雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮智彦哲学経済学メモリー 12 20200301 資本論の学習 2 商品の「使用価値」とは何か 20100210

2020年03月01日 20時32分54秒 | 過去現在のメモノート

雨宮智彦哲学経済学メモリー 12 20200301 資本論の学習 2 商品の「使用価値」とは何か 20100210


「資本論の学習2 商品の「使用価値」とは何か
2010年02月10日 04時14分49秒 | 人間・生命・宇宙

 「第1編第1章第1節 商品の2つの要因ー使用価値と価値」の続きです。

 テーマは「商品の使用価値」とは何か、です。

 よくある誤解は「使用価値」とは、その語感から言っても、「使用することの価値」なのだから、その商品を使用するときの「効用」あるいは「満足感」とか、主観的なものではないかという誤解です。

 マルクスさんは、こう書いています。

 「ある物の有用性は、その物を使用価値にする。しかし、この有用性は空中に浮かんでいるのではない。この有用性は、商品体の諸属性によって制約されており、商品体なしには実存しない。それゆえ、鉄、小麦、ダイヤモンドなどのような商品体そのものが、使用価値ままたは財である。」(新日本新書版①p60ー61)

 つまり、ある商品の「使用価値」とは、固いその商品体そのもののことです。

 だからこそ、ある商品の使用価値は「見える」のです。」



新・本と映像の森 324 広津和郎『松川裁判(上・中・下)』中公文庫、昭和51年

2020年03月01日 10時29分41秒 | 本と映像の森

新・本と映像の森 324 広津和郎『松川裁判(上・中・下)』中公文庫、昭和51年

 上、317ページ。中、380ページ。下、327ページ。3巻で1024ページ。

 1949年(昭和24年)8月17日午前3時9分、福島県の東北本線福島駅ー松川駅間で福島駅を定時に発車した旅客列車412号が脱線し国鉄機関士2人が死亡した。

 作家広津和郎(ひろつかずお)さんは月刊雑誌『中央公論』に4年半、松川裁判第2
審判決を徹底批判した。

 いわば内在的批判であって、被告の実像とか、真犯人は誰とか言う議論はいっさいない。第2審判決だけを追っている。だからおもしろいのだと思う。

 大部の本だが、最近の推理小説よりもおもしろい。

 主な内容を紹介する。。

 自白のつくられかた。
 被告のアリバイ。
 謀議はあったのか。
 バールとスパナ。

 それから。
 
 「15 電話の問題」
 「16 謝礼金の問題」

 各章の目次でいうと。

 「2 「仮定」と「可能性」の裁判」
 「4 自白と事実の食違い」
 「9 証言を歪曲した判定」
 「13 詭弁と歪曲と捏造と」
 「30 網にかかった魚」

 三鷹事件、下山事件、松川事件、それから1950年の朝鮮戦争へ至たる歴史のみちのりについて考えたい。