観前街にある西西里は蘇州では老舗の洋食屋さんです。
2000年前後に蘇州へ駐在されていた方ならきっと懐かしい店だと思います。
今では蘇州にもお洒落な飲食店が増え、各国の料理が食べられるようになりましたが、
あの頃は上海まで行かないと蘇州ではちょっと。。という感じでした。
西西里もすごく美味しいという訳ではありませんが、ごく普通に安心できるお味。
昔は洋食屋さんなんて数えるほどしかなく、
お手頃価格でとなると西西里か谷川ぐらいしかなかったように思います。
メニューも基本的にはずっと変わっていない気がします。
あまり覚えていませんが値段もそんなに変わっていないんじゃないかと。
ここに来るとよく頼むのがオムライス。
今時のふわとろ卵ではなく、昔から変わらず薄焼きの卵でライスを包んでいます。
ビール単品でもピーナッツなど簡単なおつまみを付けて出してくれますが、
お供にぴったりなオニオンリング、お好みでタルタルソースを付けて頂きます。
日式定食があるのに気付いたのは割と最近。
昔はなかったような気がするのですが、単に自分が気付いてなかっただけなのかもです。
とんかつ定食など、弁当風メニューもいくつかあります。
中華系喫茶店の新島珈琲などでも弁当形式の日式定食がありました。
昔駐在や出張されていた方ならこの感じも懐かしいのではないでしょうか。
今ではもう中華系喫茶店の数もずいぶん少なくなりました。
薄暗い店内はちょっと昭和を感じさせる雰囲気。
日本でもバブルの頃はこんな感じの食事もできる喫茶店をよく利用した覚えがあります。
棚に並んでいるお酒の種類も多いです。
夜に行ったことはありませんが、バーみたいな感じになるのでしょうか。
それこそ昭和の”カフェバー”みたいな。
西西里の創業は確か20年以上前、蘇州で最初の洋食屋さんだったはずです。
たまにお昼ご飯を食べに来るぐらいで夜のことは分かりませんが、
以前と比べてこの店で日本人を含め外国人を見かけることは少なくなりました。
お客さんの数自体も少なくなっている気がします。
店員さんも年配の方が増えました(というかみんな年を取った?)
今ではオーダーを取りに来るのもおばちゃんです。
もう店のある建物も古くなっているので、そのうち建て替えの時期も来るのでしょう。
私が初めて蘇州に来た頃には高速鉄道もなく、
今のように思い付きでちょっと上海へお出かけなんてことはかなり困難でした。
もちろん蘇州市内には高架道路も地下鉄もなく、蘇州市内の移動でもそれなりに面倒で。。
今では当たり前の電子マネーや配車サービスも考えてみるとごく最近のこと。
西西里に来ると昔のことが懐かしく思い出されます。
常連でもない私が言うのもおこがましいですが、
昔から変わらない雰囲気とメニューのこんなお店もずっと続いてくれるといいなと思います。
額ぶちが気になります(^^♪
tangoさんなら、やはりそこに目が行きますよね(笑)
このお店、私が初めて蘇州に行った時でももうすでに老舗でした。
中国の小さな飲食店で20年以上続くとなるとかなりの希少価値?です。
若い頃によく利用した喫茶&軽食みたいな昭和感が、
懐かしくなってたまに食べにいきます。