雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

思考ノート 13 階級闘争の弁証法とは何か 20220330

2022年03月30日 10時47分56秒 | 思考ノート
思考ノート 13 階級闘争の弁証法とは何か 20220330


 「階級闘争の弁証法とは何か」とタイトルに書いたが、正確に言うと「階級闘争の弁証法という言い方は正しいか」ということです。


 つまり、解答を探すのではなく、その問題の出し方が正しいかどうかを吟味せよということです。


 ① 「階級闘争の弁証法」は共産党の文献で1970年代の昔から使われてきました。それを詳しくあとづけるのには、今は時間がありません。


 ② 弁証法は哲学のなかできわめて重要であるが、矛盾をもつ発展的運動について適用できる狭い範囲の法則であって摘要範囲には気をつけなければ大きな間違いになると思います。 


 ③ 森羅万象に適用される哲学にたいして「政治」、さらに狭く「階級闘争」にどのように哲学や弁証法が適用できるか研究してみなければわからない。研究を書かずに結果だけ書くのは結論だけ書いてある科学論文のようなものだ。これについて研究している人はその研究の過程と結果を詳細に書いて欲しいと願う。


 ①②③については、それぞれ長々書くことになるので、今は無理です。


 ②については参考文献として地質学者井尻正二さんの本を推薦しておきます。


 浜松市図書館で『井尻正二選集(全10巻)』『ヘーゲル「大論理学」に学ぶ』『弁証法をどう学ぶか』『弁証法の始元の分析』など多数を借りることができます。




 いまのところ、ボクの中間結論として、階級闘争の弁証法があることは確かだが、その摘要範囲と使い方が誤っていて、トンチンカンと思う。


その問題の出し方が正しいかどうか、ではその問題の出し方は正しくないのではないかと思う。


 なぜかというと階級闘争は弁証法だけではないとボクは思うからです。



思考ノート 12 過去ログ 1 弁証法 メモリーノート62「弁証法哲学 hp原稿 2006初稿」 20220330

2022年03月30日 10時45分59秒 | 思考ノート
思考ノート 12 過去ログ 1 弁証法  メモリーノート62「弁証法哲学 hp原稿 2006初稿」 20220330

過去現在未来のメモリーノート 62 「弁証法哲学 hp原稿 2006初稿」 20190523
2019年05月23日 10時56分00秒 | 過去現在のメモノート


 2006年、つまり13年前に書いた原稿が出てきたので、ここに載せておく。無意味ではないと思う。


 ほとんど井尻正二さんの影響下にあると思う。


 現時点では、ぼくたちの哲学は「唯物論+形式論理学+弁証法」というのが正しいと重う。「弁証法的唯物論」または「唯物弁証法」だけでは間違いというボクの結論です。


 以下、引用。


「弁証法哲学 hp原稿


目次


形式論理と弁証法論理 2006/2/24初稿
展開と発展 2006/2/24初稿


本文


形式論理と弁証法論理


 世の中には、形式論理に従う事物と、弁証法論理に従う事物とがあります。通常の機械や建物は、形式論理に基づいて、建設されます。


 論理学の初歩は、まず形式論理学で、A=A、です。建てた家Aが、勝手に家Bになったりしたら、あぶなくて家に住めません。
 
 よく弁証法でいう「対立」の実例としてあげられる、「上と下」「北と南」などは、形式論理学的な事物の問題ですから、弁証法の実例としてあげられるのは不適当であると考えられます。


 また、機械的な位置移動運動や力学的運動にも、弁証法は該当しません。


 弁証法論理に従う事物は、こういう形式論理学に従う現象とは違って、自ら変化発展していきます。


 たとえば生命の成長や生物進化、社会発展などの現象です。


 マルクスは、資本主義社会の発展を『資本論』で詳細に分析して、その発展を跡づけました。


 このような弁証法哲学の初歩を、いろいろ考えていきたいと思います。


 (2006/2/24up)





 展開と発展




 弁証法の教科書にも、しばしば混同されているのが、「展開」と「発展」です。


 「展開」とは、たとえば蝶が卵から誕生して毛虫になり、成長して蛹になって、蝶になるような、あらかじめプログラミングされた決定された過程です。


 条件によって、死んだりしてしまうことはありますが、魚でも、雄が雌になったりすることはありますが、たとえばアゲハチョウがアゲハチョウ以外の種になることはありません。


 これにたいして、「発展」とは、もっと飛躍と可能性に満ちた、プロセスであって、生物進化や社会発展のように、あらかじめ、どんな進化がおこなわれるか、どんな社会に発展していくか、詳細に定められているわけではありません。
 
 生物進化の歴史では、しばしば生物種の大量絶滅をおこすような危機的な地球環境とそれを乗り越えて、新しい生物が誕生することが何回もありました。
 
 このような「発展」の真の姿を考えていきたいと思っています。
 
(2006/3/1up)」




 これに関連して去年、載せた「過去現在未来のメモリーノート 25 哲学の基本概念「弁証法」について」をそのままコピーしておく。今はあんまり、これを思考する時間というか精神的余裕がないので。




「過去現在未来のメモリーノート 25 哲学の基本概念「弁証法」について
2018年07月27日 06時43分13秒 | 過去現在のメモノート


過去現在未来のメモリーノート 25 哲学の基本概念「弁証法」について 


哲学の基本概念「弁証法」について


 哲学の本には、よく「弁証法」のことが出ている。その「弁証法」がすべての現象に妥当するかのように書かれているとボクはウソと言いたくなる。


 弁証法がすべてに正しい現象であるというのは証明されていないことだと思います。証明しているという人はそれを見せて欲しい。


 ボクはやはり「弁証法」というのはすべてに普遍的に妥当する現象ではなく重要ではあるが部分的現象であると思う。


 では世界はどうなっているか。


 以前書きかけた小論の目次を借りよう。こう書いた。


 「1、形式論理学でつくられる「展開しない」・「発展しない」事物
  2、あらかじめプログラミングされた弁証法的「展開」をする原子や分子、生物
  3、生物進化・人間の歴史=社会発展は結果の未定な「発展」」


 つまり、この3つの異なる事物を峻別することから哲学を始めたい。まず「展開」「発展」のない非弁証法的な事物と弁証法的な事物を区別すること。


 つぎに弁証法的な事物のなかで「展開」と「発展」とを区別すること。以上のことは端緒でであり、すべて今後の論述による。


 自分でも未成熟な言い方であり何かが欠けているような気もするが現時点の思考として、書いておく。


 以上は古生物学者井尻正二さんの論著に多くをよる。ただし井尻正二さんの主張がすべて正しいと言っているわけではない。」