将 と 馬 NO.398
「将を射んとすれば、まず馬を射よ」という言葉がありますね。
先日ある老人福祉施設にマジックボランテイアとして出演した際に、簡単な紙きり遊びを紹介したところ、施設の利用者の皆さんはもとより、施設の職員が大喜びで、施設の皆さんと一緒にやってみたいから、ぜひやり方を教えてくださいと大好評を頂きました。
この「紙わざ」はマジックというよりむしろ遊びでして、子供会や学童保育などで「紙きり遊び」として紹介しているものですが、考えてみれば子供たちが面白いものは、童心に帰る高齢者に皆さんにとってもおもしろいものなのかもしれません。
手を使い・頭を働かせることによって老化防止につながれば、言うことなし。 新聞紙を使うだけですから、お金もかかりません。
マジックは技術の向上は当然必要ですが、高齢者はもとより施設の職員の皆さんに喜んでもらえるような演目の開発(習得)がより必要なことと、高齢者の皆さんの心を射止めるためには、まず施設の職員のみなさんをマジックの魅力のとりこにしなければならないんだと痛感しました。
まさに「将を射んとすればまず馬を射よ」ですね。
一般の社会もそういうことがあるのでしょうね。