原発と放射能の本 10 小野周さん監修・勝又進さん絵・天笠啓祐さん文『原発はなぜこわいか』高文研、1980年12月5日第1刷、220ページ、定価1000円、
増補版が1986年に発行されています。今現在で、ネットで見たら、在庫があるようなので、紹介します。
今から32年前ですから、ぼくが結婚した直後に買った本です。なぜ買ったのは今となっては記憶の外です。でも、原子力と放射能の本としては、わかりやすい本です。帯に「絵と文章で立体的に説く万人のための入門書」とありますが、的確だと思います。
目次は以下の通りです。
1 原子の世界へ
2 原子力の発見
3 原爆から水爆へ
4 原子力発電の歩み
5 原子力発電の宿命
6 見えない恐怖・放射能
7 破局への予感
目次でわかるでしょうか?できあがった完成形として原発を描くことが多い本と比べても、原発をその発生から展開へとプロセスで描くという点は、非常にすぐれている点だと思います。
高速増殖炉が挫折して現在の軽水炉に移行していくことも、リアルに事故も含めて叙述されています。
原発労働者が作業中に「生理的要求」(つまり「オシッコをしたくなったら」)というマンガは傑作です。
巻末の「参考図書」も参考になります。まあ、「全部読むべし」ですね。
同じような原子炉開発のプロセスをリアルに描いた本としては、高木仁三郎さんの『プルトーンの火』教養文庫、がお勧めでですが、単行本としては出ていないようなので、高木さんの著作集(1巻5000円と高いので、図書館で借りてください)で読んでください。
増補版が1986年に発行されています。今現在で、ネットで見たら、在庫があるようなので、紹介します。
今から32年前ですから、ぼくが結婚した直後に買った本です。なぜ買ったのは今となっては記憶の外です。でも、原子力と放射能の本としては、わかりやすい本です。帯に「絵と文章で立体的に説く万人のための入門書」とありますが、的確だと思います。
目次は以下の通りです。
1 原子の世界へ
2 原子力の発見
3 原爆から水爆へ
4 原子力発電の歩み
5 原子力発電の宿命
6 見えない恐怖・放射能
7 破局への予感
目次でわかるでしょうか?できあがった完成形として原発を描くことが多い本と比べても、原発をその発生から展開へとプロセスで描くという点は、非常にすぐれている点だと思います。
高速増殖炉が挫折して現在の軽水炉に移行していくことも、リアルに事故も含めて叙述されています。
原発労働者が作業中に「生理的要求」(つまり「オシッコをしたくなったら」)というマンガは傑作です。
巻末の「参考図書」も参考になります。まあ、「全部読むべし」ですね。
同じような原子炉開発のプロセスをリアルに描いた本としては、高木仁三郎さんの『プルトーンの火』教養文庫、がお勧めでですが、単行本としては出ていないようなので、高木さんの著作集(1巻5000円と高いので、図書館で借りてください)で読んでください。