花 咲 か 爺 さ ん NO.427
日本昔話にある「花咲か爺さん」のその後のお話です。
昔から身代は3代続かない例えとして「親苦労 息子楽して 孫乞食」と
言われますが、花咲か爺さんもその例外ではありませんでした。
大判小判を一杯授かった初代のじいさんから数えて2代目の爺さんが、放
蕩の限りを尽くしたために、3代目の爺さんのころはもうスッカラカンの
素寒貧になっていました。
そこで3代目の爺さんは、俺もお金持ちになりたいと、ポチを畑に連れて行ってワンワンと鳴かせました。
ポチがワンワンと鳴いた場所をエンヤコラ・どっこいしょと掘りましたが、何も出てきませんでした。
次の日もポチを畑に連れて行きましてワンワンと鳴かせました。
そしてポチがワンワンと鳴いた場所をまたまた、エンヤコラ・どっこいしょと堀りましたが、やはり何も出てきませんでした。
3度目の正直を狙って次の日もポチを畑に連れていって、ワンワンと鳴かせて、ポチがワンワンと鳴いた場所をちょっとだけ堀りましたが、やはり何も出てきません。
爺さんすっかり頭に来まして「このろくでなし!」とポチにしっぽをつかんで振り回しました。
そんなことされたポチはたまったものではありません。
ポチは叫びました。 「なにすんねん 痛いやんか!」
「ハナサンカ ジジイ」「ハナサンカ ジジイ」・・・とさ。
*「福祉に笑いを!」目指せお笑い福祉士セミナーin大阪で発表された寸劇をアレンジしました。