雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

原発問題ニュース 福井・大飯原発裁判で画期的な勝訴判決

2014年05月21日 20時47分05秒 | 原発・放射能ニュース

原発問題ニュース 福井・大飯原発裁判で画期的な勝訴判決

 5月21日(水)の今日、福井地裁が大飯原発について画期的な勝訴判決を出しました。

 ニュース・情報を追ってください。


本と映像の森 298 ゆうきまさみ『白暮のクロニクル 2』小学館

2014年05月21日 18時36分38秒 | 本と映像の森

本と映像の森「298」です。記念すべき「300」番目は何にしようかな。やっぱり、あれですうね。「あなたが無人島に本を1冊だけ持っていっていいとしたら、どの本を選びますか」。

回答は「本と映像の森 300」で 

本と映像の森 298 ゆうきまさみ『白暮のクロニクル』小学館、2014年5月

 ゆうきまさみさんの『白暮(はくぼ)のクロニクル』の第2巻「霧の中の輪舞(ロンド)」です。第1巻で登場した不老不死の「息長(おきなが)」。

 不老不死で心臓を直撃されない限り、死なない。しかし、太陽の光には弱く、長く日射を浴びると死んでしまう。人の血を呑みたがる‥‥って、パンパイア・パンパネラ・ポーの一族ですよね。

 少年の姿のまま生きて88年、みかけは少年の殺人事件マニア・雪村魁(かい)の過去が明らかになります。

 もうひとりの主人公、厚生労働省に入りたての伏木あかり、その上司久保園さん、さらにその上司・竹ノ内との3人のやりとりも面白い。

 竹ノ内「久保園さんのその楽観性には救われてますよ」
 久保園「私の悲観性は髪の毛1本1本に宿って昇天していくんです」
 竹ノ内「久保園さん酔いましたか?」
 久保園「いいえ。まったく」シャキッ
 竹ノ内「くっくっくっくっくっ」
 久保園「おや、笑ってますね。あなたの方が酔ってらっしゃる」

 もう1つの3人組、等々力(とどろき)に住む雪村魁と、屋敷の女主人「按察使」・妖艶な薫子さんと執事の実藤(さねとう)さんのやりとりも絶妙で、楽しい。

 薫子「だから雪村く~~ん。君はあたしの使用人みたいなものよ。
    うふふ、きれいな肌。」
 雪村「ちょっとやめてくんないかなぁ、そーゆー変な誘いは」
 薫子「堅苦しいのは生まれ付き?それとも‥‥」
 雪村「さ、実藤さん 呼ぶぞ」
 薫子「堅苦しいのは ズボンの中だけになさいな」

  舞台は現代と1945年とが交互に展開し、1945年、神戸から沖縄へ舞台は移る。そこで日本軍隊に(じぶんからか)組み入れられていたた竹ノ内は、普通の少年だった雪村に戦場で合うのだった。

 戦場で瀕死の重傷で倒れていた雪村に。

   ☆
 
 そういえば、2巻の最初であかりが魁の頬をひっぱたいた夢が出て来ますが、2巻の後の方で、神戸で一書に逃げた幼なじみの棗(なつめ)にも、同じようにほおを引っぱたかれますね。

 これは、魁があかりに魅きつけられる宿命ですかね。「棗ちゃんに叩かれたみたいに、あかりにも叩かれた!」

 魁、お前は「マゾの宅急便」か・・・・。