29.03.27 滌 除 NO.1476
「てきじょ」と読みます。 民法378条にあった用語ですが、
法律の改正によって今はなくなりました。
私がこの言葉を知ったのはマンガ「浪速金融道」(青木雄二著)
でした。 その意味は、抵当権が付いたままの不動産を買い
受けた者が、抵当権者に対して一定の金額を提示して抵当権の抹
消を請求すれば、抵当権者は対抗要件を出さない限り、末梢に応
じなければならないことになっていたのです。
この条文は抵当権者にとってかなり厳しいものであったために、
改正されて「抵当権抹消請求」という制度に代わりました。
マンガも馬鹿にできません。 大学生が電車などの中でマンガ本
読んでいると、今時の大学生はレベルが低いなんて思われましょ
うが、なにも難しい本や大学教授が書いた図書がかならずしも役
に立つとは限りません。
和久俊三の法廷推理小説だって、法律の解説書を読むよりも余程
わかりやすく・面白くかつ、役に立つかは計り知れません。
赤カブ検事・弁護士猪狩文助・朝日岳之助・代言人落合源太郎な
どのシリーズを読むと、面白く・かつ知らないうちに法律の勉強
ができるのです。
今はもう難しい本や活字の小さな本は読めませんから、優しくて
読みやすいマンガ本、青木雄二監修・田原 隆ノ「カバチたれ」
を愛読しています。