原発と放射能の本 11 広河隆一著『チェルノブイリから広島へ』岩波ジュニア新書、1995年
いま福島原発事故の放射能について、心配しなくてもいい、という学者達と、人間の健康に危険だという科学者の意見の相違は、昨年から私たちがよく体験し、この2種類の学者の違いは何なんだろうと、考えてきたと思います。
その違いが、すでにチェルノブイリ事故や、はるか以前の広島原爆の時から、ずっと続いていたことを、著者の広河さんの実体験と詳細なデータに基づいてわかりやすく解明した、とてもいい本です。
この本が1995年に出版されていることに、とくに留意してください。ぼくがこの本を買ったのは何年なのか、わかりませんが、たぶん興味があって買ったのだと思いますが、入念に読んだ記憶や形跡がありません。残念ながら。
広島、チェルノブイリ、福島と続く、事態を防げなかったのは、多くの人がそうだと思いますが、痛恨の極みです。ずっっと、何もしてこれなくて、ごめんなさい。