雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

メメント・モリ

2014-05-10 00:02:01 | 勇気
このところ、世界が騒がしいです。
200人以上の少女を拉致して売りさばくと世界に発表し、
町人全員、120人以上もの人々を虐殺するような組織とは
いったい何なのでしょうか?
そんなことが起こる、
産油国で数字上は豊かなハズのナイジェリアとは
いったいどんな社会、政府、国?なのでしょうか。
中国はいったい何を?手にしたいのでしょうか。
アメリカの覇権維持とはいったい何の為のもの?
なのでしょうか。
汚職による首相失職の事態から大規模デモになっているタイ。
ウクライナの内戦は?
クリミアは?
ロシアの意図は?
ヨーロッパ諸国の意図は?
シリアは?
ベトナムは?
北朝鮮は?
韓国は?
この国は?
僕等一人一人は、今どうあるべきなのでしょうか。



そもそも国とは?
いったい、なんなのでしょうか。



戦争迄して、
同種の生き物同士で殺し合いをしてまで
手にしたいものとは一体何なのでしょうか?
他人だけでなく、
時に自らの命の行方すらも自分の意志で決めることが出来る、
畏怖すべき「自由意志」を持った人間という生き物とは、
いったいなんなのでしょうか。
その存在の意味とは何なのでしょうか。
地獄のような思いをして、
そんな中で暗闇に射す一条の光の如きものを見出し、捕まえ。
どん底の底の底で喘ぎ、
苦しみながら己の中に積み込まれたコトや、
手に入れたモノというのは、
それはトテモ大切なもので、重いもの。
自らが生きる力にも支えにも指針にもなる様なものでもあって、
それでも、
そんな途方もない苦労や思いをした果てに手に入れたものも全て......
捨て去らねばいけない様な時。
別れなければいけない様な時。
忘れなければいけない様な時。
存在するもの全てが恨めしく思えてしまう時。
たまに......
死にたくなったりします。
そんな時、
そんな悲しみや絶望にまみれ、
信じられるものも人も失い、溺れそうになった時。
ソコで出会うのが「死を思う」ということ。
それは「死」というものと正面から向き合う瞬間。
朧げながらも「死」というものに触れる瞬間。



「memento mori ————メメント・モリ」

「死を思え」



人生を懸命に生きていれば、どんな人でも、
それぞれの生きる世界の中で他の誰とも違う、
死を思う様な瞬間や時間があったりもするのではないでしょうか。
2011年。ほんの数年前。
アメリカに暮らすある男性が死を思った瞬間、
このデジタルで繋がったネットワーク世界に
「死に向かう自分」との情報交換ボード=スレッド」
を立ち上げました。
スレッドのタイトルは「51 hours left to live」......「余命51時間」
そのスレッドはこう始まります......



=============================
オレゴン州の尊厳死法のおかげで、
ようやく火曜日にガンとの闘いが終わります。
準備のひとつとして鎮痛剤を切り、
残っている限りの自尊心を取り戻そうと思っています。

自分が誰だったかというのは関係ありません。
痛みが常にあり、疲弊しきった末に、
ようやく一片の尊厳を許されました。

質問したい人は何でも聞いてください。
=============================



ネット世界で大きな波紋を広げたこのスレッドが何の役に立つのか?
何の意味があるのか?
......なんていうことは、
とても僕の様な者が計り知れることではありませんが、
少なくとも僕にとっては
「死を思う」とは「生を知る」ということでもあります。
以下、そのスレッドのホンの一部分を和訳したものを
「らばQ」さん等のサイトから転載しておきますが......
もし、この瞬間、そんな命の明滅点に佇み、関わり、
影響を与える立場にある人などがいるのであれば、
スレッド上のこんな会話を見て、
少しでも何かを思う様なことが......
あるでしょうか......



=============================
「僕らにメッセージか教訓を残したいとすれば、
それは何だろうか?」
—————我々が持っている何であれ、
人を傷つける価値はないということ。
何もかも儚いものだということ。
種族も性別も宗教も。



「わあ、、、平安があなたに訪れますように。
あなたの考えがこのスレッドで記録されていきますように」
—————正直に言うと痛みだけが問題で、
そのことは医者にも言われました。
自分が答えられる限り答えます。



「もし答えられるなら、どのタイプのガンですか」
—————リンパ腫であちこちに転移しています。



「何歳ですか。残りの日はどうやって過ごしますか」
—————最初の24時間は家族と過ごします。
新品のiPadを使って掲示板につないだり、写真を見たりね。
月曜日にはできるだけたくさんの手紙を書くつもり。



「どれくらいの間、ガンと闘いましたか」
—————6年。脳に転移して、もうこれ以上手術は出来ない。



「何か後悔は?」
—————ひとつだけ。
高校のときの彼女に婚約指輪を買って渡さなかったこと。
馬鹿な喧嘩をして軍隊に入った。その一つだけ。



「何が一番恋しく、何が一番なくてもいい?」
—————一番恋しく思うのは「人生」、
でもこの人生じゃなく窓の外にある人生。
なくてもいいのは、、
愛するものたちに闘いを味あわせてしまった不面目さ。



「指輪は送ったらどうだろうか?まだ時間がある」
—————それはよくない。
彼女を9ヶ月前に見つけて電話で話したよ。
彼女は僕が病気だということは全く知らずに会おうと言ってくれた。
月曜日には彼女には僕からの手紙が届く。
彼女に指輪のことは言わない。
僕が一緒に持っていく。



