新・本と映像の森 325 宮沢賢治「政治家」(1927、5、3) 20200310
宮沢賢治さんのことは熱く語りたいのですが、今日はこの詩1つだけです。
宮沢賢治さんの詩はそのかなりの詩に1本1本、日付がきちんと入っています。つまり無時代な永遠の詩ではないのです。この意味は別に考察します。
さて「政治家」を掲げますが、2020年3月10日に注釈は不要です。
「一〇五三 政治家
一九二七、五、三、
あっちもこっちも
ひとさわぎおこして
いっぱい呑みたいやつらばかりだ
羊歯の葉と雲
世界はそんなにつめたく暗い
けれどもまもなく
さういふやつらは
ひとりで腐って
ひとりで雨に流される
あとはしんとした青い羊歯ばかり
そしてそれが人間の石炭紀であったと
どこかの透明な地質学者が記録するであらう」
宮沢賢治さんのことは熱く語りたいのですが、今日はこの詩1つだけです。
宮沢賢治さんの詩はそのかなりの詩に1本1本、日付がきちんと入っています。つまり無時代な永遠の詩ではないのです。この意味は別に考察します。
さて「政治家」を掲げますが、2020年3月10日に注釈は不要です。
「一〇五三 政治家
一九二七、五、三、
あっちもこっちも
ひとさわぎおこして
いっぱい呑みたいやつらばかりだ
羊歯の葉と雲
世界はそんなにつめたく暗い
けれどもまもなく
さういふやつらは
ひとりで腐って
ひとりで雨に流される
あとはしんとした青い羊歯ばかり
そしてそれが人間の石炭紀であったと
どこかの透明な地質学者が記録するであらう」