雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森(第3) 27 伊予原新『月まで三キロ』新潮文庫、2021年 20210714

2021年07月14日 14時42分21秒 | 本と映像の森
本と映像の森(第3) 27  伊予原新『月まで三キロ』新潮文庫、2021年 20210714


 2018年(平成30年)に発行された小説本、短編集の文庫化。

 表題作「月まで三キロ」は「浜松市天竜区」の「月」という地名を題材にしています。表題作含めて、すべて自然科学的話題をバックにして悩み、苦闘する人々を暖かい視点で描いている。


 子どもが自殺してしまった男、学校へ行けなくなった12才、手になじんだ一眼レフを持って山へ家出する女性……そういう人ばっかしです。


 背景にあるのは北海道夕張近くの谷のアンモナイト、火山岩、三方五湖の年縞、東京で降る雪の結晶……。


 著者は元「地球惑星科学の研究者」だったらしいです。


 7編の題名は以下のとおりです。感性として、元地学クラブのぼくのおすすめです。


 「月まで三キロ」
 「早六花」
 「アンモナイトの探し方」
 「天王寺ハイエスタス」
 「エイリアンの食堂」
 「山を刻む」
 「新参者の冨士」