雨宮家の資料 10 福男さんの短歌「梅雨」 20210706
わが家にあった古い雑誌『落葉松』に掲載されていたおじいちゃんの短歌です。できたら中谷福男さんの短歌をすこしづつでも掲載していきたいと思います。
「 梅 雨 中谷福男
長雨はやうやくはれぬ向つ山樹立どよもし風過ぐるなり
軒並めし鉢朝顔はいやしげに葉生ひ茂りて今日も降る雨
垣の外にひくくしたたる柿の枝の粒ら實靑し今日も降る雨
今日もかも雨やふらなな枕邊にひびく海なり大きかりけり
ころころと朝田(あした)の面に鳴きかわす蛙の聲はともしろきかも
雨はれて朝さやけし鈴懸の瑞葉つらなめ飛ぶつばくらめ
風のむた樹立どよもし吹くなへにそがひ松山月傾きぬ
はしきよしまがきの外に童等は我汽車を見て手をあげいけり
梅雨はれの若葉深きにこもりなくみどり児の聲大きかりけり
ー 友の家に出産あり ー」
わが家にあった古い雑誌『落葉松』に掲載されていたおじいちゃんの短歌です。できたら中谷福男さんの短歌をすこしづつでも掲載していきたいと思います。
「 梅 雨 中谷福男
長雨はやうやくはれぬ向つ山樹立どよもし風過ぐるなり
軒並めし鉢朝顔はいやしげに葉生ひ茂りて今日も降る雨
垣の外にひくくしたたる柿の枝の粒ら實靑し今日も降る雨
今日もかも雨やふらなな枕邊にひびく海なり大きかりけり
ころころと朝田(あした)の面に鳴きかわす蛙の聲はともしろきかも
雨はれて朝さやけし鈴懸の瑞葉つらなめ飛ぶつばくらめ
風のむた樹立どよもし吹くなへにそがひ松山月傾きぬ
はしきよしまがきの外に童等は我汽車を見て手をあげいけり
梅雨はれの若葉深きにこもりなくみどり児の聲大きかりけり
ー 友の家に出産あり ー」