雨宮日記 2月21日(木) 演劇・青年劇場「臨界幻想2011」観ました
忙しさは、まだ続いているのですが、則子さんが「智彦くん、行こうよ。3000円も払うんだから」と「費用対効果比」みたいなことをいうので、苦笑いして、お昼過ぎに起きて、遠鉄電車で浜北に行きました。
1980年代の初めですから、30年前に、当時の浜松市民会館(今の「はまホール」)で観た、青年劇場の「臨界幻想」のリメイクで再演です。
そのときに観た記憶はあるのですが、演劇の筋は覚えいなくて、最後の「臨界」場面の強烈な「赤」の記憶しか残っていませんでした。
主催者の一人のMさんから「大赤字にならないか心配」と聞いていたので、心配して行ったら、会場のホールはかなり埋まっていました。
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演劇が始まって…思ったのは、やはり「福島」の体験を、どこに置くかですね。演劇は原発の管理者の青年の死の謎から始まるのですが、演劇の最後に、フクシマを思わせる、原発事故が起きます。
でも、フクシマは、物語の結論ではなくて、出発点だと思います。
演劇の最後で、青年の母親と、青年と愛しあっていた女性が、「渚にて」の設定のような、青い空の下で、語り合いますが、そこから「どうする?」というのが見えてきません。
やはり「フクシマ以前」と、「フクシマ以後」は違うんですね。
そのことを大事にして、いろいろ考えていきたいと思います。