雨宮日記 6月5日(土)夜 里山の蛍と星と闇と
予定していた会議が流れました。ぼくの方から、何か言ったりしたわけではないのですが、妻のN子さんが「智彦くん、ホタル、見に行こうか?」と言いました。
ぼくは、凄く嬉しくなって、すぐ「うん!」と答えました。
浜北区・灰木川の、私たちの里山は、中区の自宅から車で40分くらいです。
着くと、まだ真っ暗ではなくて。
しばらく、田んぼの中のオタマジャクシやタニシを見ていると、ホタルたちが暗闇を待ってから光り始めました。
白い小さな光りが、森の中にともりはじめて、その光りが、闇のなかを飛び始めます。
アマガエルやシュレーゲルアオガエルやヌマガエルが鳴いています。
初夏の夜のホタルは、日本人にとって特別の生命なのではないか、と思います。
一つひとつの生命が、みんな、それぞれの光り輝く魂を持って、生きて、死んでいくことを自分の目で見て、感じることができる、それがホタルなのではないでしょうか。
闇のなか、目の前や、田んぼの上や草や森の中で、ペカペカと光っているホタルと、今年も会うことができて、生命の尊さ、自分やN子さんの命が、どこまで遠くへ行けるか、自分の心の奥へ降りていって、深く考えざるをえません。
ホタルさんの生命は、あと数日間です。
ぼくやN子さんは?
ぼくやN子さんの光りは、こんなにきれいなのかな?
(N子さんの人格・魂の光りは、とても、きれいですけど)
ホタルが飛んで上昇していくと、森の上の夜空には、ホタルと同じような小さな光りの星たちが、またたいていました。
北斗七星、アークトゥルス、獅子座、火星。
「帰る?」
「うん」
予定していた会議が流れました。ぼくの方から、何か言ったりしたわけではないのですが、妻のN子さんが「智彦くん、ホタル、見に行こうか?」と言いました。
ぼくは、凄く嬉しくなって、すぐ「うん!」と答えました。
浜北区・灰木川の、私たちの里山は、中区の自宅から車で40分くらいです。
着くと、まだ真っ暗ではなくて。
しばらく、田んぼの中のオタマジャクシやタニシを見ていると、ホタルたちが暗闇を待ってから光り始めました。
白い小さな光りが、森の中にともりはじめて、その光りが、闇のなかを飛び始めます。
アマガエルやシュレーゲルアオガエルやヌマガエルが鳴いています。
初夏の夜のホタルは、日本人にとって特別の生命なのではないか、と思います。
一つひとつの生命が、みんな、それぞれの光り輝く魂を持って、生きて、死んでいくことを自分の目で見て、感じることができる、それがホタルなのではないでしょうか。
闇のなか、目の前や、田んぼの上や草や森の中で、ペカペカと光っているホタルと、今年も会うことができて、生命の尊さ、自分やN子さんの命が、どこまで遠くへ行けるか、自分の心の奥へ降りていって、深く考えざるをえません。
ホタルさんの生命は、あと数日間です。
ぼくやN子さんは?
ぼくやN子さんの光りは、こんなにきれいなのかな?
(N子さんの人格・魂の光りは、とても、きれいですけど)
ホタルが飛んで上昇していくと、森の上の夜空には、ホタルと同じような小さな光りの星たちが、またたいていました。
北斗七星、アークトゥルス、獅子座、火星。
「帰る?」
「うん」