「あなたの友人や家族はなんとかあなたに頑張るよう、
説得しようとしていますか?
それともあなたの意思を尊重していますか?」
—————理解はしてもらっている。
彼らは僕のリクエストで明日の晩には去ってもらう。
虚栄心かもしれないけど、
彼らの最後の思い出が僕がコントロールの効く状態で
幸せなものであってもらいたい。
薬でもう何ヶ月もそんな状態じゃなかったから。



「一番うれしい思い出は?」
—————僕の甥がガンに打ち勝ったこと。
彼が子供のときにガンにかかり、
フィラデルフィアの小児病院で治癒してもらい、
9年経つがガンの再発はなかった。
次が夏に父親と野球を見に行ったことだ。



「オレは君を全く知らないが、
君がいなくなると寂しく感じると思う。
祈ってるよ」



「最後の食事は何かな?」
————ゼリー。2度とひどい目にあいたくないので。
取り戻せなくなった尊厳のひとつでもある。



「どうして火曜日なんだい?例えば金曜日とかじゃなく?」
—————妹の誕生日が18日なので、
病院やお葬式で誕生日を過ごさないように。



「それはすごい心遣いだ。
彼女はすてきなお兄さんを失うね。読んでいて鳥肌がたったよ。
君が誰であれ、僕に人生を考えさせてくれたよ。
ありがとう」



「死ぬことは怖くないかい?死というものが怖くないかい?」
—————恐怖でいっぱいさ。
でも家族には絶対言うつもりはないよ。
痛くないことを望む。



「どうやって説明したらいいかわからないけど、
自分は1度死にかけて死を味わったことがあるんだ。
きっと痛みを感じずにいられることを楽しめると思う。
2度とない痛み。
痛みのなかった生活がどんなものかすぐ思い出して、
自由がどんなに素晴らしいかと思うんだ。
それでも君は君だ。達者に横断してくれ。
終わりではない。新しい始まりだ。」



「さよなら……」



「いろんなコメントを見ているだけで泣けてくる」



「死後の世界を信じていますか?
どっちにしてもそれが決断に影響しましたか?」
—————両方ともNOという返事。
苦痛と恐怖がこの決断を下した。
歩く能力を失い、移動も出来ず、愛することもできず、
未来もなく、ただ痛みがあるだけだから。



「何か価値のあることをしてみたいですか?
何かずっとしてみたかったことは?」
—————You tubeのビデオを作る計画をしているくらいかな。



「質問に答えるほかに、最後の数時間は何をして過ごすんだい?
そしてがんばってくれ。
平安が訪れますように」
—————最後の数時間は「生きる」んだ。
これは僕にとっての旅行であり、
新しい人々に会うのにもっとも近い方法だ。
バカのように聞こえるかもしれないけど、
これが僕の世界ツアーなんだ。



「オーストラリアのビクトリアからだが、訪問うれしいよ」



「アイルランドにもチェックインだ」



「トロントからだよ」



「ボストンからだけど、元気かい?」



「テキサス・ヒューストンから、
“ハウディ” (テキサスなまりのハロー)」



「オランダから愛を送るわ」



「カンサスシティ、スタンバイ」



「ここはインドのデリーさ」



「スロベニアからさ」



「イギリスのオックスフォードから、こんばんは」



「シカゴからも、やぁ」



「中国の北京から、祝処平安」



「イギリス中部からだ」



「フロリダからもハーイ」



「君が世界に行けないので、
世界のほうが君に来ることにしよう。
2年前にアイスランドに行ったときの写真だよ」
(その他、世界中から沢山のメッセージが。。。)



「時間も日も困難になってくると思うけど、
どんな考えが脳裏をよぎっていますか?
僕らが想像するように、
かなりヘビーにウェイトを占めていますか?」
—————まだあまり。
月曜日が一番つらいのではないかと思う。



「何も質問したくないけれど、ハグしてあげたいよ」




「子どもとか孫とかいますか。
なにか自慢できることは?」
—————子どもも孫もいない。
自慢できることは大学を卒業できたこと。



「死ぬ前にやっておくことのリストは作ったかい?
それの進行具合はどうだい?」
—————自分の子どもを作ることは失敗した。
あとオーロラが見たいかな。



「アラスカからの写真だ!」



「ここはアイスランドなので、いつでも見られるよ。
次僕が見るときは、君のことを考えることにする」



「世の中には大勢の人が尊厳死に反対していて
“ 医師が幇助する自殺” とレッテルをつけていますが、
それに対してどうしてあなたがそれを選んだかを反論できますか」
—————もちろん。
どうして人が苦痛から逃れる権利に反対するのか。
ここまで来るのに多くの医師が必要だったし、
誰もこのオプションを無謀に決定していないはず。
僕の看病は非常に大きな重荷となっていて、
そういった現実に対して疑問を投げかけるのは
フェアではないと思う。
そして宗教は一番の疑問。
誰も知ってはいないのだから……
=============================



「死」を見つめた時、
「生」も見えて来るように僕には思えるのです。
騒がしき世界は、
命あるものが生きる為にあるのだとも思うのです。



「日本から!ハーイ!
スマホ写真だけど、いつか見た宍道湖という湖の夕日。
君も気に入ると思うな。
君がずーーっと安らかなることを祈ります」


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2 コメント

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Unknown (mimi)
2017-02-15 11:14:03
涙が出ました・・・
どうか安らかに
返信する
mimiさんへ。 (amenouzmet)
2017-02-15 22:35:33
(T . T)ぶえぇぇぇ
返信する

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