雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森52 松岡正剛さん『白川静 漢字の世界観』

2010年06月24日 05時24分28秒 | 本と映像の森
本と映像の森52 松岡正剛さん『白川静 漢字の世界観』平凡社新書、2008年11月14日初版第1刷、269ページ、定価780円+消費税

 このところ「ゲド戦記」の世界に入り込んでいて、ようやくそこから出てきたところですが、「ゲド戦記」の魔法の世界と、あまり変わりないような「呪術の世界」が、この現実世界であったことをほとんどの方は知らないと思います。

 白川静さんは、男性の漢字研究者です。
 中国古代の漢字を意味論ではなく、中国古代社会の呪術との関係で、解明した方です。
 古代人は、本気でほんとうに「神との交流」をしていたのです。

 白川さんは日本の古代史とでも、『万葉集』に同じ意味があることを解明しました。

 人間は、現代も古代も、同じ人間という固定観念は大きな嘘です。

 目次は以下の通りです。

 第1章 文字が世界を憶えている
 第2章 呪能をもつ漢字
 第3章 古代中国を呼吸する
 第4章 古代歌謡と興の方法
 第5章 巫祝王のための民俗学
 第6章 狂字から遊字におよぶ
 第7章 漢字という国語