雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

遠州の遺跡・寺社・地名 82 中区元魚町の松尾神社の「茅の輪くぐり」「夏越大祓」

2012年06月30日 20時55分24秒 | 遠州古代史
遠州の遺跡・寺社・地名 82 中区元魚町の松尾神社の「茅の輪くぐり」「夏越大祓」

 今日、6月30日(土)は1年の半分の日。明日から夏です。夏を前にして中区元魚町の松尾神社の「茅(ち)の輪くぐり」「夏越大祓(なごしのおおはらえ」に則子さんと行ってきました。

 遠鉄電車に乗って第1通り駅で降り、中心街を歩いて元魚町へ。ザザシティの西側です。「杉浦レコード店」の信号を西へ曲がってすぐです。

 「茅の輪くぐり」=「夏越大祓」は、半年間の罪や汚れを清浄に清める行事です、

 松尾神社に行くと、鳥居の下にチガヤ(茅・茅草)で創られた大きな草の輪がつくられていました。この輪を神社の外からなか卯に向かって入り、1回目は左にループを描いて戻り、2回目は右にループを描いて戻り、3回目は左にループを描いて戻ると、横の説明に書いてあります。

 疑問?!それじゃあ、これをくぐるだけで、松尾神社にはお参りしなくてもいいのでしょうか??そこがわかりませんでした。

 元々は『備後風土来 逸文』に、スサノオさんが旅をしていたときに、「蘇民」という村で歓待されたので、村人に「茅の輪」で家を囲めば疫病を防げるとおしえたという「蘇民将来」伝説から来ているようです。

 この「茅の輪」信仰は、出雲系の信仰と書いてあるネットもありました。たぶん、そうでしょうね。

 この「茅の輪」は、どうも蛇を見立てているようです。つまり蛇の口がシッポを食べている「ウロロボスの蛇」ですね。蛇信仰の変形だと思います。
 
 この「大祓」と、神道の「大祓祝詞(おおはらえのりと)」とは、たぶん同根ですが、どういう関係にあるのかは、今はわかりません。民間バージョンと、古代日本国家の公式バージョンの違いでしょうか。

 罪や汚れを神の霊力で消しちゃうのは、同じだろうと思います。

 使わなかった茅が「茅の輪」の横にいっぱい置いてあって、参拝に来た人が1束づつ持って行ったのは「御利益」を願ってのことでしょうか。

  ☆

 松尾神社を訪ねたのは午後3時頃で、行事は午後6時からとあったので、早すぎました。来年は、夕方来ましょう。

 『浜松市神社名鑑』(昭和57年発行)のp10には、この「松尾神社」が掲載されています。ふりがなは「まつのおじんじゃ」です。

 祭られている神は、「白髭の神」さん(『浜松市神社名鑑』ではサルタヒコ神さん)、「大山昨神(おおやまくいのかみ)」(「醸造・土木・延命の守護神)さん、「厳島姫神」さん(弁天様と)の3神です。

 3神さんにはスサノオさんは入っていないのに、なぜ「茅の輪」なのでしょうか。

 ☆

 神社の立て札でも、この『浜松市神社名鑑』でも、元々この神社は、浜松城内にあったのが移転されたようです。詳しい経過は不明です。

 浜松市内には「松尾神社」は、もうひとつ、倉松町にあります。まだ行ってません。



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