ、杉湖へ。
杉湖には、観光名所の日月双塔があります。
銅張りの日塔は9層で41mの高さがあり、月塔は7層で高さ35mのガラス張りの塔です。
夕暮れ時やライトアップされる夜には大勢の人が写真を撮りにやってきます。
全ての名所巡りをするには体力と時間が足りませんので、
この日は象鼻山→独秀峰と靖江王城→正陽歩行街→杉湖と日月双塔、
最後に夜遊四湖というナイトクルーズにて終了です。
翌日は少しだけ郊外の方へも行ってみました。
夜の日月双塔と夜遊四湖、郊外の様子はまた後ほど。