東海の遺跡・寺社・地名 1 御前崎市佐倉の「桜ヶ池」は諏訪湖につながって
「遠州古代史」のカテゴリーの中に「東海の遺跡・寺社・地名」というのも変ですが、いわゆる「遠州」(静岡県西部)の範囲を超えて、日帰りであるいは1泊で行ける範囲で、「古代探索」を広げてみようということで「東海の遺跡・寺社・地名」を始めます。
本来の古代の「遠江」jは「駿河」との国境である大井川以西ですから、「桜ヶ池」も「遠州」でいいのですが、現代では「遠州」の範囲はかなり縮まって、磐田や遠州森町くらいまでという実感もあるので、適当に「遠州」と「東海」を使っていきます。
昔の浜岡町佐倉にある桜ヶ池は、約2万年前の氷河時代に、山から川で運ばれた砂が堆積して池になった「せきとめ湖」だと書いてありました。
面積は2万平方m。行って見ると、北側と東側・西側は高く森が茂っていて、南側だけが開けていて、池にはカモたちが浮かんでいました。
桜の名所というのですが、地名は昔の浜岡町佐倉で、あきらかに「さくら」の「さ」は「早乙女」とか「早苗」というように、稲の神さまの「さ」です。
桜の花の咲くのを、稲の豊作を祈って(予祝ですね)、みんなでお酒や食べ物を神さまにお供えしてから、みんなでお祝いするのが「お花見」です。
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この桜ヶ池がおもしろいのは、地下が底なしで、実は長野県の諏訪湖とつながっているという伝承があることです。
そして竜神信仰との関係で、平安時代末期に比叡山の「あじゃり」上人が、56億年後に降臨するという弥勒菩薩に「教えを請う」と言って桜ヶ池に身を投げて、大蛇になったという伝説があるということです。
いつの、どんな文書か、まだ不明。調べます。
遠州と信濃が地下水路でつながっているという伝説は、いろいろあるようなので、遠州側からと信州側から調べて、報告します。おもしろそうです。
日本列島の他の地域では、こういう「遠州と信州」の「地下水路」のようなものは、あまり聞いていませんが、ぼくの情報不足でしょうか?