ヒ グ マ NO.415
かつて「北海のヒグマ」と言われた政治家がいました。 自民党の政調会長や経済企画庁長官をつとめ、結局は自殺した中川昭一の父親の中川一郎です。
一郎は自分のことを北海のシグマーと言ったのでした。
シグマーは素粒子論・微分・積分などで汎用される用語Σで、総和を意味します。
自分は政治家の中では数少ない理系に強い政治家だと言いたかったのですが、そんな言葉を知らない新聞記者が勝手にヒグマと解釈して、そのあだ名が敷衍してしまったのです。
ヒグマは荒々しい性格を連想しますが、本当のところ神経の細かい政治家だったらしい。
事実彼は理科系に強かったがドロドロした汚い政治の渦に巻き込まれ、秘書だった鈴木(宗男)にはめられた…と言い残して自殺したのでした。
このように、自分が伝えたいことと聞き手の受け取りに大きな違いが生じることがあります。
中曽根康弘が総理大臣の時に広島の原爆病院を訪問し、入院患者に対して「病は気からって言いますから・・・しっかりとした気持ちをお持ちください」とね
ぎらった(つもり)のところ、「なんで原爆症が気持の問題なんだ!」と轟轟と非難されて恥をかきましたが、今の安倍さんは「憲法を解釈で変えよう」なんて、
中曽根以上の非常識で異常なことを言っている。
早急に何んとかしなくっちゃいけなんじゃないですか?