矛 盾 NO.416
ある武器商人が矛(ほこ)を売っていました。 さあ買った買った、皆さんこの矛はどんな盾(たて)だって一気に突きぬくすぐれもんだ!・・・さあ買った買っ
た。 さて、次に取だしたる盾は、どんなに鋭い矛にだって突き抜かれることは絶対にない! さあ買った買った・・・。
見物人の一人が質問しました。 「じゃあその矛で、その盾を突いたらどうなる?」 武器商人は黙ってその場を立ち去りました。
これが「矛盾」の語源です。 さて、今の日本の資本主義も矛盾しています。
製品のコストを極限まで引き 下げて儲けを最大にするために、勤労者の賃金コストをとことん引き下げる。 なるほど、製品原価は下がるでしょうが、製品
を買うのは勤労者です。
その勤労者の賃金が極限まで引き下げられて、ワーキングプアーになったのでは製品は売れない・デフレになるのもあたりまえの悪循環をやっている。
勿論、共産主義だって矛盾がある。 世の中の矛盾とどう付き合って行くのかちょっと考えてみたい。