西安の大唐不夜城は2010年に完成した大きな商業街です。
特に夜になるとライトアップや音楽に合わせた噴水のショーなどがあり大混雑します。
昼夜を問わず大勢の観光客で賑わう場所です。
強引に例えると上海の南京東路を更に巨大化した感じ、蘇州の観前街とはもう桁違いの大きさです。
大唐不夜城は南北に2100m、幅は500m。
通りと広場が組み合わさっていて、全て歩行者専用になっています。
北側の端にあるのが大慈恩寺。
大慈恩寺には、三蔵法師がインドから持ち帰った、
経典や仏像などを保存する為に建てられたとされる大雁塔がそびえています。
お寺の南側には三蔵法師の像もあります。
大雁塔は652年に建てられた後、火災や地震などで崩落した箇所の修繕を繰り返し、
現在の高さ64m、7層の塔の姿になっています。
2014年にはシルクロード遺産の一部として、世界文化遺産に登録されました。
西安はかつての唐の都、長安です。
大唐不夜城は唐代に繁栄した長安をイメージして造られています。
通りの両側には、商業施設や劇場、美術館、映画館など巨大な建物が並んでいます。
不夜城の名前の通り、夜遅くまで本当にすごい人出で驚きます。
連休でもなく、普段の土曜日だったのですが、
とにかく、全部人人人。。少し人が減ったと思えるのが22時を過ぎてからです。
中国では古代衣装を着て写真を撮るのが流行っています。
あちらこちらで衣装を纏った若い人達を見かけます。
通りに並んでいる小吃のお店は清潔感があって、あれこれ試してみたいという気になります。
晩ごはんも済ませた後ですが、ついつい買い食い。。
とにかくいろんな種類の食べ物があります。コロッケ屋さんもありました。
一番安いのが日式牛肉餅、日本風牛肉コロッケです。
人が多すぎるのがやや難ありですが、
上海や蘇州の観光客向け歩行者専用商業街とは全く違う雰囲気で、
中国全土から来る観光客や外国から来る観光客にうまく対応している感じがします。
色々な場所で歌や踊りの小さなショーがあったり、パレードもあります。
開演時間は決まっているはずなので、しっかり調べてから行けば見逃さないかと思います。
(調べずにいったので、少ししか見ることができませんでした)
最も規模が大きくて有名なのが、大雁塔北側の音楽に合わせた噴水とレーザー光線のショーです。
昼間と夜に毎日数回あるようです。この日の夜は21時から始まりました。
噴水のある池の面積は2万平米あるそうで、近くで見ても端までは見えません。
大慈恩寺に向かって、池が段々(8段?)に高くなっているので、
大慈恩寺の北側から見るのか、もっと全体を見渡したいなら建物の上から見るのがよいのかもです。
2020年には習主席も大唐不夜城の視察に訪れています。
残念ながらその後、2021年の年末から年始にかけて西安は大規模なロックダウンに陥り、
私の知り合いも巻き込まれて1ヶ月間、西安から出ることができませんでした。
夜遅くまで遊ぶなら、大唐不夜城に近いホテルを選ぶのが最も便利ですが、
近隣のホテルは値段が高いので、地下鉄で何駅か離れたホテルを選ぶのもありかと思います。
西安の地下鉄は夜遅くまで運行しています。
今回は、大雁塔から地下鉄3号線で一駅の北池頭駅近くの斯瑞特国際酒店に宿泊したのですが、
大唐不夜城から歩いてもたどり着ける距離ですし、結構いいホテルでした。
西安駅で寝台列車を降りてから兵馬俑へ、兵馬俑から市街地に戻って夜は大唐不夜城と、
とにかく1日中よく歩きました。
大唐不夜城だけでも一往復半(約6km)ぐらいは歩いたかもです。
(事前調査不足で、途中、噴水のショーを見るためにスタート地点近くまで戻ったりしたので)
久しぶりにくたくた。。それでも朝から深夜までしっかり楽しんだ1日でした。