新・本と映像の森 96 内藤了『AID 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』角川ホラー文庫、角川書店、2016年
新・本と映像の森 96 内藤了『AID 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』角川ホラー文庫、角川書店、
2016年8月25日、383ページ、定価本体680円
「新・本と映像の森 92(文学10)」で紹介した「内藤了『MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』角川ホラー文庫、角川書店、2017年、310ページ、定価本体640円」の第3作です。
当初の予定では『MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』の後、第1作の『ON』から順番に書いていくつもりだったが、予定が狂った。
神奈川県の9人の遺体が出てきて、いま『AID』を書かざるを得なくなった。
7月下旬、多摩市の霊園で自殺死体が破裂する事件が起きる。ネットにアップされた死体の動画には「周期ゼミ」というタイトルが付けられていた。
八王子西署の刑事藤堂比奈子はアパートでの自殺事件の捜査を始める。
多発する異常な自死事件。藤堂比奈子は自殺願望の女に巡り会う。
猟奇犯罪捜査班は自殺志願者が集まるネットサイトを突き止め、その背後に「AID」という存在を発見する・・・・。
三木鑑識官(34才)が新たな(そして初めての)恋人の助けも得て、パソコンおたくの才能も発揮する。
☆
もし出版が今頃になったら、もう出版不能になっただろうと思います。この作品と現実との違いと共通点は、これから分析しましょう。取りあえず、第1報。
こういう警察小説は、雰囲気が好きなものと、雰囲気がボクとは全然、合わないものがあるんですが、これは主人公たちチームもボクになじんでる感じで安心して読めます、なんてことは、公式批評としては禁止ですが、個人的サイトでは ◎ です。
ここは雨宮智彦のページです。あしからず。